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アトランティスの亡霊

Ghost of Atlantis

【1-1-2】女生徒との夢の共同生活?

女生徒との夢の共同生活?

    激しい爆発音と埃が舞う。
    呪符型シールドは健在だ。
    ナノマシンが発生させる共振波の風圧によってまきあがった埃は瞬時に払われた。

    【ケンジ】
        「ちっ、無傷かよ。」
        「手加減しすぎたか・・・。」
        「今度こそ。」

    【東郷】
        次は3人がかりで攻めてくるつもりだ。
        まあ、さすがの私も生徒にかばってもらうわけにはいかないので、

    【東郷】
        「お嬢ちゃん、ありがとうね。」
        「私は大丈夫。」
        「後でお礼のプリンをごちそうしてあげるからね。」
    と耳打ちし、

    【東郷】
        「さぁ、お姉さんたちのところにおもどり。」
    と頭を優しくなでてやる。

    【ターニャ】
        「ぅん。」
    と微笑みながら姉のところにもどっていく。

    【ナターシャ
        「あんただけ(プリン)ずるい。」
    【ターニャ】
        「何が?」
    【ナターシャ
        「なんでもないっ!」


    【ケンジ】
        「さて、今度は守ってくれる者はいないぞ。」

    【東郷】
        「ぁぁ、思いっきり来い。」

    【ケンジ】
        「ふん、カッコつけやがって。」

    今度は放たれたナノマシンの塊は何物にも邪魔されることなく先生に直進して直撃する。

    【女子生徒】
        「きゃあ。」
    女子生徒の悲鳴、直視しないよう目をそむける生徒。

    【コンブ】
        「ぉい、どういう事だ?」

    と言う声で生徒たちの目が向けられると無傷の先生が涼しいまま立っている。

    【マナブ】
        「シールドを使ったのか?」
    【コンブ】
        「ぃや、やつのインジケータのレベルはゼロのままだ。」
        「ナノマシンを使用した痕跡がない。」

    【マナブ】
        「くそっどんなトリックを使いやがった。」

    【ケンジ】
        「もう一回いくぞ。」
        「今度はフルパワーだ。」
        「絶対に逃げられないようにしろよ。」

    【マナブ】【コンブ】
        「おぅ。」

    今度は3人がかりの最大出力のパワーが私を襲うが、また威力が消滅していく。
    ど、どういう事だ・・・。
    すると、眼鏡を掛けた太っちょ君が、モバイルPCで分析する。

    【ナナ】
        「ちょっとアンタ、体育の授業にパソコンなんか持ち込むんぢゃないのよ。」
        「没収するわよ。」

    【フクちゃん】
        「し、しかし、これを見てください、彼が放ったナノマシンは着弾する寸前に消滅している。」

    【ミーシャ】
        「先生はシールドを使ってはいない。」
    体育館の隅でひとりつぶやく。

    【ケンジ】
        「どう言う事だ。 説明しろ眼鏡豚。」

 不良が口をはさむ。


    【フクちゃん】
        「あなたが放ったナノマシンの実体弾は、確かに放出されましたが、先生に着弾する直前で分解して消失しています。」
        「こ・・・これは・・・まさか?。」

    【ケンジ】
        「どうした、説明しろ。」
    イラっとして怒鳴る。

    【フクちゃん】
        「ぁ、はい、私も実物を見るのは初めてなのですが、王族特権プロテクトと言うものが先生にはあるようで、これが原因ではないだろうかと?」

    【ケンジ】
        「王族特権プロテクト? 何だそりゃあ? 聞いたこたぁねぇぞ。」

    【東郷】
        「ほぅ、そこの眼鏡君、ガキにしてはいい分析だな。」
        「そうだ、私は王族特権プロテクトの保有者だ。」
        「この学校には皇室直々の命(にほとんど近いもの)により、転勤してきた。」
        「いい機会だから教えてやろう。」

    【東郷】
        「この王族特権プロテクトは王族関係者、またはその近辺の重要人物に危害が及ぶ事を防ぐ目的でセットされるコードの事で、味方同士であれば、放出されるナノマシンはすべて無力化される。」
        「おもに反逆防止に利用される。」

