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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-10-2】歴史捏造の権利

 【1-10-2】

 

帯締学園校庭


 訓練生たちが学園に登校すると、日本製ではない見慣れない大型トラックが校庭に行儀悪く雑然と並んでいた。
 ナンバープレートにはシナ国と統一朝鮮の公用車ナンバーが振られている。

 

【アルフォンス】
 「留学生 ?」

 

【サッチ】
 「そうだよ。」

 

【マリ】
 「校門前にたくさんメディアの取材が来ていたのはこれなのね。」

 

【アルフォンス】
 「でも、夜のお仕事っぽい女性たちも大勢いたわね。」

 

【サッチ】

 「それは、きっとヨーロッパで募集を掛けた慰安任務に応募してきた人たちよ。」

 

【アルフォンス】
 「派遣先の惑星について行けるので観光気分ね。」
 「帰ってこれない危険が大きい任務とは知らされていないのかしら ?」

 

【サッチ】
 「給料が法外だからね。」

 

【サダッチ】
 「彼女たちは学園じゃなくて大使館で受け付ける案件ですわね。」

 

【マリ】
 「ハングル語でプラカード持ってた一団がいたよ。」

 

【アルフォンス】
 「なんて書いてあったの ?」

 

【マリ】
 「うーーーん、記憶を翻訳してみる。」

 

脳内アプリを使ってパパっと翻訳してみた。

 

【マリ】
 「私達も連れて行け。 人種差別反対・・・だって。」

 

【サダッチ】┐(´~`;)┌
 「嗚呼、それね。」
 「彼女たちに関してはあとで裁判で訴えられたり銅像建てられると面倒だから、キッパリとお断りしてるらしいわ。」

 

【サッチ】
 「さてと・・・。」

 

【サッチ】
 「警戒を怠るな。」
 「マスコミの撮影ドローンは徹底的に取り締まれ。」
 「裁判所からは半径4キロに限って撃墜許可は降りている。」

 

【風紀員 委員長】
 「私達、風紀員が監視所に38(※1)を装備したハヤブサを待機させています。」
 「4キロでしたら十分に射程です。」

 

【サッチ】
「さすが風紀員委員長、手際がいいですね。」

 


登校中の生徒たちが立ち止まって見守る中、トラックのウィングが開放され積載物が姿を表した。

 

レオンハルト
 「学園の周囲を幕で覆ってメディアが校庭を撮影できないようにしたのはこれか・・・。」

 

エルメス
 「ブーメラン。」

 

【アルビータ】
 「そのようね。」

 

【サッチ】
 「しかもかなりハイチューンされてそうね。」


【リン・リー】
 「さすがは、AMPの基礎を開発した帯締の生徒たちね。」
 「ひと目で見破るとは。」
 「そのとおりよ。」

 

【サッチ】
 「貴官は ?」

 

【リン・リー】
 「私はシナ人民解放軍強襲騎兵団所属、リン・リー少尉よ。」


キム・ヨンギュン】
 「オレはキム・ヨンギュン少尉。」
 「統一朝鮮民国人民軍特別海兵隊中隊所属だ。」

 

【サッチ】
 「訓練生たちの自己紹介はいづれ朝礼にて行いますが、私は有賀幸子。」
 「この学園の生徒会長よ。」

 

【サダッチ】
 「私は赤松貞子、副会長です。」

 

【サッチ】
 「ようこそ。」
 「帯締学園へ。」

 

【サダッチ】
 「貴官を歓迎いたします。」

 

キム・ヨンギュン】
 「その割には、舎の上に掲げられている旗。」
 「歓迎とは程遠い。」
 「目障りだな。」

 

【サッチ】(・o・)
 「旗 ?」
 「はて、なんの旗でしょうか ?」

 

キム・ヨンギュン】
 「とぼけるな、戦犯旗の事だ。」

 

【サッチ】
 「戦犯旗 ?」
 「なんの事でしょう。」

 

【サダッチ】
 「この学園には戦犯と呼ばれる一切のモノはございません。」
 「もし不満でしたら後ろの大きな荷物とともに帰国されても構いませんが。」

 

キム・ヨンギュン】ヽ(`Д´#)ノ
 「なんだとっ!!」

 

