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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-2-2】不良娘の悪だくみ

不良娘の悪だくみ

【1-2-2】
    寮に戻ってきた。

    【東郷】
        「ただいまぁ。」
        なんだ、この騒々しさはっ!!

    【ターニャ】
        「ぁ、パパだっ!!」
        「お帰りぃパパぁ♪」

    玄関に入るなり、ターニャが飛び出してきた。
    【東郷】
        「ぉっ、ターニャじゃないか?」
        「どうしたんだい?」
        「遊びに来たのかい?」
        「宿題はちゃんとやってきたのかな?」

    【ミーシャ】
        「今日からアタシたちも、ここで暮らすことになったのよ。」

    【東郷】
        「どうして?」
        「今まで住んでたところはどうしたんだい?」

    【ターニャ】
        「パパが浮気しないかたーにゃが見張りに来たの。」

    【東郷】
        「はっ?」
        「浮気ってなんの話だ???」

    【ナターシャ】
        「ぁ、いぇ、なんでもありませんわ。」
        「私たちの寮はペット禁止なので追い出されてしまったのよ。」
        「それで、行くアテがなくてこの子猫ちゃんとともにココにやってきたわけ。」

    【サッチ】
        「あら、かわいい子猫ちゃんね。」
    サッチも覗き込んできた。

    【ターニャ】
        「そうなの、」
        「さっきね、そこの道のカドに落ちていた段ボールでひらったの。」

    【東郷】
        「ん?」
        「さっき、寮でペットが飼えなくなった的なこと言ってなかった???」
    キョトンとしてみた。

    【ミーシャ】
        「ぁ、いえ、前にひらった猫が飼えなくなったから、その段ボールがあったカドを曲がってやってきたのよ。」

    【東郷】

        「??? なんだかよくわからないけれど・・・」
        「そうなんだ。」
        「この寮って猫飼えるの???」

    【サッチ】
        「ぅーん・・・規則には何も書いてなかったわね。」
        「だって、アトランティス人の私たちも、猫族だし。」

    【東郷】
        「ぇっ!?」
        「アトランティス人って猫族???」

    おもわず、長いしっぽを手で掴んでみた・・・。
    【サッチ】
        「ぁあん。」

    【東郷】
        「ぇっ!?」
    色気のある喘ぎに驚いた。

    【ナナ】
        「この変態教師っ!!」
        「レディーの性感帯を鷲づかみにするってのは、どういう神経してんのよっ!!」

    【東郷】
        「ぇっーーーー!!!」
        「飾りぢゃないのか?」

    【ナナ】
        「ホンモノに決まってるでしょっ!!」

    【東郷】
        「ぢゃ、その耳は???」

    通りすがりのセッちゃんの耳に、フッと軽く息を吹きかけた。
    【セッちゃん】
        「ぃやぁ~~~~ん。」
        「ぞくぞくするぅぅぅぅ。」

    【サダッチ】
        「ぉ、せんせいったら、早速せっちゃんの感じるところ開発したねぇ。」
    面白そうにはやしたてる。

    たしかに、今まで気にしたこともなかった。
    職場の秘書にアトランティス人の翼嬢がいたけれど、てっきりコスプレだと思ってた。
    【東郷】
        「コ、コスプレではなかったのか・・・。」

    【ナナ】
        「鬼畜っ!変態!!」
        「絶対、変態ですわ。」

    【サダッチ】
        「あら、あなたは、乳揉まれたからいいぢゃないのさ。」

    【ナナ】
        「ぁ、あれは見られただけで、事故よっ!!」
        「っていうか揉まれてないわよっ!!!」

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挿絵提供 笹倉先生 【2019/02/27 挿絵追加】

 

 

 


