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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-8-3】日本軍参戦

日本軍参戦

【1-8-3】


    新幹線十津谷要塞駅を降りた捜索隊は、駅に隣接する地下壕から地表に出た。

    【ナターシャ
        「よくこんな深い森の中に基地を作る気になったものね。」

    セッちゃんは識神を展開すると周囲を探索した。

    【セッちゃん】
        「あの二人はまだのようね。」

    探索から戻った識神からフランス娘たちがまだ到着していないことを知らさせる。

    通常、識神と術者との間ではナノリンクによって接続されており遠隔通信で情報が共有されるが、セッちゃんは隠密性の高い自立型識神を放ったため、ナノリンクなしで周囲を探索出来る利点があった。
    ただ、リアルタイム性に欠ける欠点もある。


    【ミーシャ】┐(´д`)┌
        「道に迷ってるってことはないでしょうね。」

    【セッちゃん】(*^_^*)
        「さすがに戦闘鬼で道に迷う事はないでしょう。」


    【セッちゃん】
        「ハッチを閉じるわよ。 みんな出てるわね ?」

    【ターニャ】
        「ぅん。」

    セッちゃんは、別途やってくる戦闘鬼の2人を除いた全員が地下壕から外へ出たのを確認すると、装甲を兼ねた重たい扉を閉じた。


    【セッちゃん】
        「さて、捜索に行くわよ。」

    【ターニャ】
        「ぅん。」

    セッちゃんの探索用識神と入れ替わる形で、ミーシャたちが索敵用の識神を放った。
    ミーシャたちの識神は常時リアルタイムで情報をやり取りしている為、敵を発見した際のアクションが早くなる利点があったが、セッちゃんの独立型と異なり、常時接続の為に、万一、識神がダメージを受けた場合の衝撃がダイレクトに術者に伝わる欠点がある。
    しかし、どのタイプの識神を使用するかは、個人の好みで別れ、セッちゃんだから独立型で、ミーシャたちだから常時接続型を使用している訳ではなくて、全員がそれぞれのタイプを呼び出すことが出来る。




    さて、AS16チームの方では、敵襲に備え大わらわの状態だった。


    フネのシステムを一任されていたまっちゃんが、AS16がオートで処理する膨大な情報の中から必要なデータを抽出するに必要なクエリーをその場しのぎで走らせていた。

    積極的にアクティブセンサーを使えない制限下、パッシブの情報のみをフィルタリングしてAS16に迫る危機を抽出してチーム全員にアラートを出す。

    【まっちゃん】
        「敵の航空機、あと1分で防空識別エリアに侵入します。」

    ナナは空襲が来る前に、外のクラスメイトが気になった。
    【ナナ】
        「敵の陸戦はどうなってるの ?」

    サッチではなくて、サダッチが応答した。
    【サダッチ】
        「すでにサッチが敵陸戦とエンゲージしました。」
        「予想より速い到着のようで、私の支援が間に合いませんでした。」

    すでにサッチは砲撃戦に突入し、最初の1機を落としていた。

    【サッチ】
        「こっちは大丈夫よ。」
        「サダッチはフネに接近したヤツを叩いてっ!」

    【サダッチ】
        「わかったわ。」
        「無理しないでね。」

    【サッチ】ヽ(`д´;)ノ
        「しっかし、対戦車ライフルだとさすがに取り回しがキツいわね・・・。」

    【エグザクタ】
        「テキ陸戦、ぶーすたーヲりりーすシマシタ。」
        「テキノ機動力ガあっぷシマシタノデ注意シテ下サイ。」

    【サッチ】(-_-;)
        「エグザクタ、射撃するときに、フラつくのは止めてくれる ?」

    【エグザクタ】
        「今ハ無理。」
        「ソンナ巨大ナらいふる、空気抵抗ガ大キクテ、ばらんすヲ保テナイ。」
        「補正スルノニでーたノ蓄積ガ足リマセン。」

    エグザクタがぼやくのは無理もなく、ぶっつけ本番で空に舞うだけでも経験不足だと言うのに、その上に手持ち火器を振り回すことによる重心バランスの変化はAIと言えど予想しづらく、ハヤブサの姿勢を保持するのに難儀していた。


    【サッチ】(-_-;)
        「わかったわよ。」
        「この役立たずめっ」
        「さっさと飛び方覚えるのよ。」

    【エグザクタ】
        「らじゃ」



    【まっちゃん】
        「ナナ・・・ちょっと問題が・・・。」

    【ナナ】
        「どうしたの ?」

    【まっちゃん】
        「フルパワーで戦うのに、電力が足りません。」

    【ナナ】(,,゚Д゚)
        「ぇっ!? そうなの ?」

    【なるみ】
        「艦砲を使用するのに莫大な電力を必要とするのよ。」
        「これってもともと宇宙艦用のものでしょ ?」

    【まっちゃん】
        「大容量ジェネレーターを搭載している宇宙艦とは違い、このフネは太陽光パネルと遠隔送電装置による電力供給で武器システムを駆動しなければならないわ。」

    【ナナ】(゚д゚)
        「もともとから容量不足と言うこと ?」
        「って言うか、なんで今さらなのよっ!」

    【まっちゃん】
        「ぃぇ、遠隔送電装置からの電力供給を受けられれば問題ないのですが、このフネに戦闘電力を供給する鶴賀のもんじゅ改 が先日のテロで送電施設を破壊されており、まだ復旧していないんです。」

    【レイチェル】(・o・)
        「もんじゅ改って何 ?」

    【まっちゃん】
        「以前、日本が開発していた高速増殖原型炉で、当時の技術レベルでは難易度が非常に高くて、計画は途中で破棄されたのよ。」

    【まっちゃん】
        「しかし、解体工事中に対馬戦争が勃発して解体は中断。」
        「で、戦争が終わった後でAS16が完成したのですが、その戦闘用電力をどうやって得ようかと悩んでいたところ、解体作業が中断したままのもんじゅが目に止まったわけ。」
        「AS16自体がアトランティスの協力で建造されたものですから、もんじゅの再開発に関しても、アトランティス技術を投入できるようになって、なんとか完成に漕ぎ着けたわけよ。」


    まっちゃんが仲間にもんじゅの経緯について簡単にレクチャーしている傍らでナナは電力確保に悩んでいた。

    【ナナ】(-_-;)
        ぅ、マズイわね・・・。
        「なにか、解決策はないのか ?」

    脳内にダウンロードしてある AS16の取説から何かヒントとなるように記述を探ってみた。

    【ナナ】(*゚∀゚)
        「アン、あの雲の中へフネを入れてっ!」

    【アン】(,,゚Д゚)
        「前方の積乱雲ですか ?」

    【ナナ】(・o・)
        「そうよ。」

    【レイチェル】
        「なにをするの ?」

    【ナナ】
        「電力を確保するわ。」

    【まっちゃん】(゚д゚)!
        「ぁ、なるほど、そういうことね。」

    エンジニアであるまっちゃんは、すぐにナナのしようとする事が理解できた。

    【なるみ】
        「どういうことよ、私にはさっぱりよ」

    【まっちゃん】
        「このフネには電力の急速充電用に、耐サンダーコンデンサを搭載しているのよ。」
        「通常、カミナリは膨大なエネルギーを放出するのですが、この電力をなかなか蓄電池に充電できる技術が無かったのね」
        「ところが、コンデンサーと言う電力を瞬時に溜め込む特性のあるデバイスを介して、カミナリの電力を一時的に保管して、そこからバッテリーに急速充電する方法が編み出されたのよ。」