【リン・リー】(-_-;)
  「少尉、ここはひとまず引け。」
 「初日からトラブルを起こすな。」
 「任務を忘れたわけではなかろう。」

 

キム・ヨンギュン】
 「ぐ・・・。」
 「ま、いいだろう。」

 

キム・ヨンギュン】
 「本日のところは見逃してやる。」


【リン・リー】
 「それより少尉、教官室へ挨拶へ行くわよ。」
 「ついてきて。」

 

キム・ヨンギュン】
 「オレに指図するなっ!」

 

キム・ヨンギュン】
 「ミヨン、お前もついてこいっ!!」

 

【キム・ヘウン】
 「ミヨンなら用事があると言って、さっき出ていきましたが・・・。」

 

キム・ヨンギュン】ヽ(`д´;)ノ
 「あいつ、また勝手な行動を。」
 「戻ったら体罰だ。」


そこへカラシニコフ姉妹が登校してきた。


【ミーシャ】【ナターシャ】
 「おはようございます。」

 

【サッチ】
 「あらおはよう。」

 

【ナターシャ】(,,゚Д゚)
 「なによこの騒ぎは。」
 「朝早く出ていったと思ったらコレの対応なの ?」

 

【サッチ】
 「例の留学生たちとその荷物ですよ。」

 

【ミーシャ】
 「す、すごい量の資材ですね。」
 「それに・・・あれはブーメランですか。」

 

【サダッチ】
 「そのとおりよ。」
 「ところで、ターニャは見ないですね。」

 

【サダッチ】
 「寝坊ですか ?」

 

【ミーシャ】(-_-;)
 「今日はドシロートの発売日だとかで・・・。」

 

【サダッチ】(-_-;)
 「またですか・・・。」
 「あとでお二人から叱っておいてくださいね。」

 

 


体育館(通称:屋内バトルフィールド)

学園の全生徒が臨時集会の名目で整列させられていた。

 

【サッチ】
 「さて、以前から話していたとおり、本日からシナ国と朝鮮国から留学生が研修のため当学園に登校されます。」
 「彼らは大使扱いとなっており、訓練生諸君はくれぐれもトラブルや怪我を負わしたりしないよう留意すること。」
 「彼らの情報はデータベースからダウンロードできるようになっていますので各自で確認しておくように。」

 

【サッチ】
 「それでは、留学生諸君、入場してください。」

 

 

後方の装甲扉が開放され、待機していた留学生たちが歓迎の拍手の中を入場してきた。

学園生徒が左右にわかれ道を作ると中央を通ったシナ国と朝鮮国からの留学生は、
前方に到達するとそれぞれ左右に展開し横並びに整列し、学園全生徒に向け最敬礼で拍手に応えた。
それに対して学園生徒たちはさらに盛大な拍手で迎えた。

が、一名だけ後ろの壇上を見上げたままのヨンギュンがいた。
そしておもむろに腰の剣を抜刀すると、掲揚されていた旭日旗に突進すると真っ二つに両断した。

 

【リン・リー】(,,゚Д゚)
 「ぁ、あいつ!」

 

たちまち屋内バトルフィールド内が凍りつく。
ヨンギュンは教官たちに取り押さえられるかと覚悟したのだが・・・。


【バネット】(-_-;)
 ふん、我が国では月狂条例で病院送りにされる事案だな。

 

【ブリジット】(-_-;)
 そうですね。 関わりたくないヒトたちね。

 

【レイチェル】(・o・)
 何 ?
 その月狂条例というのは ?

 

【ルーシー】(-_-;)
 精神が狂ってヒトとしての思考ができなくなった者から人権を剥奪する法律よ。
 絶対に出られない牢獄に隔離されて一生出られなくなるわ。
 こういうのが野放しになっているとは怖いわね。

 

【なるみ】(-_-;)
 ぃや、アンタの国のその条例とやらも相当怖いよ。

 

【マリアン】┐(´д`)┌
 そうかしら ?
 被害者が出ても、精神がおかしいからという理由で無罪になってまた世に放たれる貴女の国よりはマシだと思うわ。

 

【なるみ】(*´ω`*)
 そんなことないわ。
 たとえヒトとしての思考を失ったとしても、ヒトとして接するのはとても尊いのよ。

 

【もっちゃん】(・o・)
 へぇー、なるみが「尊い」と言うんだ・・・珍しいわね。

 

【なるみ】ヽ(`д´;)ノ
 な、なによ失礼ね。

 

【もっちゃん】(・o・)
 アンタ、死んでから性格変わったね。

 

【なるみ】
 死んでないわよっ!!
 死んだようなものだけど・・・。


【ナナ】ヽ(`д´;)ノ
 こらっ!!
 ナノリンクを使ってヒソヒソ話をしないのっ!!