    【ミーシャ】
        「こ、これはいったいどういう事かしら。」

    【ナターシャ】
        「どうやら先生は、とんでもなくふしだらな生活を送っているようですわね。」

    【ターニャ】
        「ぱぱを誘惑するのは、このひとたちなのね。」
        「がるるるる・・・・。」

    【ミーシャ】
        「こら、ターニャ、牙を剥かないの!」

    【セッちゃん】
        「ふぅ、なんだか熱くほてっちゃいましたわ。」
    手のひらで火照った顔を扇ぐ姿がなかなかかわいらしい・・・。

    が、ターニャがものすごい形相でセッちゃんを睨んでいる。

    【セッちゃん】
        「夕食の用意ができたの。」
        「さっ、みんなをよんでくたさぁい。」

    【東郷】
        「今夜のメニューはなに?」

    【セッちゃん】
        「今日はお肉の特売日だったので、ステーキにしてみたの♪」

    【ミーシャ】
        「うわぁ、おいしそう!!」

    【サダッチ】
        「おお、肉かぁ。」
        「久しぶりだなぁ。」

    【サッチ】
        「そうですわね。」
        「ちかごろ、牛肉なんていただいてませんわね。」

    【ノブちゃん】
        「アトランティス人の蛋白源であるクジラのお肉は日本の捕鯨に頼っていましたからね。」
        「それを妨害して破壊テロ活動を行うシーブルドッグの取り締まりを強化したんだけれどテロ活動犯をオーストラリア政府がかくまってしまったのよね。」
        「日本でテロ活動支援国に対して経済的報復を実施する法律が成立してから、オーストラリア方面からの牛肉輸入が全面ストップになっちゃったのよ。」

    【サダッチ】
        「しかも2年前かしら?」
        「アメリカ産牛肉BSEが再発して全面禁輸中だし。」
        「超円安により日本の畜産農家は飼料が入手できなくなり、ほとんどが廃業しちゃって国内産牛肉は超高級ブランド化してますよ。」
        「お米とか、お野菜とかは工場で安定して生産できるけれど、さすがに肉はねぇ・・・。」

    【セッちゃん】
        「では、召し上がってください。」

    【東郷】【ナナ】【サッチ】【サダッチ】【ノブちゃん】【ナターシャ】【ミーシャ】
        「いっただっきまぁーーーす!!」

    【東郷】
        「おっほぉーーー。」
        「美味いなぁぁ。」

    【サッチ】
        「あら、ほんとですわね。」

    【ノブちゃん】
        「自分で焼くと、こうおいしくはならないんだけれど・・・。」
        「せっかく高級なお肉を手に入れても、いつも残念な味にガッカリするんですよ。」

    【ナナ】
        「コツがあれば教えてもらえません?」

    【セッちゃん】
        「そうですね。」
        「まず、フライパンは、鉄板が基本ですよ。」
    【ナナ】
        「てっ鉄板???」
        「探すの超難しそうですね。」
        「フッ素はだめですか?」
    【セッちゃん】
        「フッ素加工しているのは、私的にはどうも上手に焼けないの。」
        「あとは、お肉は、冷蔵庫から出して、いきなり焼くのではなくて、室温で約30分かけて温めるの。」
        「これをするとしないとでは、味に大きく差がでちゃうわ。」

        「そして、お肉は、フォークでブスブスさして、スジを切っておくの。」
        「焼くときは、植物オイルではなく、お肉屋さんでタダでもらえる油脂の塊でフライパンをコーティングするのよ。」

        「そして、スライスニンニクを入れるタイミングはその油脂が完全に溶けてからよ。」
        「いったん、濡れた布巾のうえにフライパンを置いて少し粗熱をとって、ニンニクをいれるといいわ。」
    【サダッチ】
        「め・・・めんどうくさそうですね・・・。」
    【セッちゃん】
        「あら、そうしないと、ニンニクに火が入りすぎちゃうわ。」

