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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-3-3】基本をまなぶ

【03】基本をまなぶ

基本をまなぶ

【1-3-3】


    翌日になった。

    【さえ】
        「今日は艦隊戦についての基礎知識を授業しますね。」
        「東郷教官はただ今入院中なので、私、"山本" が代理で講師を努めさせてもらいます。」
        「よろしくね♪」

    【さえ】
        「私の専任は艦隊運営で、艦隊戦を得意としていますので、今回の授業にはピッタシかもね。」
        「皆さんは、宇宙艦隊幹部将校としてこの学園を卒業後には、各艦隊に配属されていく訳ですが、あらゆる幅広い局面に柔軟に対応できるように、様々な分野の戦術を実習して身につけていきます。」
        「戦術用戦闘機のパイロットから、陸戦パイロット、艦艇士官候補技術士候補等、ほとんど関係なさそうなスキルを持った皆さんが、ここで同じ訓練を受ける理由は、自分の専門外のことを体験する事で、将来、将校として活躍するときに手持ちの戦力を如何に有効活用できるか、その能力を発揮する事が可能となります。」
        「なので、経験値を積むのがこの学園の目的でもありますので、たとえ専門分野ではない子が成績が悪くてもガッカリする必要はありません。」

    【さえ】
        「でわ、最初に宇宙艦について概略を説明したいと思います。」
        「詳細な技術理論に関しては、大学で学習する科目ですので、この学園では説明しません。」
        「基礎的な知識だけ説明しますので、宇宙の文明ってそんな技術が使われているんだ・・・程度の認識でOKです。」


    【さえ】
        「現在、みなさんは簡易シミュレーターを使用して宇宙艦の操艦訓練を行っていますが、基本的な操作は知っているけれど、まずは慣れる事を優先して、"なぜそうしないといけないのか?"   その辺について、ほとんど判らないまま、なんとなく動かしていたと思います。」

    【まっちゃん】
        「はいっ!!」

    【さえ】
        「何かしら、伊集院さん。」

    【まっちゃん】
        「基礎知識がないまま、シミュレーターで訓練するのはかなり無謀だと思います。」

    【エルメス
        「そうです。」
        「高等部はともかくとして、せめて低学部の子たちには基本的な原理を教えるのがセオリーだと思います。」
        「それに、端末の画面に表示されるデータだけで艦の状態や、周辺の状況を把握しなければならない理由や意義も判りません。」

    【さえ】
        「現在も一部で稼働している第4世代までの艦は、スフィアブリッジと呼ばれる全天モニターが配置されたコクピットではありません。」
        「宇宙艦は知っての通り、地球の水上艦で言う、艦橋と呼ばれる船外突起物は存在せず、艦の一番堅牢な装甲コアの内部に設置されています。」
        「第4世代以前の艦は、モニターに艦の状況や、各種センサーが捉えた周囲の空間データを表示させて運行しています。」
        「イメージ的には地球で言う潜水艦とかなり近いかもしれませんね。」
        「潜水艦も、外が見れないのでセンサーが頼りとなります。」

    【さえ】
        「最近の艦はスフィアブリッジ方式となっており、全天モニターに有害な放射線や過度の可視光線をカットした風景が表示されますが、万一、これが壊れてもいいように、やはり旧来通りの操艦が可能なようになっています。」

    【さえ】
        「みなさんは、まずはこの基本的な操艦技術を感覚で身につけていってほしいのです。」
        「みなさんの操艦ログを拝見させて頂きました。」
        「とてもすばらしいです。」
        「きちんとフネを動かせていますよ。」
        「エルメスさんも、対オロチ人の単独格闘戦闘術専攻なのに、操艦技術は他の一般士官より良い成績出してるわよ。」
        「少なくとも、この学園の訓練生の宇宙艦操艦テクニックに関しては、ヨソの士官クラスより優秀ですわ。」

    【サッチ】
        「しかし、明日から始まる添下学園との共同シミュレーター訓練では、アノ学校より我が校のスキルに見劣りがします。」
        「模擬艦隊戦でいつも勝てません。」