    【まっちゃん】
        「これは本来は、遠隔送電の中継が途絶えた場合に備えて、単独でエネルギーを得るための緊急手段なのよ。」
        「ナナはこのカミナリを電力として利用しようとしているのよ。」

    【ナナ】
        「そういうことよ。」

    【アン】
        「わかったわ。 あの雲に突っ込めばいいのね。」

    【なるみ】
        「それなら最初からその電力を使用すればよかったのよ。」

    しかし、まっちゃんは否定する。
    【まっちゃん】
        「だから言ったでしょ。」
        「カミナリは緊急用だって。」
        「一応フネは落雷に耐えるようには設計はされているけれど、その見返りに帯電して船体の周囲に磁気が発生するのよ。」
        「そうなったら発見されやすくなるわ。」
        「それに、第一、当然のことながらカミナリが発生する場所でしか電力の補給ができないわよ。」

    【なるみ】
        「なるほどね。」
        「エコも万能ではないんだ。」

    【まっちゃん】
        「そういう事。」

    【ジョージ】
        「感電しないんでしょうね ?」

    【まっちゃん】
        「フネの中は安全よ。」

    【ジョージ】
        「じゃ、外にいるサッチたちは ?」

    【まっちゃん】
        「みんなで彼女たちの無事を祈りましょ。」

    【ジョージ】(,,゚Д゚)
        「ぇえええーーー!?」


    【まっちゃん】(-_-;)
        「それより、航空機さらに接近してるわね。」

    【なるみ】
        「今は近接防空システムだけで切り抜けるわ。」

    【なるみ】
        「IRターレット(※1)が4つの熱源を追跡中・・・」
        「熱源は対艦ドローンと断定。」
        「迎撃開始っ!」


    【ナナ】
        「IRディスペンサーロケット発射っ!」(※2)

    【ジョージ】
        「発射っ!!」

    なるみが迎撃ドローンを放つと同時に、大量の赤外線を放出するロケットを放出し、アンが呼応して直ちにフネに回避運動を加える。

    なるみが20mmの近接対空機銃を手動で立ち上げ、3発を撃ち抜き、残り1発は、ディスペンサーに引き寄せられて空に散った。

    【ナナ】
        「いいわよ。 その調子。」
        「雲までの距離は ?」

    【レイチェル】    
        「4000m !!」

    【アン】ヽ(`Д´#)ノ
        「このまま突っ込めぇぇぇぇ!!」



    【シナ海軍パイロット A】
        「雲の中に逃げ込むぞっ!」
        「次弾発射っ!!」
        「足をとめろっ!」    

    【シナ海軍パイロット B】
        「これ以上接近すれば、敵のレーダーに感知される恐れがありますっ!!」

    【シナ海軍パイロット A】
        「心配するなっ!」
        「電波は出していない。」
        「やつらに、我々は見えていない。」

    【シナ海軍パイロット A】
        「その証拠にフレアを撒いて赤外線妨害を行っている。」
        「素人めっ!」

    【シナ海軍パイロット B】
        「対艦ミサイルの残り全弾を発射するぞっ!」

    【シナ海軍パイロット 他全員】
        「了解っ!!」

    総数40機の攻撃機から、2発ずつ一斉にミサイルが放たれる。
    正確には4機がジャブのつもりで先に4発を放ち、すべて撃墜されている。
    なので、76発のミサイルが AS16に向かうことになる。

    逃走を図る巨大飛行船を見てシナ海軍パイロットたちの士気が上昇していた。

    【シナ海軍パイロット A】
        「さすがに、これだけの数を相手にすれば、たとえ最新型のイージス艦だったとしても対処できないぞ。」
        「さてどうする ?」

    【シナ海軍パイロット C】
        「日本軍が宇宙人の技術で建造したっていうけれど、大したことねーな。」
        「そもそも宇宙人って軍備拡大の苦し紛れのいいわけだろ ?」

    【シナ海軍パイロット B】
        「まぁな宇宙人のテクノロジーなら気球ではなくて円盤だろうしな。」

    【シナ海軍パイロット C】
        「そうだよな。」
        「あとは、海に落ちたところを強襲部隊が乗り込んで拿捕するだけですね。」

    レシーバーからは勝利を確信したパイロットたちの笑い声が響く。


    【レイチェル】    
        「雲に入りますっ!!」

    【ナナ】(ノ`Д´)ノ
        「集電ワイヤー投下」

    カミナリから電力を得るために、被雷しやすい材質で作られた特別なケーブルを放出した。
    たちまち、そのケーブルに落雷し、耐サンダーコンデンサに電力が瞬時に蓄積される。
    ドカーンと言う落雷の衝撃で艦内にスタッフの悲鳴が響き渡る。
    艦内の電気システムも瞬停はしたが、なんとかメインシステムは生きていた。


    センサーが接近する物体を報告し、船内に空襲警報が鳴り響く。
    【まっちゃん】ヽ(`д´;)ノ
        「後方から、新たな熱源急速接近っ!!」
        「数、60?   ・・・もとい76!」

    手動で対応していたなるみも即座に自らの限界を訴えた。
    【なるみ】(,,゚Д゚)
        「飽和攻撃はこちらでも対処はムズイわっ!!」
        「回避を進言しますっ!」

    しかしナナは冷静に判断してフネの進路を指示する。
    【ナナ】(*゚∀゚)
        「了解っ!」
        「アンっ聞こえて ?」
        「アップトリム30」
        「最大戦速っ!!」
        「雲の頭頂部へ出てっ」

    【アン】    
        「了解っ!」

    発達中の積乱雲の真上に向かって急角度で船を進めるが、船体が乱気流に揺さぶられ艦内は騒然となる。

    なるみは手動操作にも関わらず、的確に目標を迎撃していたが、VLSのユニットは同時に複数のドローンを撃ち出すことが出来ず、1発ずつ順番に放出しなければならなかった。

