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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-12-5】高速巡洋艦「衣笠」の冒険

高速巡洋艦「衣笠」の冒険

【1-12-5】

 

 

■南米の港湾施設

 

その昔シナがインフラ整備を有利子の資金援助で行った結果 返済が滞り、100年間の契約で無償で使用権を得た施設で世界の至る所に存在する。
この施設もそのひとつでシナの国有企業がコンテナヤードとして利用している事にはなっているが シナの軍隊が警備と言う名目で駐留している。

 

その施設の周辺で一人の帯締学園 訓練生が聞き込みをしていた。


【アミリア】
 「ねぇ、ボク、この付近にこんな女の子見なかったかしら ?」

 

【男の子】
 「あ、このねえちゃん知ってる!!」

 

【アミリア】
 「どこで見たの?」

 

【男の子】
 「ボクあの青いコンテナに女の子が入れらるのを見たんだ。」

 

【アミリア】
 「青いコンテナ ?」

 

【男の子】
 「そこにたくさんの女の子が入れられるのを見たんだ。」

 

【アミリア】
 「でもコンテナって言ってもたくさん種類があるわよ。」

 

【アミリア】
 「他に特徴はないの ?」

 

【男の子】
 「うーーーん。」
 「そうだ、Ever Blue 、エバー・ブルーと大きく書いてあった。」

 

【アミリア】
 「エバー・ブルー ?」
 ちょっと調べる必要があるわね。

 

そして フォークリフトを運転するおじさんに声をかけた。

 

【アミリア】
 「ねぇ、おじさん! あの青いコンテナ、中を見せてくれる ?」

 

厳重に警備された金網の向こうに並べられているコンテナを指さした。


フォークリフトオペレータ】
 「ああ、ダメだよ嬢ちゃん。」
 「あのコンテナは開けられない。」

 

【アミリア】
 「どうして ?」

 

フォークリフトオペレータ】
 「あのコンテナはエバー・ブルーだ。」
 「我々にはどうにもできない ?」

 

【アミリア】
 「あのコンテナには、私の友達が閉じ込められている可能性があるんだ。」
 「ほかにもたくさんの女の子たちがいる可能性もある。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「なに、マジかよ。」
 「いや、でもこれは決まりで、仮にそうだとしても開けちゃいけないんだ。」
 「我々にはあいつの中身を知る方法がねーんだ。」

 

【アミリア】
 「X線装置で中はチェックできないのですか ?」

 

フォークリフトオペレータ】
 「あのエバー・ブルーってコンテナはな、米国で議員やってる クリキントン一族が経営している海運会社の物流コンテナでな、一部のコンテナは特注製でX線を通さないんだ。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「そして、それらのコンテナには絶対に関わるなと上からも通達が出ているんだ。」
 「それにな、フェンスの向こうはシナ企業が運営管理している敷地でな、シナの軍隊が警備しており侵入者は即排除されるんだ。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「俺にも嬢ちゃんくらいの歳の娘がいるから助けてはやりたいのだが、俺たちにはどうする事もできない。」

 

【アミリア】
 「そうだっ! 警察っ!!」
 「警察に連絡して中を調べてもらえばいいんだよ!」

 

フォークリフトオペレータ】
 「そりゃ、無理だね。」

 

【アミリア】
 「どうして ?」

 

フォークリフトオペレータ】
 「さっきも言ったが あのフェンスの向こう側はシナの治外法権となってて、俺達荷役会社どころか警察さえも手出しができねぇ」

 「国のインフラ整備を奴らに任せて借金を返せなくなったた結果、この港湾施設の一部が100年間やつらが好きに使えるんだ。」

 

【アミリア】
 「そんな・・・。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「わるいが、嬢ちゃんたちの力にはなれねぇよ。」
 「そう言う事情だから、ホラ、おとなしく帰ってくれ。」
 「アレには絶対に関わらない方がいい。」

 

【アミリア】
 「そっか分かった・・・。」

 

【アミリア】
 とりあえず、帰省時のトラブルはちゃんと学園に報告しなきゃ。
 しかしマリアちゃんの事・・・なんて説明すればいいんだろ・・・。
 学生の一人が行方不明になったと報告しても、国際問題が絡む以上は地球の反対側にまで助けにはこないでしょうし。

 

 

 


フォークリフトオペレータ】
 「ただいま。 今帰ったぞ。」

 

フォークリフトオペレータ】┐(´д`)┌
 「いやぁ、今日は妙な娘に出会ったぜ。」
 「コンテナに友達が閉じ込められているから開けさせてくれって。」
 「まったくむちゃいいやがるぜ。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「ん、どうした ?」

 