 

【まっちゃん】(-_-;)
 まったくナノリンクを使うと、クラスを超えて無駄話ができるから便利すぎるのも厄介ね・・・。

 

 

ナノリンクでの会話は、脳内に直接焼き付けるために「話す」「聞く」「見る」「理解する」などのプロセスが一切不要となるため、この一連の会話だけでも1秒もかかっておらず、噂話をするにはもってこいのアイテムとなっているが、逆にその高速性がアダとなり、時間つぶしにはならない欠点をもっている。

 


【東郷】
 「なかなか元気のいい小僧が混じっているようだな。」

 

フィールド内に爆笑に包まれた。

 

キム・ヨンギュン】
 な、この状況で笑うだと ?
 コイツら正気なのか?

 

キム・ヨンギュン】
 「貴様は誰だ ?」

 

【東郷】
 「私か ?」

 

【東郷】
 「私は東郷だ。 一応、こう見えてもココで教官をやっている。」
 「よろしくな。」

 

キム・ヨンギュン】
 「なぜ笑う。」
 「戦犯旗を切られておきながら、なぜ笑っていられるのかと聞いておるのだ!」

 

【東郷】
 「じゃ、切られたからと言って俺たちがお前たちを処罰できると思うのか ?」

 

キム・ヨンギュン】
 「できんな。」
 「なにしろオレたちは動く大使館の扱いだからな。」
 「俺たちの行動は我々の国内法により保護されている。」
 「貴様たちにオレたちを処罰する権限などない。」

 

【東郷】
 「そうだろ。」
 「だからもう笑うしかないだろ。」

 

キム・ヨンギュン】
 くそ、食えない野郎だ。


【東郷】
 「とまぁ、とびきり粋のイイヤツも混じっているが、仲良くしたってくれ。」
 「できる範囲でな。」

 

キム・ヨンギュン】ヽ(`д´;)ノ
 「ぉい、"できる範囲" とはどういう事だ。」

 

【東郷】(^_^)
 「あの子たちも訓練生とはいえ一応は軍属だからな、お前たちに大使館権限があるのと同様に、この子たち学園生徒たちにも最低限の自衛権が付与されている。」

 

キム・ヨンギュン】(-_-;)
 「つまり、自衛の範囲で反撃される可能性があるから気をつけろと ?」

 

【東郷】(^o^)
 「そういう事だ。」

 

キム・ヨンギュン】(-_-;)
 「いいだろう。」
 「判った。」


【帯締学園訓練生たち】┐(´д`)┌
 とんでもない留学生がやってきたわね。

 

キム・ヨンギュン】(-_-;)
 くそ、相手にしづらい教官がいやがるな。

 

 

 

 


でんでんシティ


【キム・ミヨン】
 たしか事前調査によるとこのあたりのはずなのだが・・・。

 「ぁ、あった!!」

 

【キム・ミヨン】
 あの店に違いない。

 

人混みをかき分けた先にあるのは本日発売となるアニメ「まじかる機動天女(※2)」の立体可動モデルの即売ブースだった。
目的のブツを確保すると大事そうに抱えてレジに向かったが、有頂天のためか、はしゃぎすぎて一人の幼女とぶつかって転倒させてしまった。


【ターニャ】(@_@)
 「う・・・。」

 

【キム・ミヨン】(,,゚Д゚)
 「ぁ、ごめん、ごめん前を見てなくてぶつかっちゃった。」
 「怪我はない ?」

 

【ターニャ】(-_-;)
 「ぅん大丈夫。」

 

【キム・ミヨン】(・o・)
 って、幼女 ?
 一人で ?
 こんなところに ?


