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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-9-1】環境テロリスト

環境テロリスト

 

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原作イラスト提供 笹倉先生【きゅーぶ先生】

 

【1-9-1】

 

秘密の避難路を進んでいたセッちゃんたちの前に頑丈な耐爆隔壁が行く手を遮り、

そこへ学園長のホログラムが投影されたのだが・・・。

 

【ホログラム】
  「あなた達がここにいるということはあなた達に危機が迫っていると私は判断します。」

 

【ホログラム】
  「しかしもう大丈夫です。」
  「こう言うことがあろうかとあなた達訓練生を安全に逃がすための避難路を建設しました。」
  「この通路を通過できるのは、訓練生のみです。」

 

【ホログラム】
  「しかしあなた達が本当に我が学園の訓練生であるかどうかはまで判りません。」

 

【ホログラム】
  「なのでここでひとつクイズを出します。」
  「このクイズに答えられたら我が学園の訓練生と認め、通過を許可しましょう。」

 

【ホログラム】
  「さて問題です。」

 

【ホログラム】
  「ターニャ、ミーシャ、ナターシャ、この3人のうちで、長女は誰 ?」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「な、なによっ! このふざけたトラップはっ!!」
  「さっさと開けろっ!!」

 

と、うっかり扉に触れた途端・・・。

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「うぎゃーーーーーー!!!」ヽ(#゚Д゚)ノ

 

強烈な電撃に見舞われ毛が逆立った。

 

【セッちゃん】
  「電気ショックが仕込まれているの ?」

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「うかつに触れないわね。」

 

【ホログラム】
  「もう一度問います。」

 

【ホログラム】
  「ターニャ、ミーシャ、ナターシャ、この3人のうちで、長女は誰 ?」

 

【ターニャ】(・o・)
   「ミーシャ ?」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「なんでアンタが疑問形なのよっ!!」

 

【ホログラム】
  「ピンポン♪ピンポン♪ピンポ~ン♪」

 

【ホログラム】
  「おめでとうございます。 正解です。」

 

【ホログラム】
  「あなた達を我が学園の訓練生と認めましょう。」
  「では先へお進み下さい。」


しばらく進むと、また扉が現れた。

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「また扉ね・・・。」

 

そしてホログラムにより学園長が投影された。

 

【ホログラム】
  「あなた達がここにいるということはあなた達に危機が迫っていると私は判断します。」

 

【ホログラム】
  「しかしもう大丈夫です。」
  「こう言うことがあろうかとあなた達訓練生を安全に逃がすための避難路を建設しました。」
  「この通路を通過できるのは、訓練生のみです。」

 

【ホログラム】

  「しかしあなた達が本当に我が学園の訓練生であるかどうかはまで判りません。」
  「なのでここでひとつクイズを出します。」
  「このクイズに答えられたら我が学園の訓練生と認め、通過を許可しましょう。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「ぁ、これ、アニメ番組でよくやってる少し進むたびに毎回妙なクイズを出されるアカンやつや。」

 

【ホログラム】
  「さて問題です。」

 

【ホログラム】(・o・)
  「さえ教官とみさ教官・・・おっぱいが大きいのはどっち ?」

 

【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
  「なんだよっ! このふざけた問題はっ!!」

 

【ミーシャ】(゚д゚)!
  「みさ教官 ?」

 

【ホログラム】( ̄ε ̄;)
  「ブッブ~~~~~!!」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「うぎゃーーーーーー!!!」ヽ(#゚Д゚)ノ

 

またも学園の生徒たちが強烈な電撃に見舞われ毛が逆立った。

 

【ミーシャ】(TдT)

  「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「アンタが謝る必要なんてないのよ。」
  「悪いのは、このトラップ作ったヤツなんだから。」


後方で扉が開く音がした。

 

【セッちゃん】(゚д゚)!
  「ぇ!?あの問題をクリアできたの ?」

 

【ナターシャ】
  「ま、まぐれよ。 確立1/3だから、まぐれに決まってるわ。」

 

【ホログラム】
  「もう一度問います。」

 

【ホログラム】
  「さえ教官とみさ教官・・・おっぱいが大きいのはどっち ?」

 

【ナターシャ】
  「2択の最初で間違ったんだから、残りが正解に決まってるでしょっ!!」

 

【セッちゃん】
  「さえ教官 !!」

 

【ホログラム】
  「ピンポン♪ピンポン♪ピンポ~ン♪」

 

【ホログラム】
  「おめでとうございます。 正解です。」

 

【ホログラム】
  「あなた達を我が学園の訓練生と認めましょう。」
  「では先へお進み下さい。」


しばらく進むと、また扉が現れた。

そしてホログラムにより学園長が投影された。

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「やっぱりか・・・。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「またデブが現れよった・・・。」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】

  「うぎゃーーーーーー!!!」ヽ(#゚Д゚)ノ

 

学園の生徒たちは制裁の電撃を食らった。

 

【ホログラム】ヽ(`Д´#)ノ
  「アナタたちね、私の事はポッチャリと言いなさい、ポッチャリと。」

 

【ナターシャ】( ̄ε ̄;)
  「えーーー。」
  「どう違うのよ、一緒じゃん。」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「うぎゃーーーーーー!!!」ヽ(#゚Д゚)ノ

 

学園の生徒たちは制裁の電撃を食らった。

 

【ホログラム】ヽ(`Д´#)ノ

  「ポッチャリはね、デブとは違うのよっ! デブとはなっ!!」

 

【ミーシャ】

  「そのセリフ、どっかのロボアニメで聞いたこと有る。」

 

【セッちゃん】(・o・)
  「違いというのは、きっと、
    ポッチャリはまだ間に合うけれど、デブはもう手遅れなのよ。」

 

【ノブちゃん】(ノ`Д´)ノ

  「アンタ、可愛い顔しながらエゲツない事言うのね。」
  「日本全国のデブに謝れ。」


【ホログラム】
  「追手が背後に迫っていることですし、次の問題にまいります。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「ようやく私達の置かれている立場をご理解頂いたのね。」

 

【ホログラム】
  「あなた達がここにいるということはあなた達に危機が迫っていると私は判断します。」
  「しかしもう大丈夫です。」

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「やっぱり、そこからか・・・。」

 

【ホログラム】
  「こう言うことがあろうかとあなた達訓練生を安全に逃がすための避難路を建設しました。」
  「この通路を通過できるのは、訓練生のみです。」

 

【ホログラム】
  「しかしあなた達が本当に我が学園の訓練生であるかどうかはまで判りません。」
  「なのでここでひとつクイズを出します。」
  「このクイズに答えられたら我が学園の訓練生と認め、通過を許可しましょう。」

 

【ホログラム】
  「さて問題です。」

 

【ホログラム】(・o・)
  「今夜のセッちゃんパンツは ?」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「なんだよっ! このふざけた問題はっ!!」

 

【セッちゃん】(/ω\)
  「いや~ん。」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「何がいや~んだよっ!!」

【ナターシャ】
  「白だっ!!」
  「白に決まってるっ!!」

 

【ホログラム】(^◇^)
  「ブッブ~~~~~!!」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「うぎゃーーーーーー!!!」ヽ(#゚Д゚)ノ

 

またもや学園の生徒たちが強烈な電撃に見舞われ毛が逆立った。

 

【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
  「くそ、コレ作ったヤツ、後で絶対に見つけ出してケツを血が出るまで引っ叩いてやるっ!!」


【ノブちゃん】(-_-;)
  「そういえば、さっきから貴女たち二人は電撃食らってないわね・・・。」
  「どうして ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】┐(´д`)┌

  「さっさぁ・・・何故かしら ?」

 

すると再び後方でも扉が開く音がした。

 

【セッちゃん】
  「ぇ!? またあの問題をクリアしたとでも言うの ?」

 

【ナターシャ】
  「ま、まぐれよ。 確立1/2だから、まぐれに決まってるわ。」

 

【ホログラム】
  「もう一度問います。」

 

【ホログラム】
  「今夜のセッちゃんパンツは ?」

 

【ナターシャ】
  「ってか、本人がいるんだから本人が答えればよくね ?」

 

【ノブちゃん】
  「そうでしたね。」

 

【セッちゃん】
  「あの・・その・・・。」

 

【ナターシャ】
  「どうした、何故答えないの ?」

 

【ノブちゃん】
  「女子しかいないんだから、そんな恥ずかしがることもないでしょう」

 

【ナターシャ】
  「はやく言ってよ。」

 

【セッちゃん】
  「それが・・・。」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「もう何やってるのよ。」
  「さっさと答えてっ!!」

 

【セッちゃん】
  「えーーーでも。」

 

【ナターシャ】(ノ`Д´)ノ
  「もう、じれったいんだから、私が答えるから見せなさいっ!」

 

【セッちゃん】(/ω\)
  「いやーーーダメぇ~~~~~。」

 