    最接近のドローンから各個撃破するも、数が多く次第に追い詰められてゆく。

    【なるみ】ヽ(#゚Д゚)ノ
        「もう無理っ!」

    電力の制限下においては使える武器には限りがあったが、なるみがギブアップしたと同時にナナはバッテリー残量が戦闘用に使える分にまで溜まったことを確認した。

    【ナナ】( ̄ー ̄)b
        「ありがとうっ! よく頑張ったわっ!!」

    【ナナ】
        「雲を突き抜けるわよ」



    【シナ海軍パイロット B】
        「鬼子めっ!!」
        「耐えきれなくなって飛び出してきやがったぞっ!!」

    【シナ海軍パイロット C】
        「ざまぁねぇな」

    シナ海軍パイロットたちの士気もピークに達した。



    【ナナ】(*゚∀゚)
        「アン今よっ!!」
        「フル スラスター ポート!!」・・・左舷スラスター最大出力
        「コンバット・ブリーチング!!」

    【アン】    
        「アイ、マムっ!!」
        「フル スラスター ポート!!」

    【ナナ】ヽ(`д´;)ノ
        「IRディスペンサーロケット全弾発射っ!」

    白鯨を思わせる巨大なその飛行船は、雲を突き抜けると、飛来する対艦ドローンが、万が一、赤外線感知型とのハイブリッドの可能性であった場合を考慮した対赤外線欺瞞用のフレアを広範囲に散布しながら巨体を右へロールをさせてゆく。
    放ったフレアは美しい曲線を描きながら船の後方へ流れていった。

    対艦ドローンはレーダーホーミング式だった為に散布したフレアに見向きもしなかった。
    が、そのレーダーホーミング式の対艦ドローン自身は、自ら放射した電波がAS16から返ってこないために AS16の正確な位置を掴めないまま直進し、その浮き上がった左舷の下を漁船の下をすり抜ける小魚の群れのように通過してゆく。

    そして、その巨体なクジラはまた雲の中にゆっくりと沈んでゆく。


    【シナ海軍パイロット A】
        「ば・・・馬鹿なっ!」
        「飛行船がコンバットロールだと!?」

    【シナ海軍パイロット B】
        「ミサイル回避されましたっ!!」
        「着弾の信号がありませんっ!」

    【シナ海軍パイロット C】
        「嘘をつくなっ!」
        「あれだけの数、避けられるものかっ!」


    【ナナ】(ノ`Д´)ノ
        「全武器システムオンラインっ!!」

    【ナナ】ヽ(`Д´#)ノ
        クラスター弾頭装填っ!」


    なるみはナナの号令で、戦闘容量電力が使えるレベルに達した事を理解した。
    【なるみ】
        「クラスター弾頭装填っ!」

    【ナナ】(ノ`Д´)ノ
        「撃ち方始めっ!!」

    【なるみ】
        「撃ち方ー始めっ!!」

    【シナ海軍パイロット A】
        「ろ、ロックオンされた !?」

    40機の攻撃隊全機のパイロットに、レーダー照射の警告が出され、
    とっさに回避行動をとらねばと思考したが、彼らにとってはそれが最後の思考だった。

    【なるみ】(-o-;)
        「掃討完了」
        「全機、撃墜完了しました。」

    【ナナ】
        「甲板のサダッチは大丈夫だったかしら ?」

    【サダッチ】ヽ(`Д´#)ノ
        「ロールをうつなら言ってよっ!!」
        「突然、天地がひっくり返ってびっくりしちゃうじゃないのっ!!」

    【ナナ】
        「ごめん、ネコの貴女なら放っておいても自分でなんとかできると思ったの。」

    【サダッチ】(ノ´Д`)
        「そ、そりゃどうも・・・。」

    【ナナ】
        「で、サッチは ?」

    【サダッチ】(・o・)
        「まだ生きてる。」

    【サッチ】ヽ(`д´;)ノ
        「あいにく、まだ生きてるわよっ」
        「このフライトユニットにも慣れてきた。」

    【まっちゃん】( ̄ー ̄)b
        「エグザクタの学習能力は想定を上回るスピードで飛行能力をマスターしていますね。」
        「いいデータで採れそうです。」

    【サッチ】
        「でもね・・・ちょっと相手、多いかも。」

    【サダッチ】
        「だから、私にも獲物を分けてと言ってるのに・・・。」

    【ナナ】
        「支援射撃は必要 ?」

    【なるみ】
        「私はまだイケるわよ。」

    【まっちゃん】
        「それ、ちょっと無理かも ?」

    【ナナ】
        「どうしてよ ?」

    【まっちゃん】
        「センサーに艦影を捉えてたのよ。」

    【ナナ】
        「いつ ?」

    【まっちゃん】
        「さっきのフルバーストで、掃討する敵を探索する際にレーダーを放った時。」

    【ナナ】
        「今は ?」

    【まっちゃん】
        「もうこちらはアクティブを切ったから、アッチの事は判らないわ。」
        「でも、あちらはコッチの場所は大方予測ついていると思うわ。」
        「多分、さっきの航空機は、このフネからだと思うわ。」

    本来は自動でデジタル処理されているセンサーからの信号を、まっちゃんは手動でクラッター(※3)の除去を行っていた。

    【ナナ】
        「近くに空母機動部隊が潜んでいると言うこと ?」

    【まっちゃん】
        「潜んでいるというか、こっちからアクティブで探さないだけなんですけどね。」


    【サダッチ】
        「私たちは大丈夫だから、新しい脅威の対処をお願いするわ。」

    【ナナ】
        「さっきの探索した時のレコードにアクセスできるかしら ?」

    【まっちゃん】( ̄ー ̄)b
        「ちょっとまって。」
        「はいOKです。」

    まっちゃんはクラッター除去を施した最新のデータにアップデートした。

    ナナは戦闘中に記録されたと言う敵機動部隊のセンサー情報を脳内にダウンロードして考え込んだ。

    【ナナ】(-_-;)
        センサーによると空母は1隻。
        しかし、空母が単独で行動するものなの ?
        ぃや、きっと護衛をつけるはず。
        にしても、センサーには記録されていないのは何故 ?
        ・・・対空レーダーだから ?(小型艦までは捉えられなかった ?)
        空母は大きいから、たまたま記録に残った・・・と考えると・・・。
        と言うことは、やはり護衛艦は空母の近くに展開している考えていいかも・・・。

    【なるみ】(・o・)
        「どうします ?」

    【ナナ】(・o・)
        「放置するとまたやって来るでしょうね」

    【ナナ】(-_-;)
        「対艦攻撃用意っ!!」
        「ついでに対空戦闘も準備してくれますか ?」


    【なるみ】(・o・)
        「全力砲撃なら、瞬殺できますよ。」
        「さっき十津谷に落ちてくるドローンを撃破した砲は、まだアッチ向けたままなので、動員しますか ?」