        「そして、弱火でニンニクを炒めて、このニンニクを別の小皿にとっておくの。」
        「肉と一緒に焼いちゃうと真っ黒に焦げてしまいます。」

        「そのときに、盛り付け用のお皿も、暖かいお湯につけておくといいいわ。」
    【サダッチ】
        「なぜ、お皿を温めるの?」
    【セッちゃん】
        「冷えたお皿にお肉を置くと急激に温度が下がって味が落ちるのよ。」

        「そして、一気に強火にして、溶けた油脂から少し煙が出てきたところで初めてお肉を入れるの。」
        「肉汁が逃げるので、ひっくり返すのは一度きり。」

        「仕上げに日本酒でフランベして、火が消えたらコンロの火も消してね。」
        「そして、濡れた布巾のうえにフライパンを置いて少し温度を下げつつ、このタイミングで軽く塩コショーするといいわ。」
        「お肉の温度が下がるまで、温めておいたお皿をお湯からだしてよく拭いてならべるのよ。」
        「そしたら盛り付けてOKですよ。」

        「最初に軽く炒めたスライスニンニクを盛り付けて完成♪」
    【ノブちゃん】
        「どうして、塩コショーは最後なの?」
    【セッちゃん】
        「焼く前に塩コショーしちゃうと、高温で風味がふっとぶばかりか焦げて味を落としてしまうからよ。」
    【ノブちゃん】
        「そ、そうだったのか・・・。」
        「いつも塩コショウしてから焼いていた・・・。」
    【ナナ】
        「すごく手間かかってるのですね。」
        「焼くだけだと思っていたのに・・・。」
        「手間かげるだけで、これほど味に差が出るのは驚いたわ。」

    【ナターシャ】
        「うん、まぁまぁおいしいじゃない。」
        「ウチのシェフといい勝負してるんぢゃないかしら。」

    【東郷】
        「ぇっ!?」
        「ナターシャがいた寮ってシェフがいたの ???」

    【ナターシャ】【ミーシャ】
        「あっ、いえ!!!」

    【ナターシャ】
        「シェフというか、なんというか、料理長? 的な感じ ???」

    【ミーシャ】
        「あはははは・・・・。」

    【ミーシャ】
        「馬鹿っ!!」
        「バレたらどうすんのよ!」
    小声で耳打ちした
    【ナターシャ】
        「ごめん、おねぇちゃん。」
        「ついうっかり。」

    【セッちゃん】
        「あらあら、どうしたの?」
        「ターニャちゃんは、お肉嫌い ???」

    【ターニャ】
        「食べ物でぱぱを誘惑するおっぱいミルクタンクめっ!!」
        「たーにゃの敵。」

    【セッちゃん】
        「おっ、おっぱ・・・。」

    【ミーシャ】
        「ターニャぁ、早く食べないと、ターニャのも食べちゃうよ。」

    【ターニャ】
        「だめっ!!」
        「半分、はぱにあげる。」

    【ナターシャ】
        「敵が作った食べ物を差し出すのか、お前は。」

    【ターニャ】
        「むむむ・・・。」

    【東郷】
        「おいしいから、全部食べるといいよ。」
        「たべてごらん。」

    うながされて食べてみる。
    【ターニャ】
        !!!

    【東郷】
        「なっ、美味いだろっ!」

    【ミーシャ】
        「うん。」

    【東郷】
        「そっか、美味いか。」
        「では、これもおたべ。」
        自分のステーキを半分切り分けて、ターニャのお皿に乗せた。

    【ミーシャ】
        「なんだかんだ言って、結局喜んでるじゃない。」

    【ナナ】
        「先生のいうことはなんでも聞くのね。」

    【サダッチ】
        「学園初日からえらくなついていましたからね。」

    【東郷】
        「女性にもモテればいいんだけどねぇ。」

    【ナナ】
        「変態だからよっ!」
        「そのうち、その子にも手を出すのではないでしょうね!?」

    【ターニャ】
        「ぱぱは私のはぱなのだ。」
        「がるるるる・・・・。」

    ナナをかみつこうとするターニャをミーシャが止める。
    【ミーシャ】
        「こら、ターニャ、牙を剥かないの!」
        「早く食べないと、片付かないでしょ。」