抑える手を振り払って、無理やりパジャマのズボンを降ろした・・・。

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】

【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「ぁ・・・。」(・o・)

 

小さめだが丁寧にお手入れされた芝生のお庭が顕になった。

 

【セッちゃん】(/ω\)
  「だからダメって言ったのにぃ~馬鹿ぁ・・・。」

 

【ホログラム】
  「さあ、早く答えて下さい。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「穿いてませんでした。」

 

【ホログラム】ヽ(=´▽`=)ノ
  「ピンポン♪ピンポン♪ピンポ~ン♪」

 

【ホログラム】ヽ(=´▽`=)ノ
  「おめでとうございます。 正解です。」
  「今夜のセッちゃんはノーパンが正解でしたぁ♪」

 

【ホログラム】(・o・)
  「ちなみには「色は何?」とは一度も言ってません。」

 

【ホログラム】
  「それでは、あなた達を我が学園の訓練生と認めましょう。」
  「では先へお進み下さい。」

 

しばらく進むと、また扉が現れた。

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】

【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「・・・」(-_-;)

 

【ホログラム】
  「あなた達がここにいるということはあなた達に危機が迫っていると私は判断します。」
  「しかしもう大丈夫です。」
  「こう言うことがあろうかとあなた達訓練生を安全に逃がすための避難路を建設しました。」
  「この通路を通過できるのは、訓練生のみです。」

 

【ホログラム】
  「しかしあなた達が本当に我が学園の訓練生であるかどうかはまで判りません。」
  「なのでここでひとつクイズを出します。」
  「このクイズに答えられたら我が学園の訓練生と認め、通過を許可しましょう。」

 

【ホログラム】
  「さて問題です。」

 

【ナターシャ】
  「さっさと問題をだして。」
  「追手が迫ってるんだから。」

 

【ミーシャ】
  「いや、でもさすがに、後ろの連中はセッちゃんのパンツは当てられないでしょ。」

 

 

その頃、秘密通路に突入したナイトストーカーズと雷神隊の間では共同戦線が敷かれていた。
各チームは独自に入手していた帯締学園に関するデータを携帯端末に入れて今回の作戦に挑んでおり
どこから仕入れたのか、全生徒の個人情報までインプットされていた。
それらの情報を元にこの秘密通路に仕掛けられたトラップをクリアしているのだった。
各チームは自分たちの情報の正確さに相当な自信を持っており、
"セッちゃんパンツ" のクイズにどのチームが答えるのかジャンケンで決めていた。
その結果、アメリカのナイトストーカーズが栄光の回答権を獲得した。

 


【ホログラム】
  「ナナに最近気になるヒトがいます。 それはいったい誰 ?」

 

【セッちゃん】(*゚∀゚)
  「ええっ!?」
  「ナナにそんなヒトがいたんだっ!!」

 

【ホログラム】(・o・)
  「1.東郷、2.東条、3.東坂」
  「さて、どっち ?」

 

【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
  「東条と東坂って誰!! ?」

 

【ミーシャ】ヽ(=´▽`=)ノ
  「東郷っ!!」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「なんで、そんなアッサリと答えられるの ?」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「貴女は天然なの!?」


【ホログラム】
  「ピンポン♪ピンポン♪ピンポ~ン♪」

 

【ホログラム】
  「おめでとうございます。 サービス問題、大正解で~す。」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「ってかナナって東郷を好いてたの ?」

 

【ノブちゃん】
  「やっぱりね。」

 

【セッちゃん】
  「あなたたち、知ってたの?」

 

【ノブちゃん】
  「まぁなんとなくね。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「アイツがこの場にいたら絶対に発狂するわね。」

 

【ホログラム】
  「あなた達を我が学園の訓練生と認めましょう。」
  「では先へお進み下さい。」


すると再び後方でも扉が開く音がした。

 

【セッちゃん】
  「ぇ!? うそ!?」
  「あの問題までクリアしたの ?」

 

【ノブちゃん】
  「あのクイズは短時間でも足止めになると思っていたのに、」

 

【セッちゃん】
  「どうしてあっさりとクリアされるのよっ!!」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「アイツラは普段は皆ノーパンなのかっ!?」

 

【ノブちゃん】
  「ぃや、そんな事ないと思うんだけど・・・。」
  「まさか個人情報がダダ漏れなんじゃないの ?」(正解です)

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「そ・・・それは怖いわ。」

 


しばらく進むと、また扉が現れた。

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「なんだか、面倒になってきたね。」
  「もう破壊してもいいかしら。」

 

【セッちゃん】
  「それは出来ないと思うわ。」

 

【ナターシャ】
  「どうして。」

 

【セッちゃん】
  「ナノリンク使える ?」

 

【ナターシャ】
  「ぁ、そういえば、ディスコネクトしてるわね。」

 

【セッちゃん】
  「そう、認証中継ドローン(※1)の信号が届かないのでナノマシンは使えないわよ。」
  「しかもこの通路はナノリンクのAPが設置されていないの。」

 

【ナターシャ】
  「って事は丸腰の私たちは・・・。」

 

【ノブちゃん】
  「そうね、超不利な状況かも・・・。」

 

 

【ホログラム】(・o・)
  「あなた達がここにいるということはあなた達に危機が迫っていると私は判断します。」
  「しかしもう大丈夫です。」

  「・・・以下省略・・・」

 

【ホログラム】

  「最終ステージです。」

【ナターシャ】
  「ぉっ!?」
  「最終だって。」

 

【ナターシャ】
  「いよいよ終わりなんだっ!!」

 

【ナターシャ】ヽ(=´▽`=)ノ
  「ここまでの道のり長く辛かったよぉぉぉぉ。」

 

【ホログラム】
  「このクイズに答えられたら我が学園の訓練生と認め、通過を許可しましょう。」

 

【ホログラム】
  「さて問題です。」

 

【ホログラム】(*´艸`*)
  「私のスリーサイズはどちらでしょう。」

 

【ホログラム】ヽ(=´▽`=)ノ
  「1.99-110-99」
  「2.100-100-100」
  「3.99-68-99」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「・・・」(-_-;)

 

【ナターシャ】(*゚∀゚)
  「1.番だっ!!」

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「いや、よく考えてみようよ。」
  「最終ステージがこんな簡単なワケがない。」
  「学園長のことだから素直に見た目で判断すると電撃受けることになりかねないわ。」
  「ここは3.のいちばんスタイルのいい方を選択してみると言うのはどう ?」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「そうね。」
  「そういば私達は学園長のスリーサイズなんか知らないもの。」
  「だからと言って、安直に見た目で答えるのはトラップに掛かる気がするわ。」

 

【ミーシャ】(^_^)
  「私も異議なし。」

 

【ノブちゃん】
  「よし、答えは、3番っ!!」

 

【ホログラム】
  「ピンポン♪ピンポン♪ピンポ~ン♪」

 

【ホログラム】
  「おめでとうございます。 これまた大正解で~す。」

 

【セッちゃん】
  「ぇっ!? うそ・・・。」

 

【ホログラム】
  「よく出来ました。」
  「それでは先へお進み下さい。」

 

【ノブちゃん】
  なんだかホログラムの音声が嬉しそうなのは気のせいか ?
  「ま、まさかね。」


しばらく進むと、また扉が現れた。

 

【ナターシャ】(゚д゚)!
  「ぁ、あれ・・・なんで ???」

 

【ノブちゃん】(゚д゚)!
  「今ので最終ステージではなかったのか・・・。」

 

【ミーシャ】(゚д゚)!
  「最終ステージと言うものだから、すっかり終わりだと思った。」


【ホログラム】(・o・)
  「あなた達がここにいるということはあなた達に危機が迫っていると私は判断します。」
  「しかしもう大丈夫です。」
  「こう言うことがあろうかとあなた達訓練生を安全に逃がすための避難路を建設しました。」

 

【ホログラム】
  「しかし、最終ステージをクリアして、ここまでたどり着けたということは
我が学園の生徒である事は "ほぼ" 間違いないでしょう。」

 

【ホログラム】(・o・)
  「そこでボーナス・ステージを用意しました。」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「なんだとっ!!!」

 

【ホログラム】ヽ(=´▽`=)ノ
  「この問題にクリアすると特典が付与されます。」

 

【ホログラム】(^◇^)
  「さて問題です。」

 

【ナターシャ】
  「なんでこのタイミングで、わざわざクイズを増やす必要があるんだよっ!!」

 

【ノブちゃん】
  「助ける気ないわね。」

 

【ホログラム】
  「さて最終ボーナス・ステージです。」

 

【ホログラム】
  「背後に迫る追手ののみなさんですが、この中で生きて帰れるのは果たして何人 ?」

 

【ナターシャ】(ノ`Д´)ノ

  「い゛やぁーーーっ!!」
  「それよりも、私達が先に死んじゃうっっっ!」

 

【ホログラム】
  「1.0人」
  「2.半分くらい」
  「3.全員」

 