    【ナナ】
        「それは、まだアッチに向けたままでお願い。」
        「その方がいい気がするの・・・」

    【なるみ】(・o・)
        「ぇっ!?」
        「そうなの ?」
        「まぁ、それでいいなら、そうするけど。」







    【ミーシャ】
        「識神が墜落したUFOを見つけたわ。」

    識神から送られた位置情報は、術者のミーシャを通じて、直ちに仲間の意識と共有される。

    【セッちゃん】
        「玉置大社の近くね・・・。」
        「いったん、川に出て、十津谷高校の付近から接近を試みましょう。」

    【ナターシャ
        「治外法権区域の中に人が暮らしているの ?」

    【セッちゃん】
        「そうよ。」
        「まぁほとんどがアトランティス軍と地球軍の関係者なので民間人という訳でもないけどね。」

    【ターニャ】(-_-;)!!
        「・・・・」
    ターニャはふいに立ち止まった。

    【ミーシャ】(・o・)
        「どうしたの ?」
        「敵 ?」

    【ターニャ】
        「ぅん。」

    【ナターシャ
        「あんたの識神の位置はどこ ?」

    【ターニャ】
        「違う・・・。」

    【ナターシャ
        「違う ?」

    【ミーシャ】
        「識神からの情報でないの ?」

    【ターニャ】
        「ぅん。」

    ターニャは識神では自身の耳で接近する何かを察知していた。

    【セッちゃん】
        「私にはまだ何も聞こえないわよ。」

    アトランティス人特有の猫耳で周囲を探ってみたが川の流れる音と、鳥のさえずり以外は何も聞こえ無かった。

    【ミーシャ】
        「私もよ。」

    【ナターシャ
        「ターニャは私達姉妹の中で一番耳がいいのよ。」

    【ナターシャ
        「しかし飛行タイプの識神が空から捉えられなくて、ターニャの耳で捉えられる相手というのは・・・。」
        「森の中を移動しているということかしら ?」

    【ミーシャ】
        「そうなると相手も陸戦ね。」

    【セッちゃん】
        「先を急いだほうがよさそうね。」
        「行きましょ」






    【ナナ】
        「サッチのほうは ?」

    【まっちゃん】
        「さらに増援でやや押されています。」

    【ナナ】(#´Д`#)
        「いったい潜水艦は何隻いるのよっ!!」

    【サダッチ】ヽ(*´Д`*)ノ
        「こっちも手が一杯になってきたわよ。」

    サッチの方は近接戦闘を強いられ、とうとう甲板にまで後退させらていた。
    すぐにサダッチが支援のためサッチと合流した。

    【サダッチ】(-ε´-。)
        「ピンチのようね」

    【サッチ】ヽ( ̄▽ ̄)ノ
        「わかる ?」

    【サダッチ】
        「もちろんよ。」

    【サダッチ】( ̄へ ̄井)
        「何年の付き合いだと思って ?」

    【サッチ】(ーー゛)
        「フネの甲板上だと銃器の使用が制限されて余計に厳しいわね」
        「しかも、あんなチビコプターまで繰り出してきて・・・。」
        「あれ、爆発物が仕込まれてるわ。」

    【サダッチ】( ̄д ̄)
        「自爆するヘリ型ドローンか・・・厄介ね」
        「要するに私達が接近戦を仕掛けないように盾の役目をしている訳ね。」

    【サッチ】ヽ(#`Д´#)ノ
        「ぅぅぅ・・・火力で掃討してやりたぃ・・・。」

    【サダッチ】
        「ダメよ。」
        「フネに大穴開けたら仲間を海水浴させることになるわよ」

    【サッチ】(ーー゛)
        「と言うことは、結局は格闘戦するしかないのか ?」

    【サダッチ】( ̄ー ̄)b
        「そのようですね。」

    【サッチ】( ・_・)
        「私、エグザクタと組んで格闘戦するの苦手。」
        「動きにくいし」

    【サダッチ】(ノ`Д´)ノ
        「普段から練習しないからでしょ。」

    【サダッチ】
        「たまにはナナを見習いなさいよ。」
        「同じメカおんちでも、彼女は毎日ハヤブサと練習をしているわよ。」
        「この前の朝なんか、ハヤブサでランニングしてたところを犬に吠えられ、びっくりして吉野川分水(※4)にハマってたのを見たわよ。」

    【ナナ】(,,゚Д゚)!
        「なっ!!」
        「ど、どこから見てたのよっ!!」

    【サダッチ】(*゚∀゚)
        「うちの子(識神)が、朝のパトロール中に、おもしろいもの見つけたって報告してくれたのよ。」

    【サッチ】┐(´д`)┌
        「アンタも朝から暇ねぇ。」

    【ナナ】(-_-;)
        くっ・・・。
        時間とコースを変えようか。

    【サッチ】( ̄ー ̄)b
        「じゃっ今度は拳と拳の勝負といきますかっ!」

    【サダッチ】
        「火器持ってる相手に素手で挑むの ?」

    【サッチ】
        「レディ相手にフェアじゃないわね。」

    【サダッチ】
        「そりゃあの人たちだって、私達の都合に合わせてくれないわよ。」
        「勝たなきゃ、きっと怒られるんだろうし。」


    そのころ船内では突然警報音が鳴り響いていた。

    【まっちゃん】(,,゚Д゚)
        「レーダー照射を受けています!!」
        「まだ、捜査中のようですが、複数同時の照射のため、再びこの位置がバレるのは時間の問題です。」

    【ナナ】
        「発信源の正確な位置を特定を急いでっ!!」

    【まっちゃん】
        「出ましたっ!!」
        「目標055D型(※5)駆逐艦5隻っ!!」
        「共有します。」

    まっちゃんが割り出した位置情報は、戦術データベースにインサートされ、ただちに全員に共有された。

    【ナナ】
        「いつでも撃てるようにしておいてね。」

    【なるみ】
        「今撃ってはダメなの ?」

    【ナナ】(*´ω`*)
        「私たちは戦争しにやって来たわけではないわ。」
        「まず、様子を見ましょう。」

    【ジョージ】(-_-;)
        「しかし、さっき襲ってきた航空機は、おそらく、この機動部隊から発進したものなのでしょ?」
        「ならば敵対行為は明白である以上は、ここは先に撃ったほうが懸命なのでは ?」

    【ナナ】(゚д゚)!
        「ダメです。」
        「私たちは本格的な戦争状態に突入しているわけではありません。」
        「しかも、さっきのヒコーキは、あの空母から発進した可能性があると言うだけで、確実にそうだとはいい切れません。」

    【ナナ】(゚д゚)!
        「もし違っていた場合は、私達は罪のない多く人々を傷つける事になってしまいます。」


    レーダー照射を受けている事をしらせる間欠的な警告音が、断続的な警報音に切り替わった。

    【まっちゃん】(,,゚Д゚)
        「ロックされましたっ!!」

    【ナナ】ヽ(`Д´#)ノ
        粘着榴弾(※6)装填っ!!」

    【なるみ】(,,゚Д゚)
        「徹甲弾ではなくて ?」

    【ナナ】(-_-;)
        「最近の水上艦なんて、空母を除いたら、どこの国のフネだって、装甲なんてついちゃいないわよ。」
        「あんな軽合金の薄板なんかに徹甲弾撃ち込んだ日には、貫通して海に落ちるのがオチよ。」
        「まともにダメージなんて与えられないわ。」