    【サダッチ】
        「あはは、」
        「ターニャちゃんは、ナナとセッちゃんに先生をとられると思っているのね。」

    【ナナ】【セッちゃん】
        「なんでっ!?」

    【ノブちゃん】
        「だって、あの視線、完全にあなたたちを敵視しているわよ。」
    【サダッチ】
        「完全にライバルと思われてしまってますね。」

    【ナナ】
        「わ、わたしは、そんな先生をなんとも思ってないわよっ!!」
        「だれが、こんな変態教師なんかに・・・。」
    【東郷】
        ぉいぉい、変態ってなぁ・・・。

    【ナナ】
        「それに、だって、ターニャちゃんは、まだ歳14よ。」
        「しかもアトランティス人の14歳って、人間換算で8歳くらい?」
        「そんな、ライバルだなんて。」
    【サダッチ】
        「あらあら、わかっていないのね。」
    【ナナ】
        「なによ。」
    【サダッチ】
        「もう、14なのよ。」
    【ナナ】
        ?

    【サダッチ】
        「アトランティスの法律では、16歳、つまりあと2年で結婚が可能になるのよ。」
        「14歳の時点で8歳でも、2年後の16歳で人間に追いつくわ。」
        「アトランティス人には、少年少女と言う世代がなくて、幼児から大人に成長するの。」

    【ナナ】
        「そ、そうだったわね・・・。」
        忘れていたわ。

    【ナナ】
        !!
        「あ、しかし、両親とか保護者の許可が、」
    【ノブちゃん】
        「要らないの。」
    【ナナ】
        「へっ!?」

    【ノブちゃん】
        「両親とか保護者の許可は必要ないの。」
        「アトランティス人は、地球換算生後16年で、大人になり、結婚交尾が可能になるのよ。」
    【サダッチ】
        「アトランティス人である猫族は、あなたたちサル族を起源とする人類と比較して
            異常に長い寿命をもつけれど、出生率が非常に低いのよ。」
        「数千年生きて、やっと1人生まれるケースだってあるわ。」
        「それなのに適齢期の人たちの多くは戦場に送り込まれて戦闘で命を落としてしまう。」
        「だから、若いうちに結婚が可能になってるのよ。」
        「それでも少子化に歯止めがかからず、種の維持が困難になりつつあるので、
            重婚や近親婚も法律で許されているのよ。」
        「そうでもしないと、子供が増えないのよ。」

    【東郷】
        「しかし、妊娠率の問題は、そのお得意のナノ技術でどうにかならないものなのかなぁ???」
        「すぐに解決できそうな気もするのだが・・・。」

    【ノブちゃん】
        「それが、生命誕生に関する分野で人工的に命を操作することを法律で禁止されているのよ。」
        「はるか昔に、ダイダロスのナノ技術で人工的にサルを進化させようと、サルの遺伝子にアトランティス人の猫族のDNAを混ぜる実験をしたのよ。」
    【ナナ】
        「ど、どうなったのよ。」
    【ノブちゃん】
        「アダムとイヴと名付けられたつがいの実験体を搬送中に、アンドロメダの襲撃にあって、地球に墜落。」
        「コンテナが壊れて、捜索したけれど逃亡して行方不明になったの。」
        「まさか、庭先で撃墜されるとは思っていなかったから、実験体にはビーコンもなにもつけてなかったらしいわ。」
    【ナナ】
        「そ、それから?」
    【ノブちゃん】
        「そのアダムとイヴは生き延びて、その後、やりまくって大繁殖してしまったわ。」
        「まぁ、その分、寿命に制限がかけられちゃってますが、
            それでも、
            あまりの急激な増加ぶりに、バイオハザードを発令して、しばらく地球への渡航は制限されたわ。」