【ホログラム】
  「さて、どっち ?」

 

【ノブちゃん】
  「状況的に、一人でも帰ってもらっては困るんだけどな・・・。」
  「どうする ?」
  「半分くらいにしとく ?」

 

【セッちゃん】
  「どうして?」

 

【ノブちゃん】
  「ほら、あちらにも家族というものがあるだろうし。」
  「全滅したとなると、きっと隊長さんが可哀想よ。」

 

【ナターシャ】
  「なぜよ ?」

 

【ノブちゃん】
  「だって、どのツラ下げて遺族の元へ謝罪に行くわけ ?」

 

【セッちゃん】(-_-;)
  「そ、それも辛い話ね・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員A】
  「そこを動くなっ!!」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「えっ!? うそっ!?」

 

【ノブちゃん】(,,゚Д゚)
  「追いつかれた ???」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「どっちにするのよっ!!」

 

【雷神隊 隊員A】
  「貴様らっ両手を頭の後ろで組んで、ゆっくりコッチをむくんだ。」

 

背後で銃を構える音がした。

 

【ナターシャ】
  「ど、どうすんのよっ!!」

 

【ノブちゃん】
   「いや、もう1番でいいんじゃない ?」

 

【セッちゃん】
  「そうね。」

 

【ナターシャ】
  「じゃ、0人で・・・。」

 

【ホログラム】ヽ(=´▽`=)ノ
  「ピンポン♪ピンポン♪ピンポ~ン♪」

 

【ホログラム】ヽ(=´▽`=)ノ
  「ボーナス・ステージ、見事にクリアしましたっ!」

 

【ホログラム】(●^o^●)
  「やはり貴女たちは、私が睨んだ通り、我が学園の生徒に間違いはないようです。」

 

【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
  「睨んでいたなら、最初から全部開けてよっ!!」

 

【ホログラム】(・o・)
  「では最終耐爆隔壁を開けますので道を開けてお待ちください。」

 

彼女たちは頭の後ろで両手を組むと、侵入者を刺激しないようにゆっくりと通路の脇によけて通路を空けると頑丈な扉が開き始めた。

扉の向こうは真っ暗だった・・・。
すかさず目を暗視モードに切り替えるが・・・。

 

【ナターシャ】
  「あれ ?」

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「見えない・・・。」

 

【ターニャ】(-_-;)
  「熱線遮蔽シールドを展開している・・・。」

 

侵入した特殊部隊も暗視ゴーグルの異変に気づき、銃を構えて警戒態勢をとったまま前進してきた。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「おい、扉の向こうを確認しろ。」

 

隊長が部下の一人に様子を見てくるように促した。

 

【ナイトストーカーズ 隊員B】
  「了解。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員A】
  「お前たちは、手をそのままにして横へどけろ。」

 

【生徒全員】(*゚∀゚)
  「ささっ、どうぞどうぞ・・・。」


一人が扉の向こうへ侵入しようとしたその時・・・。
扉の向こう側に照明が照らされた。

突然の明かりに特殊部隊は視力を奪われる。

 

【帯締学園 第5過程 1組 クラス委員長】
  「第1小隊、撃ち方始めっ!!」

 

学園側から乾いた3点射撃の音が特殊部隊の前衛を薙ぎ払う。

 

【ノブちゃん】
  「と、特典って、コレの事だったの ???」

 

しかし特殊部隊もプロ、すぐさま体勢を立て直して反撃を試みる。

学園側も銃撃隊の背後で控えていた防御担当が即座にカバーに入った。

 

【帯締学園 第5過程 2組 クラス委員長】
  「第2小隊、電子結界展開、第1小隊を援護っ!!」

 

呪符型シールドが張られ、特殊部隊からの銃撃を防ぐ。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  チッ、あのシールドは厄介だな・・・。

 

特殊部隊の隊長は思案を巡らせたが、すぐに何かが閃いて学園側に警告を発した。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「発砲をやめろっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「こちらにはお前たちの生徒がいる。」
  「無用な抵抗をするとこの生徒たちにも被害が出るぞ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  さすがにクラスメートを巻き添えにするわけにはいかんだろうからな。

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】
  「隊長っ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「なんだっ! 今は奴らのリーダーと交渉しているんだ。 後にしてくれないか。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】
  「いや、しかし隊長。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「なんだ、うるさいなっ!!」
  「"人質" が逃げだしたような声だしやがってっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(・o・)
  「逃げられました。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】( ̄д ̄)
  「何がだ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(・o・)
  「だから、逃げられているんです・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員A】
  「アレです・・・。」

 

隊員が指差した方を見ると、特殊部隊のみなさんに軽く会釈して扉の向こうに帰っていく生徒たちの姿がっ!!

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(#`Д´#)ノ
  「くそっ!!」
  「一体何をしていたんだっ!!」
  「見張っていなかったのかっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(・o・)

  「いや、誰も指示だしていなかったし・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「おい、こら戻ってこいっ!!」
  「戻ってこなければ撃つぞっ!!」

 

【ナターシャ】
  「ふふんだ、戻れって言われて戻って行くバカがいるわけないでしょ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(*゚∀゚)
  「隊長、私にいい考えが・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「なんだ、言ってみろ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】
  「ヤツの本性はネコです。」
  「私もアパートでは猫飼ってるんですが・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「ああ知っているっ!!」
  「だが、いまお前の "キャサリン" の話をしているのではないっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】
  「いいから聞いて下さい。」
  「ネコと言うのはね。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(´ε` )
  「チチチっ」

 

隊員が軽く舌打ちした。

【ターニャ】(*゚∀゚)
  「ん!?」

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「バカっ!!」
  「振り返るんじゃないっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】
  「ほらね、ネコは、振り返るんですよっ!!」

 

【ナイトストーカーズの皆さん】【雷神隊の皆さん】
  「ォおおおおお~~~。」(゚д゚)!

 

そして、背後のバッグからおもむろに必殺の猫アイテムである猫じゃらしを取り出して
シュシュっと左右に激しく揺すって誘いだす。
ターニャが術中にハマリ、猫じゃらしに釣られてお尻を振り始める。

 

【セッちゃん】
  「ターニャっしっかりなさいっ!!」

 

しかし耐えられなくなったターニャは猫じゃらしに飛びかかるっ!!

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(*゚∀゚)
  「はい捕まえた。」

 

【ナイトストーカーズの皆さん】【雷神隊の皆さん】
  「おおーーーーすげーーー。」(,,゚Д゚)

 

【ターニャ】(ノ´Д`)
  「捕まったの。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「アンタはもう死んでもいいからねっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「こんなにあっさりと捕まえられるもんなんだ・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(*゚∀゚)
  「ラクショーっすよ。」

 

調子に乗って、再び猫じゃらしを振ろうと隊員の気がターニャからそれた瞬間。

 

【ターニャ】(・o・)
  「隙アリっ!!」

 

すかさずターニャが隊員の腕を掴んで背負投げを食らわす。
そのはずみで、隊員は小銃を落としてしまった。
ターニャは落ちた小銃を拾い上げた。

 

【ナイトストーカーズ 隊員C】(,,゚Д゚)
  「いててて・・・見た目に似合わずえらい馬鹿力をしてやがるぞ・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(#`Д´#)ノ
  「なに油断してんだっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「お嬢ちゃん、小さな子がそんな危ないもの持ったらいけないんだよ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(*´艸`*)
  「さ、危ないモノはおじちゃんに返して。 ね。」

 

【ターニャ】(・o・)
  「これ ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(*´艸`*)
  「そう。 それ。」

 

【ターニャ】(・o・)
  「ハイ。」

 

【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
  「馬鹿じゃないの !! なんで返すのよっ!! #」

 

【ターニャ】(・o・)
  「だって返してって・・・。」

 

【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
  「日曜日に放送しているコントじゃあるまいし・・・。」
  「帰ったらやいと(灸)を据えてやるからねっ!!」

 

【セッちゃん】
 「灸って何 ?」

 

【ノブちゃん】
  「言うことを聞かない子供を言うことを効かすため使用する拷問器具よ。」

 

【セッちゃん】
  「それって児童虐待では ?」

 

【ノブちゃん】
  「だから日本から消えたのよ。」

 

銃を取り返したナイトストーカーズは再びターニャを人質に取った。

 

【ターニャ】(´Д`)
  「ぁーーーーれーーーー」

 

銃撃戦は止み、小康状態となった。

 

【ナイトストーカーズ 隊員A】
  「抵抗はするな。」
  「この小娘を傷つけられたくなかったら、

   そこの宇宙人のムスメたちをこちらによこしてもらおうか ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「さぁ、宇宙人、こっちに来るんだっ!!」

 

すると呼ばれたその "宇宙人全員" が敵のリーダーの元へ駆け寄った。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「なんで全員が来るんだっ!!」
  「お前たちではないっ!!」

 