    【まっちゃん】
        「来ますっ!!」
        「大型のドローンが各艦6発、計30発です。」
        「その他、艦砲も、・・・ぃやこれはコッチまでには届かないでしょうけれど、センサー撹乱の為のオトリですね。」

    【ナナ】(ノ`Д´)ノ
        「撃ち方始めっ!!」

    【なるみ】ヽ(`д´;)ノ
        「撃ち方ー始めっ!!」

    【ナナ】(ノ`Д´)ノ
        「つづいて、防空砲撃戦用意っ!!」
        「接近するドローンはすべて沈めるわよっ!」

    【ジョージ】(-_-;)
        なんだかんだ言っても、撃たれたら即反撃か・・・。
        そして的確な情勢分析。
        この娘は、大物になりそうな予感がするな。

    【まっちゃん】(゚д゚)!
        「速いっ!!・・・マッハ5?」
        「データにない高速ドローンです。」

    【ナナ】
        「アンっ、まっちゃんからのドローンの進路データは届いてるわね ?」
        「回避運動は任せますっ!」

    【アン】(*゚∀゚)    
        「アイ、マムっ!!」

    アンが回避行動をとるために、フネを急旋回させると構造物が伸縮して不気味な音を立てる。
    最初の戦闘より経験値が上がっており、アンの回避運動は、彼女が閃いた瞬間には、ナノリンクによってフネ全員に共有されており、なるみの照準も自動的に補正されていた。

    が、フネの外にいる2人には、伝わっていなかった・・・。
    船外とのナノリンクネットワークは、情報漏えい防止により、共有できるデータの量が制限されていた。

    【サダッチ】(*゚∀゚)
        「ぁ、それから足場は信用しないで」

    【サッチ】ヽ(`д´;)ノ
        「それを早く言ってよっ!」

    急旋回で、見事にコケていた。

    が、それは甲板に取り付いた敵にも同様の被害者が出ていた。





    捜索隊はようやくUFO の墜落現場に到着していた。

    【ミーシャ】(-_-;)
        「見慣れない文字ね。」

    【セッちゃん】
        「アンドロメダ陣営、マキリ艦隊の脱出ポッドのようね。」

    【ミーシャ】
        「本当だ言語データベースと一致した。」

    【ナターシャ】(-_-;)
        「よく一目見ただけで判ったわね。」

    【セッちゃん】
        「ウチの家系は外交官ですから。」
        「一応、アンドロメダ陣営の主な星系の言語は知ってるわよ。」

    【セッちゃん】
        「しかし、このポッド、どうやって開ければいいのかしらね ?」

    【ターニャ】(-_-;)
        「・・・」
        「やってみる」

    【セッちゃん】(*゚∀゚)!
        「できるの ?」
        「じゃ、お願いね。」

    【ターニャ】(-_-;)
        「ぅん・・・」
        「でも・・・。」

    【ミーシャ】ヽ(`д´;)ノ
        「いよいよ、来たのね ?」

    【ターニャ】(-_-;)
        「ぅん」

    【ナターシャ】( ̄ー ̄)b
        「いいわ。」
        「アンタの背後は私たちお姉ちゃんが守ってあげるから、ソレを頼むわよっ!!」

    【ターニャ】(-_-;)
        「ぅん」

    【セッちゃん】
        「数は ?」

    【ミーシャ】
        「ざっと50はいるわね。」

    【ナターシャ】(゚д゚)!
        「日本の防衛システムはザルかよっ!!」

    【ミーシャ】
        「セッちゃんは、ターニャについててあげてほしいの。」
        「あなた戦闘タイプではないのでしょ ?」
        「ターニャーがロックを強制的に解除するプロトコルを解析するまで、シールドで守ってあげて。」

    【セッちゃん】
        「でもあの数にあなた達だけでは多すぎるわ」

    【ナターシャ
        「そんな事はいいのよっ!」

    【ミーシャ】
        「それから、まだあと戦闘鬼が2機やって来るし。」

    【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
        「ぁ、そうだスッカリ忘れていたよっ!!」
        「アイツら、どこ道、迷ってんだよっ!!」



    シナ機動部隊の方では、飛来した砲弾がすべてハズレて安堵していた。

    【シナ機動部隊下士官 A】
        「助かった・・・すべてハズレたのか ?」

    【シナ機動部隊下士官 B】
        「ぃや、全部ワザとはずしたんだ。」

    【シナ機動部隊下士官 A】
        「またまたそんな冗談を、それはないだろ。」

    【シナ機動部隊下士官 B】
        「ホラ、見てみろ」
        「すべての艦の艦首にあった我が国旗が正確に射抜かれている。」

    【シナ機動部隊下士官 A】
        「ま・・・マジかよっ!!」

    【シナ機動部隊作戦参謀 A】
        「司令、どうします ?」

    【シナ機動部隊作戦参謀 A】
        「次は当てるぞ・・・と言う警告のようです。」

    【シナ機動部隊作戦司令】
        「放ったミサイルはどうした ?」

    【シナ機動部隊下士官 C】
        「全部落とされたようです。」

    【シナ機動部隊作戦司令】
        「この距離からフラッグに当ててくるのか・・・。」

    【シナ機動部隊作戦司令】
        「そのようですね。」
        「相手は恐ろしく正確な照準システムを有しているようです。」





    【ジョージ】
        「警告射撃の牽制で、引いてくれればいいのだが。」

    【ナナ】
        「それはない。」

    【ジョージ】
        「何故 判る。」

    【ナナ】
        「甲板に張り付いた敵の戦闘鬼は、まだ戦闘中です。」



    【サッチ】
        「7時の敵は、もう少しで弾が切れるわ。」
        「マガジン交換に3秒掛かるわ。」
        「そのスキを突いて、懐に飛び込めるわ。」

    【サダッチ】
        「わかったわ、ありがとう。」
        「メカが苦手なワリには、観察力が鋭いのね。」

    【サッチ】
        「何か言った ?」

    【サダッチ】
        「ぃえ、何も」

    サッチが指摘した通りだった。
    しかし弾が尽きて新しいマガジンに交換する頃には、すでにサダッチが猛然とダッシュして、ブーメランの懐に飛び込むと、足払いをして倒すと同時にナイフをパイロットの頭部に突き立てた。

    それを見た仲間のブーメランが、サダッチに銃撃を加えてきたが、索敵結界により直ちに察知され、倒したブーメランを盾にして銃弾を止めた。

    すかさずサッチがフォローに入り、逆に飛び込んで後ろ回し蹴りで頭部センサーを破壊し行動不能に陥れる。

    【ジョージ】
        「委員長・・・彼女、本当に機械オンチなんでしょうかね ?」

    【ナナ】
        「どうして ?」

    【ジョージ】
        「どう見たって、立派な戦闘鬼使いですよ。」
        「副委員長との連携も完璧です。」

    【ナナ】
        「息がピッタリなのは、きっと幼馴染だからでしょうね。」

    【ナナ】
        「とりあえず、甲板に取り付いた敵の戦闘鬼はサッチたち任せて、送られてくる増援を退けるのよ。」
        「ロケットを応用した飛行ユニットには滞空時間に制限があるようだわ。」
        「フネへの接近さえ阻止できればコッチのものだわ。」