【キム・ミヨン】【ターニャ】(,,゚Д゚)
 「ぁ」

 

大事そうに抱える荷物にお互いの視線が釘付けになった。

 

【キム・ミヨン】(,,゚Д゚)
 「そ、それは幻の月刊誌。 ドシロート!!」
 「昔はゲーム攻略本として発売されていたが、日本人とアトランティス人向けにナノマシン技術に特化した脳内アプリ用の特集雑誌に方向転換したものの、その技術の敵性国家への流出を防止するための法律に引っかかって戦略物資扱いとなって海外輸出が禁止されたと言う禁断の本!」

 

【ターニャ】(,,゚Д゚)
 「そ、それは「まじかる機動天女」の六分一の立体可動モデル・・・。」
 「搭載AIにより端末からの操作で家電のOn/Offから自宅警備までこなすホームロボット並みの性能をもつフィギュア!」
 「今日発売日だったのか!?」

 

ターニャが即売ブースに目をやると無常にも売り切れのアナウンスが告げられた。

 

【ターニャ】
 「うかつだった・・・。」
 「ドシロートの発売日に気を取られて「まじかる機動天女」の事をすっかり忘れていた・・・。」

 

【キム・ミヨン】
 「そ、それは残念だったわね・・・。」
 「これ最後の一体だったの。」

 

【キム・ミヨン】
 「ね、ねぇ、その本、見せてくれる ?」
 「そしたら、この立体可動モデル、少しくらいなら触ってもいいわよ。」

 

【ターニャ】
 「ぇ!?」
 「いいの ?」

 

【キム・ミヨン】
 「少しだけよ。」

 

【ターニャ】
 「ぅん♪」

 

【キム・ミヨン】
 「ねぇそ制服、もしかしたら帯締学園 ?」

 

【ターニャ】
 「うん、そんうだけど、どうしてそれを ?」

 

【キム・ミヨン】
 「私も今日から帯締学園に留学する事になったんだ。」

 

【ターニャ】
 「留学 ?」

 

【キム・ミヨン】
 「そう。」
 「私の名前は、キム・ミヨン 16歳!」
 「統一朝鮮民国 陸軍少尉よ。」
 「よろしくね♪」

 

【ターニャ】
 「私はターニャ。」
 「ターニャ・カラシニコフ 14歳。」

 

【キム・ミヨン】
 「ねぇ、その帽子に隠しているのは耳 ?」
 「耳でしょ ???」

 

【ターニャ】
 「ぅうん・・・。」

 

【キム・ミヨン】(,,゚Д゚)
 「ひゃーーーー!!」
 「はじめて見た!!」
 「これマジ本物の猫耳なの ?」
 「すごーーーい。」

 

【キム・ミヨン】
 「猫族って初めて見た♪」
 「アニメの世界しか猫耳っ娘って見たこと無いもの。」
 「超感激♪」

 

【ターニャ】
 「貴女の国では猫族って・・・。」

 

【キム・ミヨン】
 「ぅん、存在しないことになっているよ。」
 「日本が作り出した変態ファンタジーだって事になってるの。」

 

【ターニャ】(-_-;)
 「そ、そう・・・変態・・・。」

 

【キム・ミヨン】
 「ぁ、いや、私はターニャちゃんを変態だとは思っていないわよ。」
 「その耳すごく可愛いよ♪」
 「いいなぁー。」

 

 

 

 

学園寮

 

【東郷】
 「今日は学校をズルしたろ。」

 

【ナターシャ】
 「そうよ、アンタのせいで生徒会長たちに注意されたわ。」

 

【ターニャ】
 「・・・。」

 

【東郷】
 「明日は出るんだろ ?」

 

【ターニャ】
 「ぅん。」

 

【東郷】(^-^)
  「ならいい。」

 

【ナターシャ】(-_-;)
  「アンタ、ターニャにはいつも甘いのね。」
 「私がターニャに説教してもいつも東郷が台無しにしてくれるじゃない。」

 

【東郷】
  「何を言ってるのだ、私はみんなに優しいぞ。」

 

【ナターシャ】
  「優しいとかそんなのじゃなく、叱るべき時はちゃんと叱らなきゃダメなのっ!!」

 

 


【ナナ】
  「今夜のメニューはオムライスよ。」

 

机に並べられたオムライスは最初に作られたと思われるものは形がいびつだが、
順を追ってた形が整い、東郷の前に並べられた時には完璧なものとなっていた。

 