【セッちゃん】(・o・)
  「そうよ、貴女は地球人でしょ ?」

セッちゃんは間違ったノブちゃんを優しく窘めた。

 

【ノブちゃん】(,,゚Д゚)
   「えーーー私だけ仲間はずれなの ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「何ワケのわからないことを言ってやがるっ」!!
  「用があるのはその犬耳だけだっ!!」

 

【セッちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「いや、私達も宇宙人だよ。」(・o・)

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「やかましいわっ!!」
  「さがってろっ!!」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】

【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「はいっ」(・o・)

 

すると全員がもとの位置にもどった。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「おぃっなんで、全員が戻るんだ!!」

 

【ナターシャ】(・o・)
  「今、下がってろって・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(ノ`Д´)ノ
  「下がっていいのは、貴様らだけだぁぁぁぁぁ!!」
  「い、犬はこっちに残れっ!!」

 

【ミーシャ】
  「ええーーーっ!!」

 

【ナターシャ】
  「なんで犬だけなのよっ!!」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「猫はダメなの ?」
  「猫、お嫌いなのですか ?」

 

【ミーシャ】(-_-;)
  「ぁ、道徳の授業で習ったかも。」
  「これが噂の差別ってやつ ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「なんだとぉぉぉぉーーー!!」
  「差別なわけないだろっ!!」

 

【ナターシャ】
  「そうなんだ、じゃ、何 ?」

 

【ノブちゃん】(*゚∀゚)
  「もしかしたら、娘をさらって、エッチな事をするのね ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(,,゚Д゚)
  「な・・・な、なんだとっ!?」

 

【セッちゃん】【ミーシャ】

【ナターシャ】【ターニャ】

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「ええーーーっ!!」(/ω\)

 

【ミーシャ】(# ゚Д゚)
  「そうなの ?」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「もしかしたら変態さんなのですか ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(ノ`Д´)ノ
  「そそ、そんなわけあるかぁ!」

 

【ターニャ】
  「ねぇねぇ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(ーー゛)
  「今度はなんだっ!?」

 

【ターニャ】(・o・)
  「おじちゃん、獣姦趣味なの ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(ノ`Д´)ノ
   「ちゃぁうわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】( ̄Д ̄井)
  「ゼェゼェゼェゼェ・・・。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】( ̄へ ̄井)
  「いかんいかん、ついレディたちに対してムキになってしまった。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】( ̄へ ̄井)
  「ゴホン・・・。」
  「いいか、その娘は我が国に連れ帰って念入りな検査と尋問を受けてもらう。

 

【ナターシャ】 (,,゚Д゚)
  「えーーーやらしいぃぃぃ。」

  「"念入りな身体検査" だってぇぇぇ。」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「きっといろいろエッチな事されるんだわっ!!」

 

【ノブちゃん】(*゚∀゚)
  「"拷問" だってぇぇぇ。」

 

【ミーシャ】ヽ(=´▽`=)ノ
  「きっと変態な仕打ちを受けるんだわっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「ちなぅーーーー。」
  「絶対に違うっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「我が合衆国がそんな変態と言う非人道的なことをするわけがないっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(-_-;)
  「まぁ、コイツラはどうだかしらんとげなっ。」

 

と、雷神隊を指差した。

 

【雷神隊 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「こらぁなんでコッチを指差すっ!!」

 

【雷神隊 隊長】ヽ(`д´;)ノ
  「変態なのは貴様らのほうだろっ!!」
  「その端末に登録されている個人情報がなによりも証拠だっ!!」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】【ミーシャ】【ナターシャ】【ターニャ】
  「ぁ、やっぱりそうだったんだ。」(-_-;)

 

【ノブちゃん】(-_-;)
  「どうりでセキュリティがこうもやすやすと突破されるとはおかしいと思っていたのよ。」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「やはり変態さんだったのね。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(,,゚Д゚)
  「いやいやいや、ちょっとまって。」

 

【ミーシャ】(ノ`Д´)ノ
  「いやーーー変態だぁ。 近づかないでっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「ちょっと待てって言っとろうがっ!!」

 

ミーシャの腕を掴んだっ

 

【ミーシャ】(ノ`Д´)ノ
  「きゃーーー変態に触られたっ!!」
  「妊娠しちゃう、孕んじゃうぅぅぅ!!」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
 「ちょっとまってっ!! おかしいじゃないのっ!!」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「そうそう、おかしいわよ。」

 

【ミーシャ】(・o・)
  「ん!? どこが ?」

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「なんでこの私でなくてアンタなのよっ!!」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】
  「そっち!?」( ̄д ̄)

 

【ノブちゃん】
  「いや、そうじゃなくて、あなた達には、まだ早いでしょ!」

 

【ナターシャ】
  「何が ?」

 

【ターニャ】(-_-;)
  「私たちは子供はまだ産めない。」

 

【ミーシャ】【ナターシャ】(・_・)
  「えっ!?」
  「そうなの ?」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】
  「うん。」( ・_・)

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「なんでターニャが知ってるのよっ!!」

 

【ターニャ】(・o・)
  「だってパパに「私って子供産める?」って聞いた。」

 

【ナターシャ】
  「呆れた。」
  「よりによって、どうしてあんなヤツに聞いたのよ。」

 

【セッちゃん】【ノブちゃん】(・_・)
  「と言うか、どういう流れてで聞くことになったのかそっちが気になる。」

 

【ミーシャ】
  「でも、大人が言うのならきっとそうなのよ。」

 

【ターニャ】(・o・)
  「ぅん、子供は絶対にできないから、どんな変態プレイに興じても今は安全だよ。」

 

【ノブちゃん】(-_-;)
   「やっぱりアンタはやいと(灸)を据えてもらいなさい。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「ちょっとタンマっ!! ちょっとタンマっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「みんな、ちょっと集合っ!! こっちに集合。」
  「ほら、ソコ、勝手に話をしないっ!!」

 

【ターニャ】
  「なによ、突然。」

 

【帯締学園 第5過程 1組 生徒A】(・o・)
  「ど、どうします ?」
  「撃ちます ?」

 

【帯締学園 第5過程 1組 クラス委員長】(-_-;)
  「いや、待て、いったん様子を見よう。」
  「人質に当たってしまう。」

 

【帯締学園 第5過程 2組 クラス委員長】(-_-;)
  「自分からすすんで行きよりましたが、アイツら人質なのか?」

 

落ち着きを取り戻した寮生たちは横一列に並んだ。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(゚д゚)!
  「よし、いいか、よく聞けっ!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(*゚∀゚)
  「みんな、いったん "変態" から離れよ。 なっ!」

 

全員、一歩下がる。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(゚д゚)!
  「なんで下がるっ!!」

 

【ノブちゃん】(・o・)
  「だって"変態" から離れよって。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「だからっ"変態から離れよ" ってのは、そうじゃないっ!!」

 

後ろを振り返ると、ナイトストーカーズと雷神隊のみなさんも下がっていた。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「って、お前らもかぁ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊員A】(・o・)
  「だって"変態" から離れよって。」

 

【帯締学園 第5過程 1組 クラス委員長】(・o・)
  「撃て」

 

突然、シールドの向こうから発砲を受けるナイトストーカーズと雷神隊。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(`Д´#)ノ
  「ひ、卑怯だぞっ!!」
  「こっちはまだ話が終わっておらんっ!」

 

【帯締学園 第5過程 1組 クラス委員長】(-_-;)
  「いや、もう面倒くさそうだから撃ってもいいのかな・・・って。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「まったく、これだらケモノは蛮族なんだってんだよっ!!」

 

【帯締学園 第5過程 2組 クラス委員長】( ̄へ ̄井)
  いらっ#
  「撃て」

 

再び銃撃が始まった。

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「こいつら、こっちに人質がいる事おかまいなしかっ!?」

 

しかし、寮生は一歩下がっていたので、射線からは外れていたのであった。
しかも狙いは恐ろしく正確で、気がつくと手にしていた火器はすべて払い落とされており突入部隊全員が丸腰状態となっていた。

 

【帯締学園 第5過程 1組 クラス委員長】
  「うごくなっ。」
  「我々の腕前は判っただろう ?」

 

【帯締学園 第5過程 2組 クラス委員長】
  「次は全員の頭を撃ち抜くぞ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  く、ここまでか・・・。

 

【帯締学園 第5過程 1組 クラス委員長】
  「全員、両手を頭の後ろで組み、その場に座れっ!!」

 

寮生たちも指示に従った。

 

【帯締学園 第5過程 2組 クラス委員長】ヽ(`д´;)ノ
  「アナタたちはいいんだよっ!!」

 

【風紀員長】
  「アメリカ軍とシナ軍との共同戦線だなんて珍しいわね。」

 

【雷神隊 隊長】(-_-;)
  「こ、こいつらはたまたま入り口で一緒になっただけだ。」
  「我々とは無関係だ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「我々をどうするつもりかは知らんが、
   まずはジュネーブ条約に基づき我々の身柄の安全は保証してもらおうか。」