    帯締学園の捜索隊と遭遇したシナ軍のブーメラン隊の方でも苦戦を強いられていた。

    【ブーメラン本隊 隊員A】
        「おぃ、生身の幼女が相手とは聞いていないぞっ!」

    【ブーメラン本隊 隊員B】
        「くそっ銃が通じねぇっ!!」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「両側に展開して、挟撃しろっ!!」

    【ブーメラン本隊 隊員A】
        「これがさっき艦内で聞かされた、悪魔と言われる連中なのか ?」

    【ブーメラン本隊 隊員B】
        「その宇宙人の脱出艇とやらが墜落した現場ってのは、まだか ?」

    【ブーメラン本隊 隊員C】
        「このすぐ先の筈だが、あの鬼子が行く手を阻んでやがるっ!」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「絶対に日本人どもの手に渡してはならぬとの命令だ。」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        しかしヤツらから攻撃してこないと言うことは、その場を動けないということか ?
        つまり、もうすでに、ヤツらは脱出艇を発見して回収しようとしているのか ?
        その為の足止めのつもりなのか ?

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「ぉぃ、チームを分ける」
        「2班、ぃや、3班に分けて、別々に反対方向から現場に向かう。」
        「1班は残って、ヤツらをここに釘付けにしておく。」


    【ナターシャ】(-_-;)
        「いったん後退したわね。」

    【ミーシャ】
        「識神は ?」

    【ナターシャ
        「まだバレていないわ。」
        「しかし・・・。」

    【ミーシャ】
        「どうしたの ?」

    敵に張り付いていた識神から、連中の動きの変化が伝えられた。
    【ナターシャ
        「やつら、編成を変えたわ。」
        「チームを3つにしたみたい。」



    【ミーシャ】(-_-;)
        「マズイわね。」
        「戦力を分断されるわ。」


    【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
        「ちょっと、シャルロットたちは何やったんのよっ!!」

    【さえ】(^◇^)
        「ナターシャ、聞こえる ?」

    【ナターシャ】(゚д゚)!
        「教官っ!?」

    【さえ】(^o^)V
        「シャルロットとフランシーヌは、今村に入ったわ」
        「しかし、村は広いから、あともうすこし時間がかかりそうよ。」
        「それまで持ち堪えてっ!!」

    【ナターシャ】(,,゚Д゚)
        「言ってる間に、敵も動き出したっ!」
        「お姉ちゃん、左翼をお願いっ!!」

    【ミーシャ】
        「いいわっ!!」

    【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
        「ターニャのところには行かせないっ!!」

    【ミーシャ】ヽ(`д´;)ノ
        「そうよ。 なんとしても阻止しなきゃ。」

    しかし、敵の残ったチームが姉妹の足を止めて合流を食い止めようとする。


    【ナターシャ】(-_-;)
        ナノマシンの使用制限が掛かってる上に防戦一方とはさすがにキツイわね。
        これまでかっ!?

    【ミーシャ】(,,゚Д゚)
        「ナターシャ駄目っ!!」
        「まだ正体をバラしてはならないわっ!!」

    【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
        「くっ・・・わ、判ってるわよ。 そんなことぐらい・・・。」
        「しかし、このままでは・・・」

    【ナナ】(・o・)
        「撃て」

    【なるみ】(・o・)
        「はいよっ・・・」
        「ポチッとな。」

    【ナナ】(^-^)
        「アン、積乱雲からの電力供給が途絶えないように慎重にフネを旋回さて下さい」
        「レイチェル、フネのバランスはアンと連携を怠らないでくださいね。」
        「甲板ではまだサッチたちが戦闘中です。」

    【ナナ】
        「敵の艦はあと何隻残っていますか ?」
        「ヤツらが収集した(と思われる)データもろとも海に沈めて下さい。」
        「活かすと厄介なことになりますから、接近する戦闘鬼の増援を退けたら残存艦の掃討を続けて下さい。」

    【ナナ】
        「まっちゃん、十津谷に放った砲弾は当たったのかしら ?」

    【まっちゃん】(゚д゚)!
        「冗談じゃないよ。」
        「あんな離れた山奥のピンポイントめがけた弾なんて当たったかどうかわかんないわよ。」
        「せめてセンサー使わせてくれれば命中判定出せるのに・・・。」

    【ナナ】(^_^)
        「でも、間に合ってよかったわ。」

    【なるみ】( ̄ー ̄)b
        「ええ、間に合いましたね。」

    【ジョージ】(# ゚Д゚)
        「し・・・信じられん。」
        「目の前の敵と、太平洋の真ん中と、日本の山の中と、3方面の敵との同時作戦を展開するだと ???」

    【ジョージ】
        そうか、戦闘前に指揮を任されて返事に躊躇いがあったのは、躊躇していたのではなくて、十津谷に現れる敵を予期して、そっちを気にかけていたからなのか。
        それで主砲をいつでも撃てる状態で待機させていたわけか・・・。





    ミーシャの結界が突然センサーに遠くから飛来してきた物体を検知すると、そのままソレは敵が展開する付近に相次いで突き刺さって爆発した。

    【ミーシャ】ヽ(#゚Д゚)ノ
        「なになに ?」
        「何が起こったのよ!!」

    【さえ】(・o・)
        「連絡遅れたわ。」
        「AS16からの支援砲撃よ」

    【ミーシャ】ヽ(`Д´#)ノ
        「それなら、もっと早く言ってよっ!」

    【さえ】(・o・)
        「AS16からの射撃は手動なので狙いは正確でないわ。」
        「当たらないように気をつけて。」

    【ミーシャ】(-_-;)
        「しゅ、手動って・・・大丈夫なの ?」

    【ミーシャ】
        「気をつけてって言われても・・・。」
        「手動じゃ・・・まずくない ?」

    【ナターシャ
        「当たらないことを祈りましょう。」

    【ミーシャ】(ノ`Д´)ノ
        「ターニャに当てたら殺すわよっ!!」

    【さえ】(・o・)
        「一応、ターニャに当たらないように撃ってはいるそうよ。」



    【ブーメラン本隊 隊長】
        「くそっ」
        「どこから撃ってきやがった ?」
        「被害状況を報告しろっ!」

    【ブーメラン本隊 隊員A】
        「こちらは2名やられました。」

    【ブーメラン本隊 隊員B】
        「俺の方は3名だ。」

    【ブーメラン本隊 隊員A】
        「特科連隊に支援射撃を要請したのか ?」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「この付近にそんな部隊が配備されているなんて聞いていないぞ。」