    【東郷】
        「なので、ナノマシンでの実力で勝負しようにも君たちは私には手も足も出ないって事だ。」
        「この意味が理解できるかな ?」


    【サッチ】
        「つまり、この学園内では事実上の無敵というわけですね。」

    【東郷】
        「そうだ。」

    【東郷】
        「それでも、なお私に挑みたい奴はいるか?」
        「ナノマシンの消費はコストが掛かるだろ。」
        「別に私は痛くもかゆくもないからいくらでも付き合ってやるぞ。」

    【ケンジ】
        「ちっ、無効化されるのであれば、意味ねぇじゃねぇか・・・ヤメだやめだ。 くそつまんねぇよぉ!」

    【東郷】
        「ぁ、言っとくが、体罰禁止なのは、日本の国内法での話だ。」
        「この学校はアトランティスの王立学校だ。」
        「しかも軍の士官学校だ。 体罰どころか死刑もありうるぞ。」
        「校則読んでないだろ。 帰ってよく読むことだな。」

    【ケンジ】
        「くそっ、めんどうなのがガッコーにきやがったぜ・・・。」

    【東郷】
        ふぅ、今日は初日から面倒な日だったなぁ・・・。
        まぁとりあえず帰ったら風呂に入ってご飯でも食べるとするか

    初日を切り抜けアパートに帰ってきた。

    【東郷】
        「ただいまぁ。」
        ・・・。
    玄関のでたところに・・・届いた荷物が積み上げられていた。

    【東郷】
        そりゃそうだ、アニメじゃあるまいし、部屋の中に荷物が運ばれてるってことはあるわけないか・・・。
    とりあえず、もてる荷物を抱えて中にはいる。

    【ナナ】
        「ぉかえりなさい。」
    廊下ではち合わせになった。

    【東郷】
        「ぁ、若林さん。」

    【ナナ】
        昨夜は・・・その・・・、すいません。
    もじもじしながら何から話せばよいか迷ってる風だった。

    【ナナ】
        「ぃえ、あれは鍵を閉めていなかった私の責任ですし、壊れた部屋番号を放置していたのも私のせいです。」
        「こちらこそすいませんでした。」
        「それと、朝の・・・その失言について・・・申し訳ありませんでした。」

    【東郷】
        「ぃえいぇ、そうかしこまらなくても。」

    【ナナ】
        「そう言うわけにはいきません。」
        「それに昨夜、ケリを入れてしまった事をなんてお詫びすればいいのか・・・。」

    【サッチ】
        「あら、先生帰ってらしたの?」

    廊下から居間に入ってきたのは、同じクラスの
    【東郷】
        「ん~・・・誰だっけ???」

    【サッチ】
        「先生最低、自分が出欠とった生徒を覚えてないの???」

    【東郷】
        「フツーそれが当たり前だ。」
        「初日から全部覚えられるか。」

    【サッチ】
        「ヒドぉ~い。    それ心で思っても口に出さないよぉ。」

    【サダッチ】
        「先生最悪の人だぁ。」
        「せめて名簿と写真を脳内ストレージにダウンロードしてマッチングさせておこうよ・・・。」

    【ノブちゃん】
        「体育の授業でちょっとはマシなのが来たと思って期待した私が馬鹿だったかも。」

    【東郷】
        「で、君は?」

    【サッチ】
        「私は生徒会長やってる有賀幸子よ。」
        「サッチでいいわ。」

    【サッチ】
        「で、彼女が副会長の赤松貞子、サダッチと呼んでるわ。」
        「そして、彼女が会計の辻政子、ノブちゃんと呼んでるわ。」

    【東郷】
        「よろしく。」

    【サダッチ】【ノブちゃん】
        「こちらこそよろしく。」

    【サダッチ】
        「ぁ、荷物入れるの手伝いますよ。」
    【東郷】
        「ありがとう、たすかるよ。」
    【ノブちゃん】
        「すいません。」
        「居室に入れようかと相談したのですが、
            勝手に触ってエッチなのが出てきたら気まずいので、全会一致で放置しちゃいました。」
    【東郷】
        「ぁ、そうだったのね。」
        「あはははは・・・。」


    【東郷】
        「学園では、クラス委員より生徒会の方が権限が上のイメージがあるのだが・・・。」

    【サダッチ】
        「私たちは、原則として生徒と学校運営側とのネゴシェーションをとるのが仕事で、それ以外は普通の生徒で、それ以外の特別な権力みたいなものはありませんわ。」