フォークリフトオペレータの奥さん】
 「あなた、ちょうどいいところに戻ってきたわ。」
 「今、あなたに連絡しようとしていたところだったのよ。」
 「娘がまだ帰ってこないのよ!!」
 「夕方には帰って来ると言って お友達と出かけたのだけれど・・・。」

 

フォークリフトオペレータ】(,,゚Д゚)
 「なんだと?」
 「リゼが居ないだと ?」
 「どういう事だ。」

 

フォークリフトオペレータの奥さん】
 「娘だけではないの。」
 「他にも村から何人かの娘が姿を消したらしくて さきほどから大人たちが自警団を組織して周囲を探し始めているわ。」


さっき出会った少女の探し人の事が頭によぎった。


フォークリフトオペレータ】
 「くそっ!」
 「ちょっと行ってくる!」

 

フォークリフトオペレータの奥さん】
 「あなた! どこへ行くの!?」

 

フォークリフトオペレータ】
 「すぐに戻って来る!」
 「思い当たる場所がある。」
 「お前はそこで待ってろ!」

 

 

【アミリア】(-_-;)
 先生たちに報告したら 対応を協議するから絶対に動かないでと 言ってたけれど、やっぱ時間がなさそう・・・。
 うーーーーん、こうなったら返事を待っててもどのみち 助けは来ないのだから私が助けに行かなきゃ。

 

【アミリア】
 まずは、付近のネットワークから敷地内の監視カメラに侵入してと・・・って、そりゃ入れるわけないよねぇ・・・。

 アニメや映画じゃあるまいし そう簡単にバックドア全開にしてくれてる警備システムなんてこの世にあるわけないじゃんか・・・。

 

【アミリア】(-_-;)
 じゃ、監視カメラに侵入できなくても、艦隊の衛星画像をリアルタイム検索すれば・・・。
 って、このホテルのネットワーク遅くて使えねー。

 

【アミリア】
 仕方ない・・・いったん 衛星通信を私のアカウントでログインして、そこから学園 整備部のサーバーを経由して艦隊ネットワークに入れば、合法的に閲覧ができる・・・はず。

 

【アミリア】(*゚∀゚)
 ビンゴ!!
 で、目的の場所はと・・・。
 動画ではないのがつらいけれど無いよりはまし。

 

【アミリア】
 とりあえず、警備棟の位置と、コンテナの配置は ナノストレージにダウンロードして・・・と。
 で、侵入したとして、これだけのコンテナの中からどうやって探し出すか・・・。
 そして見つけたとしても、警備に見つからずに撤退する事は不可能・・・。

 なにかいい案は。

 

【アミリア】
 私が持ってきているナノサブスタンスの量から 生成できる武装は、侍ブレード1本のみ。
 しかも剣術の成績には自信がない・・・。
 はぁ・・・こうなる事が分かってたらもっと真剣に 授業受けとけばよかったな・・・。
 でも、やるしかないのよ・・・。

 


そしてヤードに戻ってきた。


【アミリア】
 さて、衛星で見た感じだとたしかここら辺が一番 警備が薄そうなところだったような・・・。
 ここの警備員たちの所有する武器には すべてレーザー照準器が装着されていたな。

 

【アミリア】
 であれば、まず脳内アプリにレーザー検知警報アプリを インストールしておこうか・・・。
 これで狙われても警報で撃たれる事がある程度は予測できる。

 

【アミリア】
 では、入るとするか・・・。

 

すると後方から自動車がライトもつけずに近寄ってきた。

 

【アミリア】
 ちっ、このタイミングで発見されたか・・・。
 敷地の外周にも警備を配置しいたとは・・・。
 悟られずに侵入したかったが、やるしかないか・・・。

 

即座にアプリを起動し、日本刀を生成すると抜刀の体勢をとった。

 

【アミリア】
 相手は銃、撃たれる前に間合いへ飛び込めば・・・。

 

フォークリフトオペレータ】
 「ちょ、ちょっとまったぁ!!」
 「俺だよ俺!!」

 

【アミリア】(・o・)
 「えっ誰?」

 

フォークリフトオペレータ】( ̄ー ̄)b
 「ほらさっき会ったばかりじゃない。」

 

【アミリア】(# ゚Д゚)
 「あ、あの時のおじさん。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「いやぁ、悪かったよ。」

 

【アミリア】
 「どうしてここへ ?」

 

フォークリフトオペレータ】
 「俺だってここに務めて長いからな。」
 「来るならここだろうと思ったからさ。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「マズイことになった、うちの娘が行方不明なんだ。」

 

【アミリア】(,,゚Д゚)
 「えええ、それは大変ではないですかっ!!」

 

フォークリフトオペレータ】
 「もしかしたら、いっしょにここへ連れて来られているのではないかと 思って、君を探しに来たんだ・・・が」

 