    【ブーメラン本隊 隊員B】
        「では、どこから ?」

    しかし、その間にも次弾が着弾し、ブーメラン本隊は数機を失った。

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「とにかく一箇所に固まらずに移動を続けるのだ」
        「その場に留まると当たるぞ」


    そこへ、現場へよこした部隊からの報告が入った。


    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「現場に到着しました。」
        「やはり既に鬼子どもが先に到着して、中を開けようとしています。」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「そっちは無事なのか ?」
        「相手は何名だ ?」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「私の方は無事です。」
        「何があったのです ?」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「ぁ、それから相手は2名だけです」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「こっちは遠距離からの砲撃を受けたが、損害は "軽微" だ。」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「敵は2名だけなんだな ?」
        「よし、速やかに排除して、脱出艇を確保するんだ。」
        「連絡があり次第、すぐ迎えのヘリが来る。」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「了解っ!!」



    ブーメランが銃を構えると、セッちゃんがターニャをかばうようにブーメランの前に立ちはだかった。
    トリガーを引くより先にセッちゃんが十数枚の呪符を取り出し、9文字から構成される術式展開コードを唱える。

    【セッちゃん】(^_^)
        「臨兵闘者皆陣烈在前!!」

    するとナノマシンで構成された呪符は実体弾に対して強固な防御を誇る呪符シールドとして機能し始めた。


    ブーメランは銃トリガーを引くも、銃弾はすべて呪符シールドと言う結界に阻まれた。

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「くそっ銃ではびくともしないのか ?」
        「バケモノだとは聞いていたが、やつらは本当に人間ではないのか ?」

    【ブーメラン本隊 隊員E】
        「俺に任せろ」
        「 あの"盾"もろとも蒸発させてやるぜ 」


    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「ぉおっ!! レーザーかっ!!」
        「しかし、回収物には当てるなよ。」

    【ブーメラン本隊 隊員E】
        「レーザー当てるのにそんなヘマするかよっ!」
        「さすがにレーザーなら食い止められまい」


    未来的なフォルムに長いケーブルが付属する火器を目にしたセッちゃんは、
    それがすぐに実体弾を投射するタイプではない事に気づいた。

    【セッちゃん】(^_^)
        「ターニャ、まだ ?」
        「相手はレーザーを持ってるわ」
        「私の呪符型シールドでは分が悪いわ」

    【ターニャ】(-_-;)
        「まだ解読できない・・・。」
        「頑張って」

    【セッちゃん】(^-^)
        「わかってるけど・・・いつまで耐えられるか判らないわ。」

    しかし容赦なくレーザーが発射され、呪符型シールドが焼けて吹き飛んだ。

    【セッちゃん】(>_<)
        「きゃぁ!!」

    【ターニャ】(lll ̄□ ̄)
        「大丈夫 !?」

    【セッちゃん】(^o^;)
        「ま・・・まだ大丈夫よっ!」

    呪符型シールドは与えられた熱エネルギーを放出しきれずに爆散したものの直ちに残った呪符が空いたスペースを補って防御を維持した。

    しかし何度も撃たれるたびに確実に枚数を削られていく。

    【セッちゃん】(-o-;)
        「臨兵闘者皆陣烈在前!!」

    さらに呪符を追加して防御を固めた。

    そこへレーザーを持たない別のブーメランが、ターニャに銃口を向けるたのをセッちゃんが気づく。

    【セッちゃん】(゚д゚)!
        「させないわっ!」

    展開中していた呪符のいくつかをターニャへ向け、間一髪のところで銃弾を食い止めた。
    枚数が減ったことで防御が薄くなり、レーザーが結界を越えた。


    【セッちゃん】(+_+)
        「熱っ!!」

    直撃を回避したものの至近弾の通過だけでも高熱が伝わってきた。

    【セッちゃん】(-_-;)
        「やはり呪符式シールドはレーザーに耐えられないのね・・・。」
        「次は防ぎきれないか・・・。」

    次のレーザーが撃たれ、呪符式シールドが熱を持って溶け始めるとセッちゃんは目をつぶって自分の最後を覚悟した。

    が・・・しかし、突然レーザーの照射が止まる。


    【ブーメラン本隊 隊員E】
        「くそっレーザー砲がやられたっ!!」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「何 !?」
        「皆逆合成開口レーダー(※7)の照射を受けているだと ?」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「まずいっ!!」


    セッちゃんが目を開けると、さっきまで自分を狙っていたブーメランがゆっくりと前のめりに崩れ落ちる姿として目に入った。
    両腕で構えていたレーザーはそれぞれの肩の部分から脱落して地面に落下してゆく。

    【セッちゃん】(*´ー`)
        助かったのね・・・。


    【シャルロット】(^o^)V
        「ぉーーー・・・、生きてる ?」

    【セッちゃん】m(_ _)m
        「ありがとう、助かったわ。」
        「私は無事よ。」

    【フランシーヌ】(-_-;)
        「なんとか間に合ったようね」

    【フランシーヌ】♪~( ̄ε ̄;)
        「さえ教官 ?」
        「現場に着いたわ」
        「支援射撃はもう結構よ。」

    【さえ】
        「了解したわ。」



    ミーシャとナターシャの足止めに手を焼いていたブーメランの隊長が異変に気がついた。

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「どうした ?」
        「何があった ?」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「敵のAMPが現れました。」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「増援だと ?」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「いえ、それがどうも違うようで、見たこともない機体です。」
        「画像を転送します。」

    送られ来た画像は HMDに投影され、その機体に絶句した。
    【ブーメラン本隊 隊長】
        「こ・・・これは。」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「どうされました ?」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「どうして、そこにフランスの機体があるのだ ?」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「フランス ?」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「ああ、間違いないっ!!」
        「あれは、エアースペシャルが実験中と噂の第3世代型(※8)の実験機だ。」
        「それにもう一機、記憶にないヤツも映ってるな・・・フランスらしい流麗な形状からして、あの機体の派生型なのか ? すくなくとも同じ国だろうな」

    【ブーメラン本隊 隊員A】
        「ちょっ、ちょっとまって第3世代って超最新鋭じゃないか」

    【ブーメラン本隊 隊員B】
        「ぉいぉいぉい、マジかよ・・・俺たちの第2世代よりもずっと先進的な機体だぞ。」
        「なんで、そんなのがこのちっぽけな島国にあるんだよっ!」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「発砲はするなっ!!」
        「もし本当にフランスの機体であれば、外交問題になるぞっ!!」

    【ブーメラン本隊 隊員D】
        「ちょっと待って下さい、我々は今ヤツと交戦中で、すでに2名殺られています。」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「画像からはフランスの国章は確認できたが部隊マークは見当たらなかったな・・・」
        「太平洋方面のポリネシアニューカレドニアに常駐している部隊だろうが、秘密裏に日本に潜入しているところを我々と遭遇したということなのか ?」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「であれば、あそこの部隊とは一度だけ合同訓練をした事はある。」
        「知ったヤツが相手なら、話はつけられるかもしれんな・・・。」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「判った、我々もすぐに向かう、」