    【東郷】
        「ぇっ!?  やりまくったのか・・・。」
    【ナナ】
        「驚くのはそっち?。」

    【サッチ】
        「あなたたちの子孫ね。」

    【東郷】【ナナ】
        「ああ、やっぱりだぁ・・・。」

    【ノブちゃん】
        「まぁ、そんな事件があったので、人工的に命をを操作する行為は法律で禁止されちゃったのよ。」

    【ナナ】
        「しかし、ナノ技術で、損傷した細胞を修復したり、病気をおこしにくいようにDNAを書き換えるのはやってますよね。」
        「なんか、納得がいかないわ。」
    【ノブちゃん】
        「そのへんは、文化の違いによる倫理的な考え方の違いですよね。」
        「"命の誕生" に関しては自然にまかせて、
            "生まれた命" は最高の技術で死守する・・・的な感じかしら。」

    【ノブちゃん】
        「よそのとある銀河では、人工的に命を作り出す技術が確立された星があったんだけとれど、一番最高のモデル1体のみを量産したの。」
        「要するにクローンってやつね。」
        「DNA的にも改良できるところはとことん改良して最高の生命体となることを目指したわ。」
        「そうしていくうちに、肉体があること自体が欠陥である結論に達したのよ。」
        「そこで、肉体を持たず意識だけの生命の創造に手を出したわ。」
    【ナナ】
        「その文明はどうなったの?」
    【ノブちゃん】
        「すべて同じDNAをもつ種族に統一された瞬間に文明の衰退がはじまり、最後には滅んだわ。」
        「肉体を持たない生命の創造には到達しなかったの。」
        「それに、いくら完璧なDNAを作っても、DNAは何かの拍子で壊れることもあるのよ。」
        「そして欠陥となったDNAに起因する病気が発生すると瞬く間に伝染してその文明は急速に衰退していったわ。」
    【東郷】
        「怖っ!!」

    【ナナ】
        「しかし、アトランティス人のDNAが混ざっているのに、どうして人間は寿命が短いの ?」

    【ノブちゃん】
        「心臓の鼓動限界をを20億回に設定したからよ。」
        「短めに設定すれば、万が一、なにかしらの欠陥を抱えた生命が自然繁殖したとしても、繁栄しないようにしたつもりだったらしいわ。」
        「ところが、アトランティス人の心臓の鼓動限界はないので、情報が少なかったというのと、どのように進化するのか判らなかったのでアトランティス人によりDNAを操作された生き物は、一応、一律20億回くらいがいいんぢゃないの ? 的な感じで設定されたとの噂よ。」

    【東郷】
        「しかし心拍数にリミッターを設けたものの、繁殖力のほうが上回った・・・ということかぁ。」

    【ノブちゃん】
        「そういうことらしいよ。」


    【セッちゃん】
        「お食事がすみましたら、お風呂湧いてますから、入ってくださいね。」

    【サダッチ】
        「先生、お先どうですか?」

    【東郷】
        「先に片づけておかなければならない仕事がまだ残っているんだ。」
        「最後でいいよ。」

    【ノブちゃん】
        「ミーシャちゃん、ナターシャちゃん、ターニャちゃん、おいで。」
        「おふろにしよう。」
        「お姉さんがゴシゴシ洗ってあげよう。」

    【ミーシャ】
        「ぅん、わかった。」
    【ナターシャ】
        「ぇえーーーっ!!!」
        「お風呂嫌いぃぃぃ!!」
    【ターニャ】
        「ぱぱと入る。」

    【ノブちゃん】
        「こらこら」
        「いっぺんにバラバラなことを言わないの。」
    【ノブちゃん】
        「ミーシャちゃん、先にいってちゃんと脱いでるのよ。」
        「ナターシャちゃん、女の子なのに汗臭くなるでしょ。」
        「ターニャちゃん、それはダメだからっ!!」
    【ナターシャ】
        「汗かいてないから、まだきれいだもんっ!!」
    【ターニャ】
        「ぱぱと入るっ!!」
    【ノブちゃん】
        「ミーシャちゃん、先にいったよっ!!」
        「ナターシャちゃん、おしりぶつわよっ!! はやくいきなさいっ!!」
        「ターニャちゃんも!!」
    【ナターシャ】【ターニャ】
        「キャー、キャー!!!」