フォークリフトオペレータ】
 「なんだその見慣れない装備は ?」
 「君は軍隊かどこかの組織なのか ?」

 

【アミリア】(-_-;)
 「いえ、違います。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「いや、この際なんだっていいや。」
 「俺も手伝ってやるぜ。」
 「娘がここにいるかもしれないんだ。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「で、嬢ちゃんはどうするつもりなんだ。」
 「そんな剣1本で、どうするつもりっておい」
 「まさか、その剣だけで殴り込むつもりじゃねーだろな!!」

 

【アミリア】
 「そのつもりだけれど。」

 

フォークリフトオペレータ】
 「おいおいおいマジかよ、そりゃ無茶だ。」

 

 


 

 

■帯締学園 校内

 

【キヨちゃん】
 「この薄汚れた茶色いパーツなに?」
 「なんかめちゃくちゃ怪しいね。」
 「メリカモで落としたの ?」

 

【まっちゃん】
 「ちげーよ」
 「なんで出品者と落札者がお互い双方で だまし合う違法なダークサイトで買わなきゃならないんだよ。」

 

【まっちゃん】
 「これは軍払い下げサイトで購入した正規品だよ。」
 「でも、欲しいのは、この中のパーツのこの部分。」

 

【キヨちゃん】
 「なに? 布切れ?」

 

【まっちゃん】
 「これは、布ではないの。」
 「宇宙戦艦で使用されていた部材で、結構特殊な 電磁波遮断シールドが施されていて 赤外線から紫外線などの可視光線や、電磁波などを吸収して反射させない素材で織り込まれているのよ。」

 

【まっちゃん】
 「元々は黒い色をしていたんだけれど、宇宙線の浴び続けた結果、茶色に変色しちゃったんだな。」

 

【まっちゃん】
 「多少は機能も落ちてはいるけれど、それでも 腐っても宇宙戦艦のパーツだから。」
 「目的とした性能としては十分すぎるくらい。」

 

【キヨちゃん】
 「どうしてこれを入手したの ?」

 

【まっちゃん】
 「東郷教官の依頼で、ナナのハヤブサに装備できる ステルス素材を作ってくれと依頼されてね。」

 

【キヨちゃん】
 「へぇ・・・でもどうしてナノマシンで生成しないの ?」

 

【まっちゃん】
 「あれ、ナノマシンて金属だから。」

 

【キヨちゃん】
 「ぁ、そっか。」

 

【まっちゃん】
 「それにね、ナノマシンは形態を維持するだけならともかくとして、ある種の性能を発揮させようとするとそれなりのパワーが必要になる事も多いのよ。」

 

【まっちゃん】(・o・)    
 「で、ところで なんの用 ?」

 

【キヨちゃん】ヽ(=´▽`=)ノ
 「ぁ、そうそう緊急クエスト発生よ。」
 「今、学園内に留まっている待機組のメンバー全員に招集掛かったわ。」
 「すでに島風が最小クルー構成で緊急出港シーケンスに入ってるわ!」
 「あなたも待機組でしょ!! すぐにきて!! あと15分くらいで出るらしいわよ!」

 

【まっちゃん】
 「うん、わかった!」

 

 


 

 

■シナ留学生

 

【リン・リー】(-_-;)
 「騒々しいな。」

 

【チュン・レイ】ヽ(#゚Д゚)ノ
 「今情報が入ったわ。」
 「島風が緊急出港するって!」

 

【リン・リー】(,,゚Д゚)
 「なんだと!?」
 「あのフネ、やはりココあったのか!」

 

【リン・リー】(ーー゛)
 「普通はSNSやブログ等で情報が検索できないばかりが、めぼしい場所を散々探しても痕跡すら出てこなかったぞ!」
 「どこに隠してあったんだ!?」

 

【リン・リー】
 「このどさくさに紛れて格納庫に接近することは可能か ?」

 

【チュン・レイ】
 「いや、ダメだわ!」
 「制限区域へは何重にもガードされてて近づくことさえ不可能よ。」

 

【リン・リー】
 くそっ・・・すぐそこに国防部が欲する情報が転がっているというのに・・・。
「あとどれくらいで出港するのかわかるか ?」

 

【チュン・レイ】
 「わからないけれど、数時間ってところかしら ?」
 「宇宙ロケットでさえ打ち上げには時間がかかるのだから駆逐艦とは言え宇宙艦クラスが飛び立つとなれば いくら急いでも数時間は必要なはずよ。」

 

【リン・リー】
 「そうだな。」
 「しかし・・・格納庫へはどうやって侵入すれば・・・。」

 