    【ブーメラン本隊 隊員A】
        「あのバケモノはどうするんです ?」

    【ブーメラン本隊 隊長】
        「アレは放置しろ。」
        「まずは、回収に向かった連中と合流する。」

    ミーシャとナターシャを足止めしていたブーメランは、急いで回収現場へ向かった。

    【ミーシャ】(-_-;)
        「到着したようね。」

    【ナターシャ】(ノ`Д´)ノ
        「遅いわよっ!! まったくっ!」

    【ミーシャ】(-_-;)
        「どうする ?」
        「追いかける ?」

    【ナターシャ】(-_-;)
        「着いたならもういいわよ。」
        「私、もう疲れたし。」

    【ミーシャ】
        「しかし・・・。」

    【ナターシャ
        「何 ?」

    【ミーシャ】(*´艸`*)
        「ハゲモノだって・・・ぷぷっ・・・」

    【ナターシャ】ヽ(`Д´#)ノ
        「何がおかしいのよ! 私ではなくてお姉ちゃんの方でしょ!」

    【ミーシャ】(・o・)
        「何言ってるのよ、彼らはナターシャの事を言ったのよ。」

    【ナターシャ】ヽ(`д´;)ノ
        「何を・・・ぅぅぅぅガルルルルルぅぅぅ!」

    【ミーシャ】(-_-;)
        「あら、私とやる気 ?」
        「まだ元気あるじゃない」



    【シャルロット】
        「まずは2機を撃破」

    【フランシーヌ】
        「で、私たちはこの後、どうすれば ?」

    【東郷】
        「掃討を命ずる。」

    【シャルロット】
        「聞いた ?」
        「掃討だって。」

    フランシーヌは東郷の指示が冷徹に聞こえ一瞬身震いがした。
    【フランシーヌ】
        こ・・・これが戦場を知っているヤツが出す命令というものなの ???
        なんて冷たいんだ・・・。

    もちろんフランシーヌが感じた冷たさというのは温度のソレではなく、
    "感情を廃した非情さ"・・・である事を意味し、
    普段から軽蔑しているあの東郷が発するような言葉とは到底信じられなかった。

    今まであれほど無能だとか馬鹿たとか散々陰口を叩いていたのに実際の戦闘となった時、その東郷から発せられたたった一言の命令がこの2人にはすごく心地よく感じた。

    【フランシーヌ】
        「了解、東郷!」
        「これから敵を殲滅しますっ!!」

    【フランシーヌ】
        「いくわよシャルっ!」

    【シャルロット】
        「ダコール!!」(了解!)


    【シャルロット】(・o・)
        「ねぇ、フランシーヌ」

    【フランシーヌ】
        「何よ、突然。」

    【シャルロット】(*´艸`*)
        「貴女、今、恋したでしょ ?」

    【フランシーヌ】ヽ(#`Д´#)ノ
        「ば、ば、ば、ば、馬鹿な事を言うんじゃないわよっ!!」
        「あんな東郷なんて中年オトコのどこがいいのよっ!」

    【シャルロット】┐(´~`;)┌
        「あらやっぱり。」
        「私、東郷だなんて、一言も言ってないんだけどなぁー」
        「でも、さっきの一言は意外にカッコよかったもんねぇ~」
        「なんかあんな口調で命令されたらなんか濡れちゃうって感じ ???」

    【シャルロット】ヽ( ̄▽ ̄)ノ
        「でも、いいのよ。」
        「私も同じだから」

    【フランシーヌ】(/ω\)
        「この変態っ!!」
        「無駄口叩かないで、さっさと残り全部叩くわよっ!!」

    【シャルロット】ヽ(=´▽`=)ノ
        「ダコール♪」

 

 

     (※1)IRターレット
        電波などアクティブセンサーが使用できない状況において、赤外線を発する物体を追跡する為の装置。
        発見した物体を識別するほか、武器システムと連動することで追跡する物体を察知されることなく攻撃する事も可能。


    (※2)IRディスペンサーロケット
        フレアとも呼ばれる。
        ドローンには、大きく分けて、以下のタイプが存在する。
            1.電波追跡ドローン
            2.画像追跡ドローン
            3.対重力追尾ドローン
            4.対赤外線追跡ドローン
        上記4タイプのうち、赤外線の発信源を追尾する。
        対赤外線追跡ドローン(地球で言うところの熱尾追跡ミサイル)は物体が放射する熱を追跡する厄介なドローンで、このドローンの追跡を逃れために囮の赤外線を放出してドローンを別の方向へ誘導させるための装置を指す。
        単純に高熱源を放出して目眩ましするタイプから、プログラミングにより母機が放出する赤外線パターンに酷似した赤外線放射を擬態するタイプまで様々な種類が存在する。

    (※3)クラッター
        アクティブセンサーは、信号を放出して返ってきた反射波を解析する事により目標の位置を特定しているが、自然現象に左右されるため、受信した信号には多くの不要なノイズが混ざっており、これをクラッターと言う。
        通常はデジタル処理によって自動的にクラッターがフィルタリングされたものを管制システムにて表示されている。


    (※4)吉野川分水
        大和盆地を流れる夏季限定の用水路。
        南部を流れる吉野川から引かれている。
        名目は灌漑用水路だが実態は大和要塞を防衛する武器システムへ供給される冷却水である。


    (※5)055D型駆逐艦
        052、053、054と改良が続けられたシナ海軍が建造した最新鋭の護衛艦
        代々、国産のフェーズドアレイレーダーを装備していたが、アメリカのイージスシステムに大きく見劣りがしていた。
        そこで南北統一を果たして軍事同盟を結んだ統一朝鮮が装備しているイージス艦のイージスシステムをリバースエンジニアリングする事で、イージスシステムと同様のシステムを入手する事に成功した。
        とは言え、ペースとなったイージスシステムのベースラインが旧式のため、最新型のイージス艦ほどの能力は保持していない。

    (※6)粘着榴弾
        着弾目標を貫通することを目的とはせず、爆発の衝撃波によって飛び散った破片により機材や人員を負傷させる効果を狙った弾頭。


    (※7)皆逆合成開口レーダー
        複数の地点から測定する事で理論上のアンテナサイズを大きくしたものが合成開口レーダーと呼ぶが、対象物が移動する事でアンテナを動かさずに目標を測定することが出来るのが皆逆合成開口レーダーと呼ぶ。

    (※8)第3世代型AMP(陸戦:戦闘鬼)
        帯締学園が開発したハヤブサは、AMPのデファクト・スタンダードと呼ばれる第1世代機で、AMPの第1世代機はハヤブサのみとされている。
        添下学園の雷電とオーストラリアが開発したブーメランは第2世代機と呼ばれており、第1世代機と比較して量産性と汎用性の確立を主眼において開発されているが、第3世代型は本格的に地球各国最新の工業技術を取り込んだ事実上の量産型とされている。
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