    ダッシュで走り去る

    【サダッチ】
        ・・・

    【サッチ】
        「彼女、実家に兄弟がいるのよ。」

    【サダッチ】
        「そ、それで小慣れているわけか・・・。」

    【東郷】
        「嵐が過ぎ去ったって感じだな・・・。」




    自分の部屋で仕事をしている東郷
    【東郷】
        「ふぅ、来週からの艦隊シミュレーター訓練の班分けをどうすれば・・・。」

    ドアをノックする音がした。
    【ナナ】
        「紅茶を入れましたの。」
    【東郷】
        「いいね。」
        「どうぞ。」
        「入っていいよ。」
    【ナナ】
        「何を悩んでるのかしら?」

    【東郷】
        「来週からの始まるシミュレーターでの艦隊訓練だよ。」
        「君は、すでにシミュレーター経験済みで、訓練艦隊の経験もあるね。」
        「先輩はともかくとして、低学年の子たちをどう割り振ろうかと。」
    【ナナ】
        「先生は、従軍経験があるとか?」
    【東郷】
            ・・・。
    【ナナ】
        「あ、いぇ、すいません。 そんな噂があったものですから。」
    【東郷】
        「大切に育てた部下が、戦闘で目の前で消えていく。」
        「助けてやりたいが、大局的にみれば1つの駒を助けたところで、状況はなにもかわらない。」
        「むしろ、全体を危機に陥れることだってある。」
        「戦闘を指揮しても、一人の人間としてものすごく無力であることを感じる。」
        「戦争って悲惨だよ。」

    【ナナ】
        「せんせい・・・。」
        きっと多くの部下を失ったのだわ。
        私たちも先生の前で死んでゆくことになるのかしら・・・。

    【東郷】
        「紅茶ありがとう。」
        「よかったよ。」
    【ナナ】
        「では、私は失礼いたします。」

    【東郷】
        「ぁ、ついでに、その子たちも、部屋に戻してやってくれないかね?」
    【ナナ】
        「ぇっ!?」
           
    振り返りベッドに目を向けると、思い思いに眠る、カラシニコフの姉妹がいた。

    【東郷】
        「勝手にやってきて、しばらくなにかゴソゴソ探して、力尽きて眠ってしまったようだ。」

    【ナナ】
        まったく・・・。
        「自由な子たちですね。」

    【ナナ】
        「寝顔だけはかわいらしいですね」

    【東郷】
        「こどもってそんなもんではないのかなぁ?」

       

    【ナナ】
        「湯沸しの電気を落としてますので、お風呂は早く入ってくださいね。」
        「では、おやすみなさい。」
    【東郷】
        「わかったよ。」
        「おやすみ。」

    【ナターシャ】
        「ママ、おしっこ。」
    【ナナ】
        「はいはい、おトイレしてから部屋に戻りましょうね。」
        「さ、ミーシャちゃんも、ターニャちゃんも、おねしょするから、おトイレしましょうね。」
    ねぼけるカラシニコフ姉妹を連れて部屋を出ていく。

    【東郷】
        ・・・14にもなってでおねしょするものなのか?
        普段は、背伸びしようと頑張る姉妹だが、こうしてみるとまだまだ子供だな。
        ネコ族の14歳の正味の精神年齢は我々サル族の8歳くらいだったとか言ってたなぁ。
        本当に16歳で結婚できるものなのか ??? その時にはサル族の16歳(位)にはなってるって言ってたけれど・・・。
        ネコ族の成長具合はようわからんな・・・。

 

 

 

 

 

 

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