    【ノブちゃん】
        「それとか学校行事とかクラブ活動とかに必要な計画をたてたり予算を配分したりするわ。」
        「クラスを導いたり、風紀を監督指導するのはクラス委員の役目です。」

    【東郷】
        「しかし、そもそも役員の全員がこのアパートにいるのはどうしてだ?」

    【サッチ】
        「ゃ、安いからよ。」
        「それ以外の理由なんて別にないわ。」

    【サダッチ】
        「それより先生、あなとどうして、王族特権なんて持ってるのよ。」
    いかにも興味津々って感じでそれを隠す気もないらしい。

    【ノブちゃん】
        「どこらどうみたってただのオッサンぢゃないの。」
        「そもそも、王族特権って持ってる人がこのアパートに来る必要ないぢゃない。」


    【東郷】
        「ぁ、いゃ、王族特権って言っても持ってるからと言って王族とは限らないし。」

    【サダッチ】
        「しかし、先生も初日から無茶するねぇ。」
        「女子の部屋に押し入って裸に剥いたり。」
    はやしたてる。

    【東郷】
        「してへんわっ!!」
        「誤解を招く言い方をするな。」

    【ナナ】
        「もぅ、その話はいいのっ!!」

    【ノブちゃん】
        「あの3人組とまともに闘ったり。」
        「普通はしないよ。」

    【東郷】
        「あの3人組は強いのか。」

    【サッチ】
        「まぁそこそこ。」

    【ノブちゃん】
        「あと2人いて、普段は5人でつるんでるわ。」

    【サダッチ】
        「でもクラス最強なのは、なんといってもナナ。」

    【サッチ】
        「ナナの呪符型シールドは鉄壁。」
        「クラスの誰もが、そして教師でさえも彼女のシールドを破れないわ。」
        「個々の能力が個々の分野で異常に長けているので、ほとんどの生徒は先生をバカにしているわ。」

    【ノブちゃん】
        「その次がわたしたち3名かな。」

    【ナナ】
        「高等部はそれなりに練度をあげているけれど、教えられる教師がいなくて。」
        「初等部ではナノマシンに目覚めていない子がほとんどだから、覚醒させてからまずナノマシンに慣れさせるのが訓練。」
        「これは、中等部、高等部の先輩たちを見て次第に身につけていくわ。」
        「中等部は身に付けたナノマシンを自在に操れる基礎訓練がメインになるわ。」

    【ナナ】
        「それにしても、」
    【サッチ】
        「ええ、あの初等部の3姉妹の事ね。」
    【ナナ】
        「そう。」
    【ノブちゃん】
        「あの3人のうちの末っ子の1人のナノパワー見ましたか。」
    【サダッチ】
        「勿論です。」
        「同じ授業に出席しているのですから。」
    【サッチ】
        「あの子、ナナと同様の呪符型ナノシールドを瞬時に発動させたわ。」
        「しかもパワーもほぼ互角で息切れもしない。」
    【サダッチ】
        「何者かしら。」
    【ノブちゃん】
        「他の姉たちは止めにも入らなかったわね。」
    【ナナ】
        「きっとすくなくとも同様のパワーをもっているに違いないわ。」

    【サダッチ】
        「そもそも初等部のほとんどはナノシールドはまだ発動できないんですよ。」
        「初等部ではナノシールドの展開カリキュラムは夏以降に始まるので、まだ彼女のシールドは誰も見たことがなかったわ。」
    【ノブちゃん】
        「私たちもシールドを自由に扱えるようになるには中等部の夏くらいになってですよ。」
        「それがあの娘たちは、あの歳であれだけのシールドが展開できる。」
        「どういう訓練を受けたのかしら。」
    【ナナ】
        「あの姉妹はアトランティス人で、去年、家庭事情でロシアから編入してきた事になっているのですが、どこかとっつきにくいと言うか、なにか壁のようなものがあって、私たちともあまり話をしないのよ。」
        「だから同じクラスでありながらあまりよく知らなくて。」

    【サッチ】
        「先生はなにか情報をおもちですか?」

    【東郷】
        「ぃや、私はなにも言えない立場なんだ。」
        「ナノマシンのスペックや家庭環境とかは知ってても、個人情報に該当する部分だから。」