 

【風紀員長】
  「それはどうかしら ?」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「なんだと ?」

 

【風紀員長】
  「残念ながら、我がアトランティス艦隊は地球人どものジュネーブ条約には加盟しとらんでな。」
  「あなた達の身柄の保証はできん。」

 

【風紀員長】
  「しかも、あなた達が今いるところは、アトランティス大使館敷地内。」
  「我が帝国の法律にしたがって処罰される。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】(*´ー`)
  「ふっ残念だな。」
  「我々はまだその扉の外にいる。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】
  「ここはまだ日本だ。」
  「日本では地位協定により我がアメリカ軍が優先される。」

 

【風紀員長】
  「聞こえなかったかしら。」
  「今あなた達がいるところは、アトランティス大使館敷地内。」

 

【風紀員長】
  「日本国は、あなたたちのすぐ後ろに引いてある白い境界線から向こうよ。」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】【雷神隊 隊長】
  「な、何ぃぃぃぃ!?」(lll ̄□ ̄)

 

振り返ると、確かに白い線が引かれてあった。
境界線から内側に掲げられている看板には

「ようこそ!! おいでませアトランティスへ」

 

【帯締学園 第5過程 2組 クラス委員長】
  「残念だったわね。」

 

【雷神隊 隊長】ヽ(#`Д´#)ノ
  「このままではすむとは思うなよっ!!」

 

【ナイトストーカーズ 隊長】ヽ(#`Д´#)ノ
  「なにがアトランティス帝国だっ!!」
  「とっくの昔に国を失った亡霊どもがっ!!」

 

【風紀員長】(ーー゛)
  「連行して。」

 

【風紀員A】【風紀員B】
  「了解っ!!」

 

【風紀員長】
  「取り調べは風紀員が行うわ。」

 

【セッちゃん】
  「生徒会ではないんだ・・・。」

 

【ノブちゃん】
  「風紀員は学園の治安維持を管轄していますからね。」

 


その頃、真台湾では


【台湾大統領】
  「このたびも我が真台湾を守って頂き、どうお礼を申し上げれば良いのか・・・。」

 

【サッチ】
  「いえ、お気になさらなくて結構ですわよ。」
  「私達があのモノたちを呼び寄せてしまったようなもので大変申し訳なく・・・。」

 

【台湾大統領】
  「いえいえあの武装勢力がやってきた理由はともかくとして、
    こうして貴女たちが私達を守ってくれた事実にお礼を申し上げたいの。」

 

【台湾大統領】
  「この事はじきに市民にも拡散されるでしょう。」
  「そしてそれは今まで以上に親密な日台、
   そしてアトランティスの皆様との友好関係発展に寄与することになるでしょう。」

 

【台湾大統領】
  「本当に貴女たち感謝するわ。」
  「ありがとう。」

 

そして事実、後の地球、いや銀河の運命を握る一大作戦においては真台湾市民全員が一丸となって日本軍とアトランティス艦隊を支えたのであった。


【サッチ】
  「私はお先に日本に帰るけど、あなた達はどうするの ?」

 

【トミちゃん】
  「私も日本に戻るわ。」
  「でもいちど呉に立ち寄ってから学園に戻るわ。」

 

【ナナ】
  「どうして?」

 

【トミちゃん】
  「ほら、イスラム革命防衛隊の皆さんも宇宙に上がったでしょ ?」

 

【トミちゃん】
  「一応物資の中には各宗教に対応した保存食は搭載しているけれど
   毎日が保存食だとさすがに厳しいでしょうから、
   東郷教官の指示でハラル認証(※2)の資格を持った調理師をスカウトして
   臨時の給養員として随伴してもらうことになったのよ。」

 

【おみくじ】
  「フネの中に専用の調理設備も増設しなきゃならないしね。」

 

【トミちゃん】
  「まずは日本海軍の中にハラル認証の有資格者がいれば協力を要請し、
誰もいなかったら街に出て探すわ。」

 

【トミちゃん】
  「スカウトに成功したら学園に戻るわ。」

 

【ナナ】
  「少人数だから重力エレベーターで上がれるのね。」

 

【おみくじ】
  「ズバリその通り。」

 

【ナナ】
  「エレベーターって学園ではなくて通商交渉省(※3)管理でしょ ?」
  「よく許可が降りたわね。」

 

【サダッチ】
  「学園長は大使でもありますからね。」
  「大使の許可があれば誰も文句は言えない。」

【ナナ】
  「それもそうですね。」

 

 

帯締学園では突然の訪問者を連行する手続きが行われていた。


犬耳の姉妹たちは一度は風紀員が連行しそうになったが、セッちゃんが外交官家系の身分を盾にしてそれを阻止した。
セッちゃんが名門の出身である事は風紀員の諜報資料には当然記載されており
しぶしぶ従うほかなく、拘束したナイトストーカーズと雷神隊の隊員だけを連行して行った。
銃撃戦で負傷した敵の隊員たちは看護資格を有するナノキャリアによってダメージが修復され彼らもまた風紀員に連行されて行った。

 

【ナターシャ】
  「あの人たちはどうなるの ?」

 

【風紀員長】
  「我が国の法律に基づいて処罰されます。」
  「最悪の場合は生きて国には戻れないでしょうね。」

 

【セッちゃん】
  「ココにはあなた達がおっしゃる女王さまはおられないけれど、
   大使館機能を有するので、王室近衛隊と連絡をつけられるわ。」

 

セッちゃんが姉妹たちを案内したのは、学園長室だった。

 

【セッちゃん】
  「それでは私は失礼するわね。」

 

【学園長】
  「ちょっと待ちなさい。」

 

【セッちゃん】
  「えっ!?」

 

【学園長】
  「残っててちょうだい。」

 

【セッちゃん】
  「いいのですか ?」

 

【学園長】
  「世話していたんでしょ。」

 

【セッちゃん】
  「ええまぁ少しだけですが。」

 

【学園長】
  「じゃ、貴女がここにいれば彼女たちも落ち着くでしょう。」

 

【学園長】
  「貴女達はどこから来たの ?」
  「見たところ、貴女達はアンドロメダ艦隊士官のようですね ?」

 

【学園長】
  「この星に来た目的は ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「・・・。」

 

【学園長】
  「話さないのね。」
  「翻訳機動いてる ?」

 

【セッちゃん】
  「ええ機械は正常に動作しているはずです。」
  「さっきまで会話が成立していましたから・・・。」

 

【学園長】
  「あ、そう。」
  「で、寮ではなにか情報を聞き出せたの ?」

 

【セッちゃん】
  「いえ、とくには。」

 

【セッちゃん】
  「頑なに、女王さまに会わせてって・・・。」

 

【学園長】
  「"女王" さまって誰 ?」

 

【セッちゃん】
  「おそらくテレサ"王女"の事かと・・・。」

 

【学園長】
  「敵艦隊の士官が王女さまに合うのは簡単じゃないわ。」

 

【セッちゃん】
  「この娘たちはの腕章を見て下さい。」

 

【学園長】
  「何 ?」
  「見慣れないわね。」

 

【セッちゃん】
  「この腕章はアトラミス王国王室のものです。」

 

【学園長】
  「貴女たち、王室関係者なの ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「・・・。」

 

【学園長】
  「王室の関係者が何故艦隊に ?」

 

【セッちゃん】
  「まぁそれなら私達の艦隊編成だって同じようなものです。」

 

【セッちゃん】
  「しかし、王室関係者だとすると、もしかするとテレサ王女と面識がある可能性も。」
  「今回の件、艦隊から何か連絡は ?」

 

【学園長】
  「それが、それとなく、艦隊情報部に
   "なにかアトランティス星系(太陽系)もしくは地球に侵入した形跡や不審な現象は起こらなかったか ?"
   と問い合わせてはいるのですが、そんな情報は入っていないと言うのよ。」

 

【セッちゃん】
  「おかしいわね。」
  「地球人ですら十津谷に落下してくる事を事前に知っていたのよ。」

 

【セッちゃん】
  「そして特殊部隊まで差し向けてきた。」
  「艦隊情報部がなにか情報を掴んでいないわけがないわ。」

 

【学園長】
  「なにか臭うわね。」

 

【セッちゃん】
  「そうですね。」

 

【東郷】(^o^)V
  「よっ。」

 

そこへ東郷が学園長室というにも関わらず軽いノリでズカズカと入ってきた。

 

【学園長】(-_-;)
  「あら東郷教官。」
  「あいかわらずノックしないのね。」

 

【東郷】
  「あーー悪い悪い。」

 

【学園長】
  「本当にそう思っているのかしら。」

 

【東郷】
  「それよかアンドロメダ艦隊の捕虜が連行されてきたってマジか ?」

 

【学園長】

  「その娘たちよ。」

 

【東郷】【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】
  「ぁ。」(・o・)

 