【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
  「で、なんで東郷にいちばん形のいいのが行くのよ!!」

 

【セッちゃん】
  「最初はうまくできなかったけれど、オムライスはもう完璧よね。」
 「さすがナナは実戦派ね。」

 

【ナナ】(*´艸`*)
  「えへへへ♪」


【ミーシャ】ヽ(=´▽`=)ノ
  「わーいオムライスだっ!!」


【東郷】(・o・)
  「よかったな。」
 「旗を立ててやろうか?」

 

【ナターシャ】ヽ(=´▽`=)ノ
  「わーい!!」

 

【セッちゃん】
  「まだまだお子様ね♪」


テレビのニュースでは、
「先の対馬戦争での停戦合意は前政権が勝手に行ったものであり違法である」と、統一朝鮮大法院が判決を下し、さらに当時に日本国内の企業で働いていた統一朝鮮労働者については「強制徴用されて搾取されたもの」として日本企業に対し賠償を命じました。

この判決に伴い、統一朝鮮政府は日本との停戦合意は違法である為に停戦合意を破棄するものとし、これに伴い、対馬戦争当時に領有状態した対馬竹島、そして博多の統一朝鮮への復帰を要求する声明を発表しました。
また、これに応じない場合は断固たる無慈悲な対応をとる事も発表しました。
・・・と報じられていた。

 

【サッチ】
 「また戦争になるのかな ?」

 

【ナナ】
 「すぐには攻めてこないのではないでしょうか ?」

 

ナナがエプロンで手を拭きながら居間に入ってきた。

 

【東郷】
 「ほぅ、その根拠は。」

 

【ナナ】
 「統一朝鮮は対馬竹島を奪還するためには、同島に進駐しているアメリカ軍と戦うことになります。」
 「前回の対馬戦争ではアメリカ軍は介入しませんでしたが、現在アメリカ軍は対馬戦争後に部隊を進駐させており事実上の対レッドチームの最前線部隊となっています。」

 

【ナナ】
 「いきなり島を攻撃すれば、当然現地の米軍は反撃しますので統一朝鮮の戦闘力では勝ち目はありません。」
 「アメリカ軍とは戦わないとする意思表示をペンタゴンネゴシエーションする必要があります。」

 

【ミーシャ】
 「それ、アメリカが統一朝鮮の日本攻撃を容認するということ ?」

 

【ナナ】
 「そうなると思います。」
 「アメリカ軍は宇宙の覇権を回復したい。」
 「そうなると、友好国である日本であっても目障りでしょう。」

 

【ナナ】
 「であれば、アメリカは次回も日本を助けない事もあり得ます。」

 

【ナターシャ】
 「でも、それだと日本がレッドチームの手に落ちればそれこそアメリカにとっては痛手ではないの ?」

 

【ナナ】
 「そうでしょうね。」
 「なので表向きは日本を助けるふりして統一朝鮮を攻撃して、そのどさくさに日本を再占領することも」

【サッチ】
 「やってきた留学生の動きに注意しなきゃですね。」
 「きっといろいろ情報を集める任務を帯びているのでしょうね。」

 

【サダッチ】
 「そうですね。」

 

【サッチ】
 「しかしナナも成長してるわね。」

 

【ナナ】
 「な、なによ。」

 

【サダッチ】
 「そうですね。」
 「以前は勘で判断していた性格だったのが、今ではちゃんと情勢分析ができるようになっちゃって。」

 

【東郷】
 「ナナはいい指揮官になるよ。」

 

【ナナ】
 「そ、そうかしら。」
 「褒めてもらっても何も出ないわよ。」

 

 

 


統一朝鮮軍宿舎

 

統一朝鮮軍の留学生は三条通りに面した日系朝鮮人が経営するホテルの最上階に宿にしていた。
そして豪華な装飾に彩られた部屋に統一朝鮮軍留学生が全員集められた。
これから毎日この部屋では一日で得られた学園の情報を取りまとめる作業が行われる事になり、今日はその初日だった。

ただ一日目と言うこともあり、そんな大層な情報が集められたわけでなく、余った時間は学園をズル休みしたミヨンを祀り上げる事に費やされた。


【キム・チョンア】
 「ねぇ、ミヨン。」
 「アナタ、今日はどうして来なかったのかしら ?」

 

【キム・ミヨン】
 「・・・」

 

【キム・ミヨン】
 「なにか言ったらどうなの ?」
 「だいたいね、今回の任務の重要性を理解しているのかしら ?」

 

【キム・ミヨン】
 「・・・」

 

【キム・チョンア】
 「ムカつく娘ね」
 「ねぇヨンギュン、この娘どうする ?」

 

キム・ヨンギュン】
 「後でオレの部屋につれてこい。」
 「裸に剥いてな。」

 

【キム・ミヨン】
 !!