    【さえ】
        「そんな事ありませんよ。」
        「私はいい成績を残していると思いますよ。」

    【サッチ】
        「どうしてですか?」
        「単独で添下艦を撃破する子もいますが、総合戦ではまだ一勝もしたことがありません。」

    【さえ】
        「なぜだかわかる?」

    【おみくじ】
        「やっぱ練度不足じゃねーの?」
        「俺たち陸戦パイロットがいくら頑張っても、フネを動かす技術の向上には限界があるさ。」

    【トミちゃん】
        「そうよ」
        「ダーリンの言うとおりよ。」
        「私達にフネの操縦がそこそこ出来たところで、実際問題として本気でその道を目指している人たちにはかないっこないわ」

    【さえ】
        「第7世代」

    【サッチ】
        「まさか ?」

    【さえ】
        「そうよ」
        「添下学園が、模擬戦で圧倒的な強さを誇るのは、第7世代用のスフィアブリッジ方式に対応したシミュレータを用いてるの」

    【おみくじ】
        「そんなの反則じゃねーかー。」

    【さえ】
        「そうでもないわ。」
        「ルールには定義されていませんから。」

    【トミちゃん】
        「でも、圧倒的に不利な状況で戦っていたって事でしょ。」

    【サッチ】
        「そうね、そういう事になるわね。」

    【さえ】
        「でもね、よく考えてごらんなさい。」
        「今まで、負けてきたのはいつも僅差。」
        「これはスゴイ事なのよ。」

    【ケンジ】
        「ふんっ馬鹿馬鹿しい」
        「僅差であろうとなかろうと、戦場では負けは負けなんだよっ!

    【さえ】
        「ま、まぁそうね・・・あははは・・・。」

    【トミちゃん】
        「しかし、添下学園ってどうせ、金の力で最新のシミュレーターを配備したんでしょ。」

    【さえ】
        「さ、さぁ、そのへんはどうかしら?」

    【サッチ】
        「たしかに、お金持ちの家族が沢山おられるって話で寄付も大きいと聞きますからね。」

    【さえ】
        「話は、すっかり脱線しちやいましたが、」
        「本日の授業は、ある程度操艦が慣れたと言うことで、なぜ、そのような技能が必要なのかと言う内容になります。」

    【さえ】
        「ある程度、身についていれば、後で理屈を説明した方が理解が早いんですよ。」
        「だから、まずはシミュレータでフネを動かして慣れることを優先した訳です。」


    【さえ】
        「まず、最初の講義です。」

    【さえ】
        「皆さんは、戦闘時における艦同士の間隔は最低どれくらいだから判りますか?」

    【ナターシャ
        「自艦や周囲の艦が有する全長の約100倍を必要とします。」

    【さえ】
        「そうね」
        「じゃ、その理由は ?」

    【ナターシャ
        「おそらく、密集隊形だと一撃で多数の艦を失うリスクがあるのを分散させる・・・的な ?

    【さえ】
        「いいわねぇ。」
        「そのとおりよ。」

    【ミーシャ】
        「あとは、艦隊機動するのに必要なスペースを確保するとか ?」

    【さえ】
        「それも合ってるわよ。」

    【さえ】
        「艦隊行動の大原則として密集隊形は厳禁となります。」
        「艦隊戦の主要な攻撃兵器はレーザーを使用した光学兵器となります。」
        「戦場の広さは、光速で約1分から5分の距離のレンジで戦われます。」
        「光速で約5分の距離の円球状の空間を艦隊ではコンバットスフィアと呼んでいます。」
        「艦隊は重力波探査でこのエリア内の目標を探知し、有視界外から攻撃を仕掛けます。」
        「この時に、一箇所に固まっていると、集中砲火を受けて多数の艦が沈んでしまいます。」
        「艦を分散させていれば、重力波探査センサーに対する反応が弱くなり発見を少しだけ遅らせることもできるわ。」

    【さえ】
        「それに、ミーシャちゃんの指摘通り、宇宙艦の3次元立体機動は非常に俊敏に行われます。」
        「艦隊機動時には、お互いの距離を適切に確保していないと、緊急回避等で衝突したりして2次被害を増大させる事になります。」
        「でないと、一撃必殺の兵器を回避しようとして衝突したりするアニメのようなお馬鹿な事になってしまいます。」
        「だいたい、アニメなんかは手の届く至近距離で艦隊を組んでるのですから、衝突するのは当然です。」
        「リアルな地球軍の水上艦隊でさえ、戦闘時は核攻撃で一網打尽にされる事を避けるために、数キロ間隔で隊列を組むのですけどねぇ・・・。」