犬耳娘たちの顔を見た東郷はすぐに何かを思い出した。

そして、彼女たちも思い出した。
そして彼女たちは東郷の前に進み出てひざまずいた。

 

【セッちゃん】
  「ぇっ!? えっ!? 何 ??? どういうこと。」

 

想定外の彼女たちの行動にセッちゃんが驚いた。

 

【マキリ人少女 A(コハル)】【マキリ人少女 B(コユキ)】m(_ _)m
  「お久しぶりです。」
  「東郷閣下。」

 

【東郷】(,,゚Д゚)
  「ぉおおおおーーーー!!!」

 

【東郷】(,,゚Д゚)
  「君たちは、あの時の ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(*゚∀゚)
  「はい。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「あの時は私達の窮地を助けて頂きありがとうございました。」
  「いつかは恩返しをと思っていたのですが、閣下は艦隊任務から解かれた事をお聞きし、このままお会いすることがないのかと諦めておりました。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「お礼を言う機会がないまま別れ離れになってしまいましたが
   こうして再びお目にかかれたと言う事はきっと運命がそうさせたのでしょう。」

 

【東郷】(*゚∀゚)
  「いやぁ、あの時はホント小さかったのに、すっかり大きくなったね。」

 

【東郷】(・o・)
  「とくに、"乳"のあたりが・・・。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(*゚∀゚)
  「ぇ!?」

 

【学園長】(-_-;)
  「ごほんっ。」

 

【東郷】
  「ぁ、いや、失礼。」


【セッちゃん】
  閣下 ?
  「閣下って、東郷教官ってまさか・・・。」


すると学園長が制止した。

 

【学園長】
  「浅野節子さん、学園内ではこれ以上の事は言わないで。」

 

【学園長】
  「東郷教官の素性については、この学園のほとんど誰もが知らないのよ。」
  「貴女も外交官の家系なら、過去に起こった "真実" くらいは気づいているんでしょ?」

 

【セッちゃん】
  「ぇ、ええなんとなく。」

 

【セッちゃん】
  やはり・・・。

 

【学園長】
  「今はまだ東郷教官の素性についてはそれ以上は踏み込まないこと。」

【学園長】
   「私も彼についてはすべてを知らされているわけでもないのよ。」
  「いいですわね。」

 

【セッちゃん】
  「はい、わかりました。」
  「ところで、他に感づいてそうなのは誰ですか ?」

 

【学園長】
  「そうですね。」
  「学園サイドとしては、私の他に南雲教官と山本教官。」

 

【学園長】
  「あとは生徒会くらいかしら。」

 

【セッちゃん】
  「ナナはご存知なのですか ?」

 

【学園長】
  「若林奈々さん・・・でしたか ?」
  「彼女も何も知らないわ。」

 

【学園長】
  「一般生徒で東郷教官の素性にについて感づいているのは、貴女だけですわ。」

 

【学園長】
  「あとは、カラシニコフ姉妹は、東郷教官の事をよくご存知のようですね ?」
  「私は彼女たちの事はまったく知らないんだけど・・・。」
  「突然、近衛隊から預かるようにと言われて・・・そして間もなく東郷教官の着任。」

 

【学園長】(-_-;)
  「あの姉妹・・・まさか隠し子 ?」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「ぇ、そうなの ?」

 

【東郷】ヽ(#゚Д゚)ノ
  「ぇえええーーーー、まったく身に覚えがないよっ!!」

 

【学園長】(-_-;)
  「冗談よ。」

 

【セッちゃん】(*゚∀゚)
  「そ、そうですよねー。」
  「近衛隊が預かるようにって言われた子たちが、東郷教官の子供だなんて。」
  「びっくりしたぁー」

 

【学園長】
 「ぁ、あとは、民間人ではシャルロットさんと、フランシーヌさんの親御さんもご存知ね。」

 

【セッちゃん】
  「何故、彼女たちのご両親が ?」

 

【学園長】
  「以前、この学園に怒鳴り込んできた時、黙らせようと、とっさに東郷教官の
素性をばらしてしまったのよ。」

 

【東郷】(ーー゛)
  「なんだとっ!?」

 

【セッちゃん】
  「ハヤブサでの降下訓練中に制御不能に陥って不時着した時ですね ?」

 

【学園長】

  「そう。」
  「ちょっとだけだけどね。」
  「まぁ、以前からなにかと当学園の教育方針に口を挟んできて
   とにかくそのモンスターぶりはハンパなかったのだけれど
   東郷教官の素性を知って以来、すっかり沈黙して効果てきめん。」

【セッちゃん】(-_-;)
  「よく拡散されないわね。」

 

【学園長】(・o・)
  「まぁアトランティス艦隊の最重要機密指定だから、バラすと死ぬわよ・・・
と言ってあるから。」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「み、民間人を脅迫したのですか ?」

 

【学園長】(-_-;)
  「脅迫とは心外な。」

 

【学園長】
  「あの親御さんたちも、東郷教官を敵にまわすよりも、
   味方にした方が利益になると判断しているのよ。」

 

【学園長】
   「さて、それより、この娘たちの素性はまだだったわね。」

 

【学園長】
   「東郷教官、この娘たちは何者なの ?」
   「話さないのよ。」

 

【東郷】
  「ぇーーー。」

 

【東郷】
   「私が話してもいいのかなぁ。」
   「私はもうタダの教官だし。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「わかりました。」
  「私がお話いたします。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「私たちは、アトラミス王国艦隊所属の
   アトラミス王国第2王女、ルディ・コハル・ヴォルフガングと申します。」

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「この子は同じく、第3王女のルディ・コユキ・ヴォルフガングです。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「以後お見知りおきを。」

 

【学園長】
  「アンドロメダ陣営に属しながらこの星系にやって来たのはどういうことなの ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「私達のアトラミス王国は、アンドロメダの粛清にあっており種の存続が危ぶまれる状況に追い込まれております。」
  「すでに母星は破壊され、生き残った者は領有地だった資源惑星に逃れ、アンドロメダ艦隊の攻撃に日々耐えているのです。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】

  「間もなく私達が立てこもっている惑星に "日本艦隊" がやって来ます。」

 

【セッちゃん】(,,゚Д゚)
  「ぇ、ちょっと待って下さい。」

 

自分もほとんど知らない情報が彼女たちの口から出てきてセッちゃんも驚いた。


【東郷】(゚д゚)!
  「そうか、惑星に救援艦隊を派遣する計画が進行中なのだが、
   その星と言うのは君たちが立てこもっている星の事だったのかっ!!」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「そうです。」

 

【学園長】

  「何故、日本艦隊が来るとわかったのですか ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「私達が撃墜した戦艦の将兵を尋問した際に、たまたま偶然にアトランティスの艦隊派遣計画を知ったのです。」
  「情報の出処は存じませんが、催眠尋問で得た情報なので間違いはありません。」

 

【学園長】
  「あなた達はこの事を知らせるために危険を犯してまでこの星系にまでやって来たというの ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「はい。そうです。」
  「父は私達を送り出すためにすべての艦隊戦力を投入して私達が乗る船を守ってくださいました。」

 

【セッちゃん】
  「その艦隊は ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「おそらくもう存在しないかと・・・。」

 

【東郷】
  「あのアトラミス王国艦隊が全滅したと言うのか !?」
  「アトランティス艦隊より大規模な陣容だった筈なのだが・・・。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「・・・。」

 

【東郷】
  「そういえば、君にはあともう一人お姉さんが居た筈では ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「はい、お姉さまは・・・。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「私達の船はこの星系に到着する直前にアンドロメダ艦隊の斥候に見つかり追撃を受けました。」
  「お姉さまは船を守るために戦闘機で出撃してそれきりです。」
  「そして私達の船も最後には何者かの攻撃を受けて脱出を余儀なくされたのです。」

 

【東郷】
  「そうだったのか、それは気の毒に・・・。」

 

【セッちゃん】
  「お姉さんの消息をアトランティス艦隊で捜索はできないのですか ?」

 

【東郷】
  「それは無理だな。」

 

【セッちゃん】
  「どうして ?」

 

【学園長】
  「おそらく、最後に船を攻撃したのは我が艦隊でしょう。」

 

【学園長】
  「どうやら貴女たちは我がアトランティス艦隊には歓迎されていないようですわね。」

 

【セッちゃん】
  「じゃどうするのですか ?」

 

【東郷】
  「どうするって言っても・・・。」

 

【学園長】
  「あの特殊部隊を差し向けてきたのは、きっと艦隊の粋が掛かった者の仕業ね。」

 

【セッちゃん】
  「って、ちょっと待ってください。」
  「じゃシナの特殊部隊は ?」

 

【学園長】
  「帝国艦隊は、シナとは軍事協定は結んでいないわよ。」
  「彼らは、アトランティス艦隊とは無関係よ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「シナと言う名前は、捉えた将校の尋問でも出てきたの。」
  「たしか、チヨウセン ? と言う名称もね。」