【リン・リー】
 「そうだっ!!」
 「地下がダメなら地上から入れないだろうか ?」

 

【チュン・レイ】
 「地上 ?」

 

【リン・リー】
 「そうだ。」

 

【リン・リー】
 「いくら厳重にカモフラージュしたところで、結局のところ 打ち上げる以上、宇宙船を格納費から出す必要があるだろ?」
 「その地上へ出てきたところ、地上から侵入すれば詳細な情報が得られる・・・そう思わんか?」

 

【チュン・レイ】ヽ(=´▽`=)ノ
 「おおっ! なるほど!!」
 「さすが同志!」

 

【リン・リー】ヽ(=´▽`=)ノ
 「いくら警備を厳重にしようとも地上に出てくる以上は大穴をあけないワケにはいくまい!」
 「さっそく地上の監視に行くぞ!」
 「手分けして監視すればどこか最適な侵入経路を発見できるはずだ!」

 

【チュン・レイ】ヽ(=´▽`=)ノ
 「そうねっ!」

 


しかし留学生が学園を出た頃には島風は轟音とともに空へと昇っていった。

 

【リン・リー】(,,゚Д゚)
 「ば、馬鹿なっ!!」
 「情報を得てから1時間も経っていないぞ!」
 「そんな短時間で飛び立てるわけがない!」
 「きっとこれは念入りに事前準備されていたに違いない!」

 

【リン・リー】
 「まずは国防部へ緊急連絡を入れろ!」
 「島風が飛びだった事を報告するんだ!!」

 

【チュン・レイ】
 「りょ、了解!!」

 

【リン・リー】
 ヤツらはいったいどこへ向かったというのだ・・・。

 

 

島風が飛び立ってまもなく空から大量水が降ってきた。

 

 

【リン・リー】
 雨 ?
 いやこんな晴天に雨など・・・。

 

【リン・リー】
 「まて、たしか近くに大きな池があったな!?」

 

【チュン・レイ】
 「はいたしかにあります!」
 「ここから南西方向に大きなため池があります!」

 

【リン・リー】
 「見つけたぞ!」
 「格納庫はその池の下だ!」

 

 

駆けつけたときには池の水面はたしかに波打ってはいたが静まりつつあった。

 

 

【リン・リー】
 「おそかったか・・・。」

 

【チュン・レイ】
 「あれだけの大量の水が降ってくるとなると、水中から直接打ち上げたんでしょうか ?」
 「だとしたら侵入は無理ですね。」

 

【リン・リー】
 「やれやれ・・・報告もした事だし、戻ろうか・・・。」
 「後は党の仕事だ。」

 

【チュン・レイ】(・_・)    
 「そうですね。 なんだか無駄に疲れましたね・・・。」

 

【リン・リー】(-_-;)
 「そうだな・・・。」

 

 

 

 

 


 


NATO カザフスタン派遣隊 ハヤブサ破壊チーム


エミリア
 「敵戦闘鬼が発砲!」

 

【シャルロット】
 「この距離からか!?」

 

【シャルロット】
 「ECMは可能か ?」
 「照準システムを無効化したい。」

 

エミリア
 「それが、電磁照射を受けておらずカウンターできません!」

 

【シャルロット】
 「光学照準か。」

 

【フランシーヌ】
 「そうとう優秀な精密光学機器を搭載しているようですわね。」

 


 

■米国海兵隊 FAST強襲チーム


【スコット】
 「くそ、初弾をかわしやがったぜ。」

 

【マイケル】
 「ほう、こちらの光学照準の射撃を回避できるのか ?」
 「それに動きもいい。」
 「新型か ?」

 

【ロバート】
 「情報部のやつ、あんなのがいるって言ってなかったぞ。」

 

【マイケル】
 「ふ、まぁいい。」
 「このAMPの圧倒的火力をもってすれば、あんなちっぽけな軽量機なんぞひとたまりもあるまい!」
 「いくら機敏に動けても火力の大量投入には勝てまい。」

 

【マイケル】
 「火力で圧倒するのはいつの時代だろうと もっとも効果のある基本戦術って事を教えてやる。」

 


 

NATO カザフスタン派遣隊 ハヤブサ破壊チーム


【アルフォンス】
 「バカスカ撃ってきやがったぞ!!」

 

【フランシーヌ】
 「各鬼散開!!」

 

帯締学園所属の訓練生たちは結界防御の術式を展開しつつ各自の武装を生成すると、60鬼を相手に突入を開始した。

 


 

■米国海兵隊 FAST強襲チーム

【ロバート】(,,゚Д゚)
 「おい、アイツらこの弾幕の中を突っ込んでくるぞ!!」

 

【スコット】
 「アタマがイカレてるぞっ!!」

 