    【オカちゃん】
        「先生っ!!」

    【さえ】
        「岡本さん、何ですか?」

    【オカちゃん】
        「アトランティスの207から210艦隊はどうして、太陽の南側を集中的にパトロールしているのでしょうか?」

    【さえ】
        「それは、アンドロメダが太陽から見て、南側にあるからよ。」
        「太陽が有力なジャンプターゲットとなっていますので、まずは南方面から侵攻を受けるのがセオリーと考え、戦力を集中配備しています。」
        「もちろん、そうでない事も考慮し全天パトロールをしたり、木星土星にも艦隊を配備したりしています。」

    【バネット】
        「敵は、海王星や、木星とかを順番に攻めてこないのですか?」

    【さえ】
        「それはアニメの見過ぎね。」

    【さえ】
        「宇宙は平面ではないので、どこからでも攻め込んできますよ。」
        「アンドロメダからすれば、太陽に直接ジャンプして、そこから地球に侵攻した方が手っ取り早いですよ。」
        「ですが、長期戦となった場合に備え、資源のある惑星を占領して拠点にする事はあるかもしれませんわね。」

    【さえ】
        「では、太陽系を守備する側として、敵艦隊と自分の艦隊を太陽の位置関係をどのようにすればいいですか ?」

    【ブリジット】
        「敵艦隊に対して、自艦隊は常に太陽を背にする事 ???」

    【さえ】
        「そのとおり、理由は?」

    【ブリジット】
        「太陽に向かって発信されるすべてのジャンプサインを探知できる位置が太陽の周辺しかないから ?」

    【さえ】
        「いいわね♪」
        「そのとおりよ。」
        「ジャンプターゲットが太陽である以上は、サインは太陽に向かって放出されます。」
        「なので、次々にやってくる敵艦隊をことごとく発見して迎撃の体制をとる事ができます。」

    【さえ】
        「でも欠点もあるのよ。」
        「誰か分かる人 ?」

    【ナナ】
        「戦力で太刀打ち出来ない艦隊がやってきたら、逆に太陽に押し込まれてしまう危険が・・・。」

    【さえ】
        「そうね。」
        「そのとおりよ。」
        「なので、敵艦隊襲来時には、他の惑星に配置されている艦隊は、即座に敵艦隊を中心にコンバットスフィアを展開して、その中心で戦闘が行われるように持っていきす。」
        「間違っても、我が艦隊がコンバットスフィアの中心になってはなりません。」

    【キヨちゃん】
        「ジャンプするのに重力波を使用するのは判るのですが、どうして重力が光より高速なのかが判りません。」
        「アインシュタイン一般相対性理論では、"重力波は光速で伝わる"・・・とされています。」

    【さえ】
        「アインシュタイン・・・って誰?」
        「その人はどんな人だったかは私には判りませんが、例えば、ボールに紐をくくりつけて、グルグル回してください。」
        「ボールは紐の端っこを中心にして回転しますよね。」
        「紐がなければ、ボールは飛んでいきます。」
        「紐の中心、要するに紐を持っている自分の手の部分を太陽とすると、ボールは地球としましょう。」
        「紐が太陽からの引力が働くので、ボールの地球は軌道を回り続けます。」
        「しかし、引力の紐をハサミで切ってしまいますと、ボールは外側に膨らんで飛んでいってしまいます。」
        「紐の長さが、1mであっても、100mであっても、紐を切った瞬間にはボールは飛んでいきます。」
        「これは、たとえ数億キロ離れていても、全く同じです。」
        「切れた瞬間には飛んでいってしまいます。」
        「このような重力の伝わり方は距離に関係なく、その特性を利用して我が艦隊を始めとする他の銀河の艦隊も宇宙を自由に行き来しているわけです。」
        「まぁ重力波の仕組みについては私もよくわからないので、興味があれば艦隊大学に進学すれば否応になく勉強させられるわ。」

    【ブリジット】
        「先生もその大学を卒業したのでしょ?」

    【さえ】
        「そこは聞かないでぇ!」
        「宇宙物理学で留年したのよ・・・とほほほ。」

    【さえ】
        「とにかくっ!」
        「重力波なんかは、別に知らなくても戦争できるんだから気にしなくてもいいのっ!!!