 

【東郷】
  「統一朝鮮か・・・。」

 

【学園長】
  「で、その国がどうしたの。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「彼らは、アンドロメダに情報を流しているのよ。」

 

【セッちゃん】
  「えっ!?」
  「そうなの ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「事実よ。」

 

【東郷】
  「話がややこしくなってきたな。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「アトランティス艦隊は王宮から政権を奪う事を画策しているわ。」
  「地球艦隊の中にそれら同調する一派があり、日本軍を私たちが立てこもっていた惑星に救援という名目で送り込む計画を立てたのよ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「惑星の周囲には精強なアンドロメダ基幹艦隊が展開しており、日本軍の小規模艦隊では到底太刀打ち出来ないわ。」
  「作戦が失敗すれば貴重な戦力を失った責任を追求する形で政権を奪う目論見よ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「地球軍の協力者は見返りに日本が持っている宇宙技術の利権を手にすることになる。」

 

【セッちゃん】
  「じゃ、シナはどうしてアンドロメダに協力を ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「あっちは知らないわ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「シナは戦力的に優位なアンドロメダが最終的にこの星系で勝利を収めると考えているわ。」
  「そこでアンドロメダ陣営に協力しておけば、アンドロメダが勝利したときに宇宙での利権を得ようってことなんじゃないかしら。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「でも、アンドロメダ陣営の中でもほとんど信用はされていないようだったわ。」
  「しかし、シナは、"宇宙人"は日本人の宇宙での軍拡を正当化するためのプロバガンダだって喧伝して、アトランティス人の存在を全面否定しているけど。」

  「その事もアンドロメダ陣営は把握しているわ。」

 

【セッちゃん】
  「内緒にしていたほうが、もしこの宇宙でアンドロメダが勝利したら、宇宙利権は協賛党幹部が監督する国営企業に莫大な富が集中すると考えてるのでは ?」

 

【東郷】
  「ぉ、そうか、さすが外交に詳しいだけあって、的を得た見立てだな。」

 

【セッちゃん】
  「でも、これ・・・艦隊に報告できるの ?」

 

【学園長】(-_-;)
  「うーーーーーん。」
  「辛いですわね。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「私は、日本艦隊の派遣計画を思いとどまってもらうためにやって来ました。」

 

【東郷】  
  「それはもう無理だと思う。」
  「計画はすでに開始されているんだ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(,,゚Д゚)
  「なんですって ?」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「もう出撃したのですか ?」

 

【東郷】
  「いや、まだなんだけれど、今は艦隊の整備と訓練がほぼ最終段階に来てるんだ。」

 

【学園長】
  「今、計画を止めようとすると、きっとアトランティス艦隊は私達をを潰しにかかるわ。」

 

【学園長】
  「そうなった場合、皇室にも危険が及ぶことになるわ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「では、このまま全滅覚悟で日本艦隊を出撃させると言うのですか ?」

 

【東郷】
  「そう簡単にはやられはしないように努力をしよう。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「ぇっ!?」
  「どういうことですか ?」

 

【東郷】
  「アトランティス艦隊から辞令が出ているんだ。」
  「艦隊への復帰と、日本艦隊を率いて友好国への救援作戦を実施せよ・・・とね。」

 

【東郷】
  「その友好国とはまさか君たちとは思わなかった。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(*゚∀゚)
  「そういうことだったのですか・・・。」
  「私達もぜひ同行させて下さい。」

 

【東郷】(-_-;)
  「それは無理だよ。」

 

【東郷】
  「君は今、日本艦隊は全滅するって言ったじゃない。」
  「お父様だって、全力を尽くして愛する君たちを安全なところへ逃して下さったのだと思うよ。」
  「それをわざわざ危険なところへ送り返せるものか。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】
  「東郷閣下が艦隊を率いるのであれば話は別よ。」
  「どのみち道案内は必要でしょ ?」

 

【東郷】
  「まぁたしかにそうだけれど・・・。」

 

【学園長】
  「わかったわ。」
  「私は皇室にかけあってみるわ。」

  「東郷教官。」
  「その時は彼女たちをよろしく頼みますわ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(*゚∀゚)
  「ありがとうございます。感謝致します。」

 

【学園長】
  「しかし、おそらく大使館と帝国との通信は解読されていると思いますので
皇室の方は、私の方からタイミングを見て連絡します。」

 

【学園長】
  「それまで、この娘たちは東郷教官と浅野さんとで面倒を見てあげてください。」

 

【セッちゃん】
  「ぇ、寮に連れて帰るの ?」
  「さっき襲撃受けたばかりなのに。」

 

【学園長】
  「そうよ、他に安全なところがあるの ?」
  「治外法権の外とはいえ、艦隊関係者が襲撃受けたと言うのは日本のメンツに関わりますからね。」

 

【学園長】
  「日本政府に連絡したら、すぐにS(※4)を1個小隊をよこしてくれるそうよ。」

 

【東郷】(゚д゚)!
  「そ、それは心強いな・・・。」

 

【セッちゃん】(・o・)
  「Sってそんなすごいの ?」

 

【東郷】
  「ああ、世界でもトップクラスを誇る特殊部隊で、銃の腕前なんて、隊員の頭に空き缶をのっけてそれを走りながら実弾で撃ち抜くって正気とは思えない訓練をやってるそうな。」

 

【セッちゃん】
  「間違って当たった人はいないの ?」

 

【東郷】
  「それは知らん。」
  「ニュースになって、国会で野党に祀られた挙句にチームは解体に追い込まれてるだろうな。」

 

【東郷】
  「私は今から福井に行ってくる。」
  「セッちゃん、その娘たちの面倒を見るんだぞ。」

 

【セッちゃん】
  「わかりました東郷教官」

 

【セッちゃん】
  「それでは私たちもこれで失礼致します。」

 

【学園長】(-_-;)
  「ちょっと待って。」

 

退室しようとしたセッちゃんを再び学園長が呼び止めた。


【セッちゃん】(*゚∀゚)
  「はい ?」

 

【学園長】(・o・)
  「貴女、何故下半身むき出しなの ?」
  「風邪ひくわよ。」

【セッちゃん】(*゚∀゚)
  「えっ!?」

 

【セッちゃん】(lll ̄□ ̄)
  「ぇええええええええーーーーーーーーっ!!!!!」


【セッちゃん】
  _| ̄|○


【セッちゃん】(ノдヽ)
  「何故、教えてくれなかったのよ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(-_-;)
  「知らないわよ。」

 

【マキリ人少女 A(コハル)】(-_-;)
  「あまりに平然としていたので」
  「てっきり、あなた達はそう言う文化だと思ってたわ。」

 

【セッちゃん】(ノдヽ)
  「も、もしかしたらこの姿であの兵隊さんたちに変態って・・・。」

 

【マキリ人少女 B(コユキ)】(・o・)
  「ガッツリとね。」

 

【セッちゃん】(ノдヽ)
  「東郷教官にも見られた!?」

 

【マキリ人少女 B(コユキ)】(・o・)
  「チラチラと "ガン見" してたわね。」

 

【セッちゃん】_| ̄|○
  「も、もぅお嫁にいけない・・・」

 

ナナたちは真台湾からC3輸送機で小牧空軍基地へ移動すると、空軍がマイクロバスを出してくれた。
一連の戦闘で傷ついたハヤブサは隣接するヤマトインダストリーズ社の整備工場へ搬入され、そこから学園が手配したコンテナに載せ替えられトラックで学園まで運ばれる予定になっている。
一行は名古屋駅でバスを降りると、トミちゃんとおみくじは別れて新幹線で広島に向かった。
ナナたちは工事も終盤に差し掛かっているリニア新幹線の試験運転に便乗する形で新郡山まで戻って来た。


工事中の地下駅舎を上がった瞬間。
ショッピングモールへ向かうバスを待つベンチに、携帯端末を操作しているフリをしながら様子を伺う者を見つけた。

 

【サッチ】
  「ねぇ気がついた ?」

 

【ナナ】
  「ええ。」

 

【アン】
  「何人 ?」

 

【サダッチ】
  「2人ね。」

 

【サッチ】
  「さらに停車中の乗用車の中にも一人。」

 

【サダッチ】
  「一見私服だけれどジャケットの下に拳銃と予備のマガジン。」
  「しかも軍用銃ね。」

 

【レイチェル】
  「敵 ?」

 

【サッチ】
  「まだ判らないわ。」

 

【サダッチ】
  「ただ、安全装置がかかっているので攻撃の意思はないようね。」

 

火薬の濃さから相当に使い込んでいる事が伺え素人ではない事は明白だった。

【なるみ】

  「監視が目的なのかしら ?」

 

【サダッチ】
  「気づかないフリでもする ?」

 

【サッチ】
  「そうね。」

 

【サダッチ】
  「ああいう正体不明な"面白そう"なのには、真っ先にちょっかい出しそうなのに。」
  「今日はめずらしいわね。」

 