【マイケル】ヽ(`д´;)ノ
 「撃て撃て撃ちまくるんだ!!」

 

【スコット】
 「しかし、ヤツらにダメージを与えている形跡ありません!」

 

【ロバート】
 「こっちの火器システムが故障してんじゃねーのか ?」

 

【マイケル】
 「光学システムは日本メーカーなんだ! そう簡単に壊れるワケがねーだろが!」

 

【スコット】
 「そうですね、ちゃんと命中判定が出てるので壊れてはいないと思います・・・。」

 

 

画像には弾着した機銃弾が跳弾となって火花を散らしている光景が映されていた。

 


【マイケル】(ノ´Д`)
 「くそっ、ヤツらシールドのようなもので守られてやがる!」

 


そして訓練生たちはまたたく間にFASTの戦闘鬼の間合いに飛び込むと格闘戦に持ち込んだ。

 


 

NATO カザフスタン派遣隊 ハヤブサ破壊チーム


【アルビータ】
 「右翼に展開中の敵戦闘鬼、3鬼の正面火力が厚い。」
 「アタシのアサルトの12.7mmでは30mmバルカン相手に撃ち負ける。」
 「しかもやたらめった正確に狙ってきやがるぞ!」

 

エルメス
 「動きは鈍いが火力は要注意だ」

 

戦況を冷静に分析しながらシールドアプリでヒルデグリムを展開し防護を硬める。
本来ならネットワークが切れている状況下では使用できないばかりか、使用するにはNATO軍サーバーにアクセスして認証を得る必要があるのだが、このアプリは隠密行動用としてスタンドアロンで動作することを許可されたもので NATO軍の制限を受けること無くシールドを展開する事ができた。


【アルフォンス】
 「よしっオレが直接斬り込む。」

 

【カメーリア】
 「でも、30mmには成形炸薬が仕込まれてるわよ!! 一発でも喰らえば・・・。」

 

【アルフォンス】
 「心配するなっ! 当たらなければどうって事はない!!」
 「近接格闘戦にさえ持ち込めばどうにでもできる!」
 「ヤツはオレが仕留めてやるから陣形が崩れるのを待ってろ。 突っ込むから援護頼む!」
 「顕現せよっ!! コンスタンス・ルージュ・ヴィ!!!」

 

【カメーリア】
 「りょ、令!」

 


 

■米国海兵隊 FAST強襲チーム


【スコット】(,,゚Д゚)
 「こいつら、サーベルで俺達とやりあおうってのかっ!!」

 

【ロバート】ヽ(`Д´#)ノ
 「サムライごっことはふざけたマネを!!」

 

しかし格闘戦を得意とするハヤブサで訓練を重ね、格闘戦を前提に設計された鬼を着装した訓練生を相手に 集団銃撃戦の高火力で圧倒する戦法も、懐に飛び込まれてはなすすべもなくあっという間に劣勢に追い込まれてゆく。


【ロバート】ヽ(`д´;)ノ 
 「この弾幕を躊躇いなくかいくぐってくる・・・だと!?
 「こいつらクスリでもやって恐怖がマヒしてんじゃねーのか !?」

 

【マイケル】ヽ(`д´;)ノ 
 「くそっ!!」
 「タイソンを呼べっ!!」

 

【スコット】(,,゚Д゚)
 「ダメですっ! 第2小隊は孤立しました!」
 「第3小隊が救援に向かってますが、それも阻まれており、我が隊も含め、全小隊苦戦中ですっ!!」

 

【ロバート】
 「続報!」
 「第2小隊の救援に向かった第3小隊は全滅しました!」
 「まだ被害が軽微なのは我々の第1小隊と第4小隊のみです!」

 

さらに悪い報告が続く。

 

【ロバート】
 「今、第2小隊すべての通信が途切れました!」
 「あの勢いで来られたら我々も長くは持ちません!」

 

【マイケル】
 「生き残った第4小隊に向けて撤退信号を出すんだ!」

 

【ロバート】(,,゚Д゚)
 「ダメです!」
 「周囲にバレージが展開されてて通信不能です!」

 

【スコット】(,,゚Д゚)
 「分断されました」
 「我々も孤立しています!」

 

【マイケル】
 「なんだと!?」

 

そしてものの数分もしないうちに戦闘は終結した。

国際通信で呼びかけられたのだった。

 

【ロシア陸軍 ハヤブサ大隊】
 「ただちに戦闘をやめ、全武装を解除せよ!」
 「さもなくば我が国に対する宣戦布告とみなす。」

 

【ロバート】
 「いつの間に!」

 

【スコット】
 「しまった、いつの間にかロシア領に入り込んでいたようです!」

 