    軽く咳払いを
    【さえ】
        「コホン」
        「ええ・・・と、パイロット志望の方もいるみたいなので、宇宙艦の周囲を航空機で飛行する際の注意点もついでに知っておくといいわ。」

    【さえ】
        「加藤くん、あなたはパイロット志望ね。」
        「さぁ、宇宙艦の周囲を飛行する際の注意点は何か判るかな?」

    【ケンジ】
        「めんどくせぇなぁー。」
        「なんで、コッチに振ってくんだよっ!!」

    【ケンジ】
        「さっき重力波の話をしてたんだから、艦が発する重力に気をつけるって事に決まっとるやないか。」

    【さえ】
        「そっそうね・・・。」

    【さえ】
        「宇宙では、進行方向の軸線上に重力波が発生している危険がありますが、」
        「例えば、地球の大気圏内で宇宙艦が航行している場合は何に気をつければいいのかな ?」

    【サダッチ】
        「宇宙艦の真下 ?」

    【さえ】
        「何故 ?」

    【サダッチ】
        「宇宙艦を地球の重力に逆らって浮かせるためには、少なくとも地球の重力と同じ規模の反発力を発生させる必要があるため・・・。」
        「ぅーーん。」
        「きっと、宇宙艦の下は、地球の重力と、宇宙艦が浮くために発生させる打ち消し用重力の合計2Gくらい掛かっているかも。」

    【さえ】
        「惜しいっ!!」
        「でも、ほとんど正解ね。」

    【さえ】
        「確かに、宇宙艦の下は、地球上で浮くために、必要な反発力を発生させています。」
        「でも、例えば、市街地上空で、それをやっちゃったら、お家が2Gの圧力で押しつぶれてしまいます。」
        「なので、重力の圧力を分散させる必要があるのよ。」
        「艦の真下を全体的に1Gを発生させて宙に浮かせるのではなく、ポイント、ポイントで柱状にそこだけ強力な反発力を発生させるのよ。」
        「この技術をグラビティ・ポールと呼ぶわ。」
        「グラビティ・ポールは、地表の状況に合わせて自動的にリアルタイムで変化し、地表に被害が出ないように配慮されているの。」
        「なので、宇宙艦の真下でも地球の1Gが維持され、普通に航空機も飛べるわ。」
        「ただし、その分の負荷をグラビティ・ポールが支えていることになるので、この柱に接触したら、地球の引力と、艦を支える反発力により、地面に叩きつけられることになるので注意が必要です。」

    【オカちゃん】
        「でも、そのポールが動的に変化するのであれば、危なっかしくて飛べないですね。」

    【さえ】
        「そこは大丈夫。」
        「事前にグラビティ・ポールのデータベースにアクセス出来る権限を獲得しておけば、リアルタイムで変化するグラビティ・ポールの出現位置や移動位置が事前に判るのよ。」
        「この情報を機体の航法レーダーとマージしておけば、接触は避けられるわ。」


    こうやって、宇宙艦のジャンプの仕組みや、大気圏で浮いている仕組みをざっくりと説明を受けたのだが、
    だからと言って、明日の模擬戦で勝利に貢献できるような内容のものでもなかった気がする・・・。
    が、クラス全員の感想だった・・・。


    そしてまたその翌日になった。

    【みさ】
        「本日の添下学園との合同シミュレーター訓練は、水星を守る添下学園に木星から出撃した帯締学園の艦隊が襲うシナリオとなっています。」
        「添下艦隊の戦力は判りませんが、たぶんいつもとおりと思われます。」
        「旗艦が沈み次第訓練は終了となりますが、制限時間2時間を超えた時点で、生き残った艦の多い学校が勝利となります。」

    【さえ】
        「私はいつもとおり旗艦として後方で待機しますので、みなさんは各チームを編成して添下艦隊を襲撃してください。」

    【みさ】
        「教官は後方で旗艦の直掩を担当しますので、訓練生諸君は、総出で添下艦隊をやっつけに行ってください♪」
        「今から30分後に開戦となりますので、それまでチーム編成と作戦を立てておいてね。」