 

【キム・チョンア】
 「わかったわ。」

 

【キム・チョンア】
 「さぁ、聞こえたでしょ。」
 「脱ぐのよ。」

 

【キム・ミヨン】
 「こ、ここで ?」

 

【キム・チョンア】
 「そうよ。」
 「命令が聞こえたでしょ。」
 「はやくなさい。」

 

【キム・ミヨン】
 「で、でも人が・・・。」

 

【キム・チョンア】
 「なにいってるの。」
 「ヨンギュンを待たせる気なの ?」

 

【キム・ミヨン】
  「・・・」

 

チョンアに威嚇されたミヨンはすべての服を脱ぎ全裸になった。


【キム・チョンア】
 「もし抵抗でもしたら、あとでもっとひどい目にあわせるからね。」

 

【キム・ミヨン】
 「・・・。」

 

【キム・チョンア】
 「さぁ、ついて来なさい。」

 

【キム・ミヨン】
 「大丈夫」

 

【キム・チョンア】
 「何 ?」

 

【キム・ミヨン】
 「大丈夫、一人で行ける。」

 

【キム・チョンア】
 「そう、いい心がけね。」

 

【キム・チョンア】
 「じゃぁいってらっしゃい。」
 「ヨンギュンを満足させられたなら一人前と認めてあげるわ。」
 「せいぜい頑張るのね。」

 

仲間たちのいやらしい目線に見送られながら会議部屋を出るとチョンアは全裸の姿でヨンギュンの部屋に向かった。
その光景はホテル警備室の監視カメラにもしっかりと記録され、またたく間に当直警備員たちの秘密の娯楽になった。


ミヨンはヨンギュンの部屋の前に立つとしばらく止まったが、意を決すると震える手でドアをノックした。

 

キム・ヨンギュン】
 「入れ。」

 

【キム・ミヨン】
 「はい・・・失礼致します。」

  

 

※1.38(サンパチ)
三八式改狙撃銃
 おみくじが授業の実習でナノマシンで生成した三八式改狙撃銃のデータを元に、のちに重工学部が精度を高めた上で標準アプリ化し、いつでも容易に呼び出せるようにした狙撃銃を通称 38(サンパチ)と呼んでいる。
38には2通りのタイプが存在し、訓練生が所持できるサイズの通常タイプのものと、ハヤブサなどの戦闘鬼が所持するくらいのサイズに拡大したタイプのものとあるがサイズスケールが異なるだけでデザインや機構はまったく同じである。
通常、ヒトが使用する38は6.65mm弾頭を使用するが、戦闘鬼が所持する38の口径は拡大され、12.7mm弾を使用する。


※2.まじかる機動天女
 日本で放送されていた深夜アニメ。
作画が崩壊した挙げ句に10話で放送が打ち切られたが、打ち切られた原因が放送では語られない壮大で緻密過ぎた裏設定にクリエイターの技術が追いつけなかった事だと分かると放送打ち切りから半年後に大ブレークした。
制作会社は放送打ち切り後に倒産しており、さらに製作委員会も消滅したため、実は「まじかる機動天女」の立体可動モデルは、有志による各自の持てる技術力を総動員して開発され、それを50体のみ先行制作された未公認のガレージキットである。
量産化も視野に入れて開発されていたが、ブレークした事で復活した製作委員会からの圧力により量産化は消え、先行制作版はのちにプレミアムが付くこととなる。

のちにターニャがキム・ミヨンがゲットした立体可動モデルをベースにナノマシンで複製し、さらにそれをアニメ版通りに忠実な戦闘力まで付与した立体可動モデル、スーパー・アルティメット・エディション(ターニャ談)が制作されている。(もちろん非公認)

  

 

 

 

 

 

 

 

 

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