ハヤブサ1個大隊規模に取り囲まれていた。
ロシアが生産するリミッターが解除された正規運用型の戦闘鬼で アトランティス艦隊と日本軍の他にロシアだけが配備している。


【マイケル】
 「くそっ、戦いながらロシア方向へ追い立てられていたってワケかっ!」

 

【スコット】
 「どうします!?」
 「相手は旧式タイプの第一世代ですが生き残った我々だけでは数で圧倒されており逃げ場がありません!」


FAST とは言え、残り数鬼しか残っていない状況下で正規軍運用の戦闘鬼相手にこの情勢を覆すだけの手段はもう残っていなかった。

 


 

NATO カザフスタン派遣隊 ハヤブサ破壊チーム

 

戦闘終了2時間後

武装を解除され鹵獲された米国の最新鋭AMPをロシア軍が意気揚々とヘリで輸送していく。


【アルフォンス】
 「いやぁ、なんとかなるものですね。」

 

レオンハルト
 「ああ、そうだな。」

 

エルメス
 「これでまた戦闘スキルが強化されたな。」
 「他の生徒たちには悪いがこの経験値はデータリンクされて共有されるまでの間は我々の成績としてアドバンテージとなる」


そこへスーツ姿の男がやってきた。

 

【諜報部職員】
 「おつかれさまです。」
 「あなた達が帯締学園の訓練生たちですね?」

 

【フランシーヌ】
 「はいそうですが・・・。」

 

【諜報部職員】
 「この度は災難でしたね。」
 「しかし、いやはや、なかなか凄まじい戦いぶりに我々職員たちも興奮して観戦しておりました。」

 

【フランシーヌ】
 「いつから見ていたのですか ?」

 

【諜報部職員】(*´艸`*)
 「ええ最初からですとも。」

 

【シャルロット】
 「私達は学徒なのだから大人たちは見てないで助けくれればよかったのに。」

 

【諜報部職員】(・o・)    
 「いえいえ国境がありますから そういうワケには。」

 

【諜報部職員】
 「貴女がフランス大統領ご令嬢のシャルロットさまですね。」
 「話は上層部からお聞きしております。」

 

【シャルロット】(-_-;)
 「ええ、そうよ私がシャルロットよ。」

 

【諜報部職員】
 「モスクワまでの道中は我々が護衛いたします。」
 「まずは近くの空港までご案内しましょう。」
 「そこで一泊しますので、ごゆっくりなさってください。」

 

【ジャンヌ】
 「思っているより発展した都市なのね」

 

【諜報部職員】
 「ええ、そうでしょ。 はじめて来た方は皆そうおっしゃいますよ。」
 「宇宙港への中継都市となるのでビジネスだけでなく観光でも栄えていますよ。」


とつぜん遠方で爆発音とともに煙がたちのぼった。


【フランシーヌ】(゚д゚)!
 「あら、なにかしら ?」

 

【諜報部職員】
 「ああ、アレはドローン攻撃ですね ?」

 

【フランシーヌ】
 「ドローン・・・ですか ?」

 

【諜報部職員】
 「ええ、そうです。」
 「1日に何度か、ウクライナ・ナチの残党が自爆ドローンを差し向けてくるんですよ。」
 「あの様子じゃ、どうせまた迎撃されたんでしょうな。」

 

【フランシーヌ】(-_-;)
 「はぁ・・・そうですか。」

 

【シャルロット】(・o・)    
 「たまに迎撃に失敗して燃料タンクを炊かれている。」

 

【諜報部職員】(*´ω`*)
 「これはこれは耳の痛い」

 

【諜報部職員】
 「我々の国境は長く防衛は非常に難易度が高いのです。」
 「100%完璧な防衛など不可能なのです。」

 

【諜報部職員】
 「しかし我々は国家の威信を掛けて モスクワまであなた達をお守りしてお届けする決意であります。」

 

【シャルロット】
 「それはどうも、よろしくお願いしますわ。」

 

エミリア
 「こうやってみると、あたかもホンモノの大統領令嬢に見えるね。」

 

【ジャンヌ】
 「そうですね。」

 

【シャルロット】ヽ(`д´;)ノ 
 「ホンモノだよっ!! 失礼ね!」

 

エルメス
 「いや、普段の言動や良子さんらへのイジメっぷりからはご令嬢とは到底思えない鬼畜な悪役令嬢っぷりですからね。」

 

【シャルロット】
 「私にだって、立場上 人付き合いするにも相応の身分が要求されるのですのよ!」
 「ま、庶民には理解できない悩みですわね。」

 

エルメス
 「へーへーさよでっか。」

 


 


重巡洋艦 衣笠


【衣笠 副長】
 「魚雷の位置は?」

 