【サッチ】
  「私だって疲れているのよ。」
  「早く帰ってお風呂にしたいわ。」

 

【サダッチ】
  「じゃ走って帰りましょうか ?」

 

【まっちゃん】
  「ええーーーっ!! 荷物重いのに ?」

 

【サダッチ】
  「ナノアシストすればいいじゃない ?」

 

ジョージ】
  「ナノマシンはタダじゃないのに・・・。」

 

【サダッチ】
  「ブツブツ言わないの。」
  「タクシー代より安いのだから、あとで生徒会が精算してあげるわよ。」

 

【サダッチ】
  「さぁ置いて帰るわよ。」

 

一行はナノアシストで脚力を強化するとあっと言う間に住宅の屋根の上を超えていった。

正体不明の者はそれを追いかけようとしたが、無理と判断して追跡を断念するのに数秒もかからなかった。


【ナナ】
  「ただいま帰還いたしました。」

 

【学園長】
  「ご苦労様です。」

 

【ナナ】(-_-;)
  「東郷教官はいないのね。」

 

【サダッチ】(^_^)
  「彼ならいないわよ。」
  「駐車場のランボルギーニが無かったわ。」

 

【ナナ】(,,゚Д゚)
  「どこへ ?」

 

【学園長】
  「芦原にあるヤマト・インダストリー社の工場よ。」
  「ハヤブサ用のアクチュエーターの手配に行ったの。」

 

【ナナ】(-_-;)
  「メールすればいいものをわざわざ車で ?」

 

【学園長】
  「新型機用のもあるらしいから性能を直接目で見て確認したいそうよ。」

 

【サッチ】
  「ってかアイツ、ランボルギーニなんか乗ってるの ?」

 

【サッチ】
  「教官ってそんな給料もらってたの ?」

 

【サダッチ】
  「まさか。」

 

【ナナ】
  「そのランボ・・・・ってのは高いの ?」

 

【なるみ】
  「そりゃ高いよ。」
  「しかも、あの車たしかセンチュなんとかって数台しか生産されなかった
限定車だったような記憶が・・・。」

 

【なるみ】
  「数台しか製造されなかったうえに動態保存されている個体となると
   もっと少ないハズで、中古とは言えかなりの金額になると思うわ。」

 

【サッチ】
  「アレ、動態保存と言うの ?」
  「バリバリ足につかってるようだけど。」

 

【ナナ】
  「ふーーーーん・・・。」

 

【サダッチ】
  「アナタ、車にも興味ないのね。」
  「サッチでさえランボルギーニの名前くらい知ってると言うのに。」

 

【ナナ】┐(´д`)┌
  「あはははは、車なんてチンブンカンプン。」
  「メーカーだって、目野とか、クバタとかヤンモーくらいしか・・・」

 

【サダッチ】(-_-;)
  「ぅん、全部ビミョーにハズしているわね」
  「それら、トラックと農機具メーカーです。」

 

【ナナ】(,,゚Д゚)
  「ぇっ!? そうなの ?」
  「レンジャーズとか、ビストロとかなら知ってたんだけれど・・・。」

 

【サダッチ】(-_-;)
  「ぅん、やっぱりトラックだね」

 

【サッチ】

  「そういえば、ナナんち、陸送会社だったよね。」

 

【サダッチ】
  「言われてみれば、そうだったわね・・・。」
  「車は知らなくてもトラックの名前が出てくるのは、それでか。」

 

【ナナ】

  「ふーーん・・・」

 

【サダッチ】
  「どうしたの、ウワのそらね。」
  「会えなくて寂しい?」

 

【ナナ】ヽ(`д´;)ノ
  「ば、何バカ言ってんのよっ!!」

 

【学園長】
  「んーーー、それより困ったわね。」

 

【ナナ】
   「どうなさいました ?」

 

【学園長】
  「 いえ、昨晩に到着する予定だった皇室に献上するクジラ肉の発送が遅れているのよ。」

 

【学園長】
  「十津谷騒動であの方面に通じる道路が全面通行止めになって山狩りを行った影響でね。」

 

【学園長】
  「ほかにも落下物はないかとか、潜入部隊の生き残りはいないかとかで捜索活動を
行ってて一部の閉鎖は解かれたのだけれど」

【学園長】
  「配送を担当していた警備会社が期限切れで都合がつかなくなっちゃって、
   代わりの警備会社を手配しようにもあの方面へ行くのはリスクが高いって行ってくれないのよ。」
  「報告しなければならない事案もあると言うのに・・・。」

 

【ナナ】
  「それなら私が行きましょうか ?」

 

【学園長】
  「あなた戻ってきたばかりで大丈夫なの ?」

 

【ナナ】
  「行って、持ち帰るだけでしょ?」

 

【学園長】
  「ええ、そうですが。」

 

【ナナ】
  「なら大丈夫よ。」

 

【なるみ】
  「それなら私も同行するわ。」

 

【なるみ】
  「一度バスに乗ってみたかったの。」

 

【ナナ】
  「バス ?」

 

【なるみ】
  「知らないの ?」

 

【なるみ】
  「日本一長距離を走る路線バスよ。」

 

【なるみ】
  「クジラ肉は、このバスとほぼ同じルートで来ている筈よ。」
  「だから、バスで迎えに行って、バスに乗せて持ち帰ればいいってことよ。」

 

【ナナ】
  「ああーーなるほど。」

 

【ナナ】
  「ってか、なるみってバスオタクだったの?」

 

【なるみ】(-_-;)
  「何を言ってるの ? そんなワケないでしょ!!」

 

【ナナ】(・o・)
  「撃つことしか興味ないかと思ったわ。」

 

【なるみ】(-_-;)
  「うるさいわね、撃つわよっ!!」

 

【学園長】
  「まぁいいでしょう。」

 

【学園長】
  「ついでに十津谷で温泉につかってきなさい。」
  「宿を手配しておくわ。」

 

【サッチ】(*゚∀゚)
  「いいなぁーー温泉。私も行きたいっ!!」

 

【サダッチ】(-_-;)
  「ダメです。」

 

【サダッチ】
  「会長は昨夜に風紀員のヒトたちが捕縛したという捕虜たちの尋問があるでしょ。」

 

【サッチ】ヽ(`д´;)ノ
  「えーーーー。 嫌だぁ。」

 

【サダッチ】φ(..)
  「AS16事案についての報告書は私の方でやっておきますから。」

 

【サダッチ】(・o・)
  「それとも貴女がする ?」

 

【サッチ】(・o・)
  「いや、それなら、尋問する方が楽しそう・・・。」

 

【学園長】
  「では二人でいってらっしゃい。」

 

【サダッチ】
  「じゃ、ナナとなるみ、気をつけていってらっしゃいね。」

 

【サッチ】
  「いまなら、まだバスの出発にギリ間に合うわね。」

 

【ナナ】
  「はい。」

 

【ナナ】
  「ナノマシンの補給はどうする ?」

 

【なるみ】
  「いいんじゃない、肉持ち帰るだけでしょ ?」

【なるみ】

  「それより、早くしないと特急301号(※5)が出るわよ。」

 

【ナナ】(*゚∀゚)
  「バスなのに特急があるの ???」

 

【なるみ】(-_-;)
  「特急なのに各停だけどね。」

 

【ナナ】(゚д゚)!
  「なにそれ、意味わかんないよ。」

 

【なるみ】(・o・)
  「昔は急行もあったらしいわよ。」

 

 

 

※1.認証中継ドローン
 アトランティス人、及び日本人のナノキャリアナノテクノロジーを行使するには、
 王室が監理する認証サーバーによる認証が必要となっている。
 ナノリンクネットワークを介して認証が行われるが、通信距離には限界
 があるので認証中継ドローン、要するに地球で言うところの
 認証用信号を中継する人工衛星か、地上局のナノリンクAPを介して
 認証処理が行なわれている。
 ただ信号の届かない宇宙空間においては、艦隊出撃命令書とともに、
 ナノマシンの使用制限を解除される証明書も付与されるので母艦が認証局
 となりその範囲内でナノマシンの行使が可能となる。

 

※2.ハラル認証
 イスラム教の厳しい戒律に則って調理/製造された事を認証するシステムで、
 アトランティス艦隊の保存食にはすでに導入例があるものの、長期作戦用の
 調理設備や調理師の配備はNATOフランス艦隊やロシア艦隊でしか例がなく
 日本艦隊ではまだ導入されていない。

 

※3.通商交渉省
 アトランティス帝国の通信/交通/貿易を担当する省の名称。

 

※4.日本陸軍特殊作戦群
 日本陸軍第1空挺師団から選りすぐりの隊員のみを
 スカウトして編成された精鋭特殊部隊。

 

※5.奈裸交通が運行している長距離路線バスの系統名である。
 301号:八木→新宮
 302号:新宮→八木

 

 

 

 

 

 

 

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