    【サダッチ】
        「それはそうですね。」

    【東郷】
        「しかし、一緒に活動することによって知りえた情報であればそれは仲間の証ではあるけどね。」
        「ただ言える事は、とても家柄がよいところの出らしいと言う事は確からしいよ。」

    エプロンで手を拭きながら台所からどことなくホンワカとした娘が出てきた。
    【セッちゃん】
        「はいはい、晩御飯の準備ができましたよ。」
        「テーブルの上を片付けてちょうだいね。」

    【東郷】
        「君は?」

    【セッちゃん】
        「はい。」
        「浅野節子と申します。」
        「この寮ではみなさんのお世話をさせてもらってるわ」
        「これからよろしくお願いします。」

    【ノブちゃん】
        「今夜はなに?」

    【セッちゃん】
        「サバみりん干しの焼き物と、ジャガイモのお味噌汁よ。」

    【ノブちゃん】
        「お姉さまの大好物ですわね」


    【セッちゃん】
        「昨日、今日、寮に入ってくる事を知らなかったので、普段どおりのメニューですいません。」

    【ナナ】
        「ほら、やっぱり先生が来るなんてセッちゃんも聞いていないぢゃない!!」

    【サッチ】
        「あ・・・あれ ? おかしいなぁぁ・・・。」
        「伝わってなかったかしら・・・。」

    【サダッチ】
        「サッチったらいつも素ボケてくれるから・・・。」

    【ノブちゃん】
        「セッちゃんの手料理は美味しいよぉ~。」
        「もうびっくりするんだから。」

    【セッちゃん】
        「そのうち歓迎会でもしまいすから。」

    【東郷】
        「ぃや、いいですよ。」
        「私には今夜のメニューでも十分です。」
        「前の仕事していた時は、手作りの料理なんて食べてませんでしたから。」

    【セッちゃん】
        「それではみなさん、召し上がってよろしいですよ。」

    【ナナ】【サッチ】【サダッチ】【ノブちゃん】
        「いただきまぁす♪」

    【ノブちゃん】
        「サバって久しぶりだよねぇ。」
    【サダッチ】
        「最近、クジラが大繁殖して青魚系で絶滅したのがあるらしいよ。」
    【ノブちゃん】
        「生態系・・・壊しちゃいましたからね。」
    【サダッチ】
        「このまえね、高知沖でシナが建設中のメタンハイドレード採掘基地を監視していた日本海軍の巡洋艦琉球を出港したシナの潜水艦が調子に乗って追い回していたらザトウクジラをはねとばして沈没したらしいのよ。」
        「深い水深を救助できるフネを持っているのは日本だけだから、シナ政府から救助の要請があったってニュースでやってたわよ。」
        「でも、それが日本の攻撃で沈められたってシナのネットで大騒ぎしたそうよ。」
    【ノブちゃん】
        「数が増えたことでかえって面倒なことになりましたね。」


    【セッちゃん】
        「せんせい?」
    【東郷】
        「ん?    なんでしょう?」

    ちょっと遠慮しがちに
    【セッちゃん】
        「ぁ、ぃえ、」
        「お味の方は如何でしょうか?」
        「お口にお会いでしょうか?」

    【東郷】
        「ああ、ぜんぜん美味しいですよ。」
        「サバの焼き具合も絶妙だし、お味噌汁のジャガイモもホクホクして美味しいよ。」
        「君はきっといいお嫁さんになれるね。」
        「美味しかったよ。」
    ありふれた料理をおいしく作るのは意外に難しいものだ。


    【セッちゃん】
        「ぁ、食器は片付けますから、まだ熱いうちにお風呂にはいっちゃってください。」
        「先生が最後なのでゆっくり疲れをおとしてくださいね。」
    少し照れながら台所へ戻っていった。

    【東郷】
        「ああ、ありがとう。」

    なんとか教官1日目が終わったよ・・・。
    お風呂も上がって部屋に戻ろうとすると部屋の前で呼び止められた。

    【ナナ】
        「先生!」

    【東郷】
        「なんだ?」

    【ナナ】
        「あ・・・そ、その、」
        「私、ナナ。」
        「ナナとよんでくださって結構です。」

        「おやすみなさいっ!!」
    恥ずかしいのか、小走りで自室に戻っていった。

    【東郷】
        「あぁ、おやすみなさい。」
        廊下は走るな・・・ってそこに貼ってあるぞ。

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