【第2分隊 A】
 「21本依然として本艦との距離を詰めつつあります。」

 

【衣笠 副長】
 「総員、しっかり捕まってろ!」

 

【衣笠 副長】
 「全リアクション・ホイール、全力運転開始!」

 

【第3分隊 C】
 「リアクション・ホイール、5基の起動を確認!」
 「安定化まで10秒!」

 

【衣笠 副長】
 「127mm撃ち方用ー意!!」

 

【第2分隊 A】
 「127mm撃ち方準備よしっ!」

 

【衣笠 副長】
 「回避機動15秒前!」

 

【第3分隊 C】
 「回避機動15秒!」
 「戦術格闘機動準備よし!」

 

【第2分隊 A】
 「レーダーに感あり!」
 「ロストしていた敵艦載機をキャッチ!」

 

【衣笠 副長】
 「位置は ?」

 

【第2分隊 A】
 「対艦ドローンの2万後方で同一の速度を保って慣性航行中!」

 

【衣笠 副長】
 「どうします?」
 「落としますか ?」

 

【衣笠 艦長】
 「いや、このまま気付かないフリしてろ。」

 

【第1分隊 B】
 「了解!」

 


 

アンドロメダ艦隊 ダイダロス侵攻軍 斥候群体


【作戦オペレーター C】
 「ドローン、まもなく接触します!」

 

【戦術オペレーター D】
 「制圧隊の準備が完了しました!」
 「いつでも出せます!」

 

【作戦 指揮官 B】
 「よしそのまま待機せよ!」

 

【戦術オペレーター D】
 「了解!」

 


 

重巡洋艦 衣笠

 

【第2分隊 A】
 「ドローン、間合いに侵入!」

 

【衣笠 副長】
 「艦内重力カットオフ!!」

 

【第3分隊 C】
 「艦内重力停止を確認!!」

 

【衣笠 副長】
 「戦術格闘機動開始!」

 

【第3分隊 C】
 「RH制動パターン、B5 実行!! 10秒前!」
 「リアクション・ホイール 制動パターン"B5" 戦術機動準備良し!」

 

【第3分隊 C】
 「7秒前!」

 

【衣笠 副長】
 「全艦戦術機動に備えよ!」

 

【第3分隊 C】
 「5、4、3、2、1・・・Ignite !!」

 

合図とともに、搭載している5基のリアクション・ホイールの回転パラメータを変更し 艦は不規則な回転運動を開始した。

 

【第2分隊 A】
 「ドローン3発、右舷上方通過!」
 「ドローン、完全に我が艦を見失った模様です!」

 

【衣笠 副長】
 「安心するな、まだ残っているぞ!!」

 

【衣笠 副長】
 「次、パターン、B7  5秒後にIgnite !」

 

【第3分隊 C】
 「了解!」

 


 

アンドロメダ艦隊 ダイダロス侵攻軍 斥候群体


【作戦オペレーター B】
 「初弾回避されました!!」

 

【作戦 指揮官 B】
 「なんだあの動きは!?」

 

【作戦オペレーター C】
 「エネルギー放出の類は検知できず!」

 

【作戦オペレーター C】
 「どうやって回避したのかわかりません!!」

 

【作戦 指揮官 A】
 くそっ
 エネルギー放出を感知できないとなると接近感知弾頭(近接信管)では無理か・・・。

 

【作戦 指揮官 A】
 「次弾を重力探針に切り替えろ!」

 

【作戦オペレーター B】
 「しかし、そうなると命中して破壊してしまいます!」

 

【作戦 指揮官 A】
 「かまわん。」
 「逃げられるよりはマシだ。」

 

【作戦 指揮官 A】
 「まずは、あの気色わるい動きをさっさと止めろ!!」

 


 

重巡洋艦 衣笠


艦内に突如 カーンカーンと叩かれる高い金属音が響き渡った。

 

【衣笠 副長】
 「どうした?」

 

【第2分隊 A】
 「重力探針波です!!」

 

【衣笠 副長】
 「発信源は ?」

 

【衣笠 艦長】
 「魚雷だ。」

 

【衣笠 副長】
 「艦長、ご存知で ?」

 

【衣笠 艦長】
 「ああ、間違いない。」

 

【衣笠 艦長】
 「そうか君たちは実戦は初めてだな。」
 「本来なら雷撃訓練を受ける筈だったんだが、この任務が入ったおかげでやれずじまいとなった。」

 

【衣笠 副長】
 「たしか艦長は全滅した訓練艦隊の生き残りでしたね。」

 

【衣笠 艦長】
 「そうだ。」

 

【衣笠 艦長】
 第一波を回避した事で、誘導方式を即座に切り替えてきやがったか。

 