    【ナナ】
        「サッチ、艦隊編成頼むわよっ!」

    【サッチ】
        「いいわよ。」
        「でも、あまり期待しないでね。」
        「こちらは旧式駆逐艦ばかりだけれど、あっちは巡洋艦が出てくるから・・・。」
        「重量級の艦が相手な上、スフィアブリッジのシミュレータですからねぇ・・・。」

    【サダッチ】
        「何?」
        「怖気ついたの?」
        「らしくない。」

    【サッチ】
        「別にそんなのではないよ。」

    【ナナ】
        「でも、圧倒的不利なのは確かね。」

    【サダッチ】
        「まぁ、戦争やってるのに、わざわざ戦力を平等にして戦うなんて事をしないから、ある意味リアルかもしれないけどね。」
        「どの戦争も資金とテクノロジーがあれば有利よ。」

    【ブリジット】
        「昔、せっかく有利なテクノロジーがあっても、資金がなくて戦争に負けた国があったわね。」
        「最後にはテクノロジーではなく、神頼みで戦争やってたとか・・・。」

    【バネット】
        「なによそれ、そんなマヌケな戦いがあったの?」

    【ナナ】
        「そ、そうね・・・。」
        昔のご先祖様のことだわ・・・。



    1組クラス委員のナナと2組クラス委員のアンナ・ニミッツことアンがサッチたちと打ち合わせを行い、
    どうやら艦隊の編成が決まったようだ。
    サッチは集団艦隊戦術を専攻しており、艦隊戦の作戦立案を最も得意としている。
    ただ運悪く、圧倒的な戦力差から未だに添下学園には勝利したことがない。


    【ナナ】
        「みんな聞いてっ!」
        「艦隊編成を発表するわ」
        「アン、よろしく」

    【アン】
        「OK!」

    【アン】
        「まず、第1戦隊を1組、第2戦隊を2組とします。」
        「今回は、第1戦隊が旗艦前方に展開して守備を担当するフリ、まずは第2戦隊が切り込んでいくことにします。」
        「火力では敵が圧倒していますので、艦隊との正面攻撃をさけ、太陽へ超短距離ジャンプを実施後、敵旗艦を背後から強襲します。」
        「私が操艦を得意とする子達を率いて先陣を切りますので、レイチェルは操艦の苦手な地上戦専攻の子たちを援護してあげてください。」
        「第2戦隊の指揮はレイチェルが行ってください。」

    【レイチェル】
        「OK!」
        「わかったわっ!」

 

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    【ナナ】
        「1組の第1戦隊は、旗艦との間隔を確保してください。」
        「教官は実際の戦闘経験がありますので、敵が突っ込んできた場合、教官の巻き添え・・・ぃえ、もとい」
        「教官の足を引っ張る事になりかねません。」
        「なので、距離を保ったまま接近してくる敵艦を迎え撃ちます。」
        「旗艦に接近した敵艦への追撃は、フレンドリーファイアーを避けるために絶対にしないこと。」
        「教官に任せてしまってください。」
        「第2戦隊が敵艦隊のかく乱に成功したと同時に、我が第1戦隊も超短距離ジャンプで太陽へ回り込み、総出で敵旗艦を追い回します。」
        「第1戦隊の指揮はサッチが行ってください。」

    【おみくじ】
        「第1戦隊が攻撃に参加したら、誰が旗艦を守るのだ?」

    【みさ】
        「それは私の役目。」
        「旗艦は全力で逃げるし、私も全力でカバーするわ」
        「巡洋艦より駆逐艦のほうが足は速いのよっ♪」

    【アン】
        「今回の作戦のキモは、私達が総出で、攻めてくるとは思わないだろう・・・って事です。」
        「油断しているところを、こううまく叩ければいいなぁ・・・と思うわけで。」

    【ナナ】
        「さて、あと15分です」

    【サッチ】
        「総員おこしっ!!」
    【レイチェル】
        「全員、決められた持ち場についてください。」

    あれ、なんで教官が2名なのに、1隻の旗艦を2隻で守っているのだろう ?
    ってか、50隻のはずが、1隻多いことに ??? と、訓練生全員が思ったが、
    とにかく出撃前の緊張感から、そんな疑問はすぐに吹き飛んだ。
    模擬戦とはいえ、学校対抗である以上はメンツが掛かっているわけで、それなりにピリピリした空気が次第に張り詰めてきた。

    こうして、恒例の艦隊シュミレーターを使用した模擬戦が開幕した。

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