【衣笠 艦長】
 「この探針波は我々の水中を進む魚雷と似たようなもので、この断続的な打検音は、引力波を瞬間的に放って周囲の物体の有無を確認するためのものだ。」
 「ただ、君たちの知る水中の魚雷と大きく異なるのは、引力の特性を使用しているという点で、この音は引力波が艦体を引っ張った時に発する音だ。」

 

【衣笠 艦長】
 「ダミーやデブリも魚雷に引き寄せられてしまうから、誤爆防止のために引力波を間欠式で発信している。」
 「そしていくつか反応のあった目標を次第に強めの引力で引っ張ってみて、目標が引き寄せられるか、」
 「魚雷自身が引き寄せられるかを確認して、対象物の大きさをチェックする。」

 

【衣笠 副長】
 「では、今の状況というのは ?」

 

【衣笠 艦長】
 「目標には捉えられているが、まだ追尾対象にはなっていない。」

 

【衣笠 艦長】
 「リアクション・ホイールを使用した現在の不規則な戦術機動は魚雷の探査を惑わす効果が期待できるものの、一時凌ぎでしか無い。」
 「魚雷が接近すれいずれ完全に捉えられてしまう。」

 

【衣笠 艦長】
 「その前に次の手を打てるかが生き残る鍵となる。」

 

【衣笠 副長】
 「結界の具合は」

 

【オカちゃん】( ̄ー ̄)b
 「全力展開中よ。」
 「でも、10分程度なら、ここからさらにあと20%ほど出力の上積みは可能よ!」
 「合図を出してくれれば出力を上げるわっ!」

 

【衣笠 副長】
 「判った!」


そして、間欠だった探針波が打ち付ける音が断続的な連続音に切り替わった。

 

【第2分隊 A】
 「魚雷! 完全にこちらを捉えました!!」

 

【衣笠 副長】
 「振り切れそうか ?」

 

【第2分隊 A】
 「無理です!」

 

【第2分隊 D】
 「魚雷引力波に惹き付けられて徐々に加速を開始!」
 「本艦との衝突まで20秒!!」

 

【衣笠 副長】
 「SPY-3Sを対空迎撃優先へシフト!」

 

【衣笠 副長】
 「艦長!」

 

【衣笠 艦長】
 「防空砲撃戦開始!」

 

【衣笠 副長】
 「127mm撃ち方始めっ!!」

 

【第2分隊 A】
 「了!」


艦内に単装砲が繰り出す毎分30発の高速連射の振動が響き渡る。


【衣笠 副長】
 「結界出力を再最大!」
 「左舷後方Bブロック7番から12番のオブジェクトを集中防御!!」

 

【オカちゃん】
 「了解!!」
 「出力リミッター解除!」
 「人工電子結界の積層展開パラメータ補正+20」

 

【オカちゃん】
 「これで127mm砲は多少の衝撃ではびくともしないはずよ!」

 

【第2分隊 A】
 「1発撃破!」

 

艦を衝撃波が襲うが単装砲の連射は止まらない。

 

【第2分隊 A】
 「続けてもう1発撃破!」

 

【第2分隊 D】
 「魚雷4発、防空ラインを突破!!」

 

【第2分隊 A】
 「ガーランドが目標を追跡! 迎撃を引き継ぎます!」

 

複合CIWSであるガーランドは30mmガトリンクと宙対宙ドローン12連装VLSを組み合わせたロシア製のコールチクの発展宇宙改良型であり 近接防空システムの最後の砦として日本がライセンス生産している。
127mmが魚雷を砲撃中でもそのデータはリアルタイムでリンクしており、最終防衛ラインに接近を許した時点ではすでに SA-33SJ の発射準備ができていた。

 

【第2分隊 A】
 「ガーランド SA-33SJ ! 1発を撃破!」
 「さらに1発をGsh-30J が迎撃中!」

 

【第2分隊 A】
 「ガーランド Gsh-30J、1発撃破!」

 

【第2分隊 D】
 「さらに5発接近!」
 

【衣笠 艦長】
 「対ショック、対放射線防御展開!! 最大出力!!」

 

【第2分隊 D】
 「アクティブサスペンション最大効率!」
 「対放射線電磁シールド最大出力展開!!」

 

【衣笠 副長】
 「致命弾を回避しろ!!」
 「回避パターン A47! 急げっ!! 」

 

【第3分隊 C】
 「了解!」

 

127mmやガーランドが迎撃を続けるなか、最終防衛ラインを突破した魚雷が衣笠を襲う。
大きな衝撃が立て続けに艦を揺さぶり、その衝撃で艦内電力が失われると自動的に非常灯が灯された。

 

 

 

 

 

 

 

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